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レオナルド・ダ・ヴィンチ(下) の商品レビュー

4.2

20件のお客様レビュー

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2020/03/29

隅から隅まで面白い。上下巻で5000円と少し高いが、少しでもレオナルドに興味があれば是非読んで欲しい。 ・アナロジーを用いて帰納的に考えるところは見習わなきゃなと勉強になった。 ・レオナルドの眼球の構造と唇の筋肉に関する知見がモナリザを世界一有名な絵画たらしめたのだと分かる。...

隅から隅まで面白い。上下巻で5000円と少し高いが、少しでもレオナルドに興味があれば是非読んで欲しい。 ・アナロジーを用いて帰納的に考えるところは見習わなきゃなと勉強になった。 ・レオナルドの眼球の構造と唇の筋肉に関する知見がモナリザを世界一有名な絵画たらしめたのだと分かる。 巻末には我々がレオナルドから学ぶべき、意識的に真似できる姿勢がまとめられている。「飽くなき好奇心」を絶えず持とう。 上下巻通して、なぜ美術館でレオナルドの作品が同時代の画家とは一線を画していたのかが判然とした。それなのに、彼は絵画には関心を逸らした時期も多い。全く関係のない領域への熱心な姿勢が、結果的に、そして付随的に絵画に生きてきたということか。 スティーブ・ジョブズのconnecting the dotsの精神と似ているものであり、奇しくも同著者はジョブズの伝記も書いている。

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2019/11/24

レオナルドダビンチがわかる非常に良い本。 非常に面白い。 数多くあるメモや絵画の写真も豊富にあり説明とてらしあわせて読むことで非常によくわかる。 画家としてのダヴィンチなんてほんの一部でしかないというのがよくわかる。本人もあまり気が乗らなかったみたいだが。 他の様々な分野の表現の...

レオナルドダビンチがわかる非常に良い本。 非常に面白い。 数多くあるメモや絵画の写真も豊富にあり説明とてらしあわせて読むことで非常によくわかる。 画家としてのダヴィンチなんてほんの一部でしかないというのがよくわかる。本人もあまり気が乗らなかったみたいだが。 他の様々な分野の表現の探究研究の表現の1つとして絵画があるような感じ。

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2019/11/23

今の日本で考えると、レオナルドみたいな子供は、病気を持った子として認識されそうだ。興味は異常値、いろいろやるけど、最後まで出来ることは少ない、ノートに字を書くときは鏡文字、服装は奇抜、公証人の父親は、公証人として継がせなかった部分など、少なくとも適性はないなと見ていたのだろう。で...

今の日本で考えると、レオナルドみたいな子供は、病気を持った子として認識されそうだ。興味は異常値、いろいろやるけど、最後まで出来ることは少ない、ノートに字を書くときは鏡文字、服装は奇抜、公証人の父親は、公証人として継がせなかった部分など、少なくとも適性はないなと見ていたのだろう。でも、結果として、歴史に名を残す天才として後世に語り継がれる。 面白いのは、絵が飾られる場所や観られる角度など入念に考えてるのに、絵具の持ちについてはそこまで拘らなかった所。瞬間を切り取ってその当時の人にどう魅せるかがその時気になってた事なのかな。 能力は、軍事、水力、解剖学、地質学などなどでいかんなく発揮されていたが、ノートは取っていたのに、発表はしてない。まあ、後からノートがみつかってとんでもない人だったと。 本とは別の話題で、都市計画の話が出た時に、レオナルドも上階と下階に分けて人の動きを考えてる絵があったなと検索してみたら、下絵をベースに模型を作ってる人がいて、その時に感じたのは、そこまででもないか?という事。 レオナルドは、膨大なアウトプットをしているけど、殆どが世に出ていなかったのは、ある意味、出すほどでも無いという判断がレオナルド自身にあったからなのかも知れない?と思ってしまった。 それでも、世に光の当たる残されたごく少数の作品も、その裏には膨大な研究の上に成り立っているんだなと感慨深いものがあるし、光の当たらない影の努力を強く肯定するものと思われる。

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2019/10/01

下巻はいよいよ最後の晩餐とモナリザが出てくる。有名な絵画だが知らない事が沢山。前にも思ったが、完成させた作品は少なかったかもしれないけど、一点でも素晴らしいものが残れば後世に名は残る。その時点ではだらしないとか評されるかもしれないが。この時代でもマキャベリやミケランジェロと同時代...

下巻はいよいよ最後の晩餐とモナリザが出てくる。有名な絵画だが知らない事が沢山。前にも思ったが、完成させた作品は少なかったかもしれないけど、一点でも素晴らしいものが残れば後世に名は残る。その時点ではだらしないとか評されるかもしれないが。この時代でもマキャベリやミケランジェロと同時代で交わっている。才能が集まった時代なんだな。スティーブジョブスはレオナルドが好きだった。だから書いたのかな、著者は。デカプリオによる映画化も楽しみ

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2019/08/24

500年前の人物について、ここまで詳細な記録や考え方が現代にまで伝えられてるのがすごい。興味深く、面白い内容で一瞬で読み終えてしまった これらの内容を知った上でヨーロッパに旅行へ行けばより楽しめるかと

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2019/08/04

 図書館の新着図書のコーナーでたまたま下巻が残っていたので迷うことなく借りた。  レオナルド・ダ・ヴィンチの人間性がとても良くわかった。彼はモナ・リザ(ラ・ジョコンダ)を手元に置きながら最後まで加筆していたという。また、この時代に独学で解剖を行い緻密な解剖図を残したり、水の流れな...

 図書館の新着図書のコーナーでたまたま下巻が残っていたので迷うことなく借りた。  レオナルド・ダ・ヴィンチの人間性がとても良くわかった。彼はモナ・リザ(ラ・ジョコンダ)を手元に置きながら最後まで加筆していたという。また、この時代に独学で解剖を行い緻密な解剖図を残したり、水の流れなどの自然を科学的な視点で理解しようとする科学者全とした我々が良く知る彼がいる。  一方、最後の晩餐(サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院、ミラノ)やアンギアーリの戦い(ヴェッキオ宮殿、フィレンツェ)では、彼が独自の手法を追究するあまりにフレスコで描くことを避けた結果、絵の本来の保存性が損なわれてしまったり、書きかけで完成しなかったりと合理的でない面も見られる。  初めて知ったのだが、彼はローマ教皇の息子であるチェーザレ・ボルジア枢機卿の軍事技術者として招聘されたという。本当に多彩な能力を持った巨人である。

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2019/07/20

好奇心、観察力、 そして、未完成で終わった絵画、発明、研究書....が ダ・ヴィンチらしさ。 未完成なのはまだまだ変わっていくものだと考えていたのだと思う。

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2019/06/27

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を彼の作品や研究成果とともに紹介している本。 何ゆえに天才と呼ばれているのか、少しわかったような気がする。 文章が簡潔で一つ一つのパラグラフもコンパクトなので、とても読みやすい。 あまり知らなかった「天才」の人生、とても楽しめます。 久しぶりに面白い...

レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を彼の作品や研究成果とともに紹介している本。 何ゆえに天才と呼ばれているのか、少しわかったような気がする。 文章が簡潔で一つ一つのパラグラフもコンパクトなので、とても読みやすい。 あまり知らなかった「天才」の人生、とても楽しめます。 久しぶりに面白い評伝を読みました。 「モナリザ」の秘密が知りたい方は、是非。

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2019/06/06

ダ・ビンチの天才とは如何なるものかを思い知らせてくれる好著。 下巻ではモナ・リザの傑作の意味を詳細に説明しおしえてくれる。 非常に緊張感に溢れた素晴らしい本といえる。しばらくしたら、再読してみたい(一回読んだだけでは理解が及ばずもったいない)

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2019/05/28

「モナリザ」や「最後の晩餐」といった歴史的絵画を生み出したルネサンス期の巨匠・レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を振り返り、天才画家としての側面のみならず、兵器や城壁の設計から人体解剖に至るまで、多種多様な分野での隠れた実績に光を当て、その人物像を鮮やかに描き出した一冊(正確には上下...

「モナリザ」や「最後の晩餐」といった歴史的絵画を生み出したルネサンス期の巨匠・レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯を振り返り、天才画家としての側面のみならず、兵器や城壁の設計から人体解剖に至るまで、多種多様な分野での隠れた実績に光を当て、その人物像を鮮やかに描き出した一冊(正確には上下2冊)。 著者はダ・ヴィンチが遺した膨大なメモを詳細に分析し、輪郭をぼかす技法や布地のひだの描き方から、遠近法や光学、幾何学の考察、さらには身体の動きや顔の表情を作り出す筋肉のメカニズムの解明など、傑作と呼ばれる絵画作品の背後にある膨大な科学的研究の蓄積を紐解くとともに、舞台演出等の絵画以外の芸術分野での活躍、さらには飛行装置や新型兵器の設計、治水管理や都市計画など、構想のみに終わったものも含めた数多くの観察に基づく研究や発明の成果を明らかにしている。それらを通して浮かび上がるのは、完全主義者かつADHDが疑われるほどのきまぐれさゆえに制作が遅々として進まず作品が完成しないという孤高の芸術家としての姿と同時に、より幅広い分野で権力者に重用されたいという職業人としてのジレンマを抱えた一人の人間の姿でもあり、その根本には並外れた好奇心に優れた観察力・洞察力を併せ持ち、前例や慣習にとらわれない斬新かつ柔軟な発想によって芸術と科学の境界を超えて真実を探求する情熱があったことが理解できる。 著者は、多くの専門家からの引用に、自身の解釈や見解も重ねる形で、今なお謎に満ちたダ・ヴィンチの実像に迫っているが、そこにはダ・ヴィンチをアインシュタインやスティーブ・ジョブズにも通じるイノベーターと捉えるとともに、その天賦の才よりもむしろ不断の努力や情熱に焦点を当てる著者独自の視点があり、だからこそ、現代に生きる我々にとってよりリアリティのある、人間味溢れた先達としてのダ・ヴィンチ像が描き出されている。まるで映画を観ているように(実際、映画化も決定)、大作ながら流れるように読み進めてしまう面白さと、読み終えた後に数々の教訓が心に残る良書。

Posted byブクログ