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鹿の王 水底の橋 の商品レビュー

4.1

153件のお客様レビュー

  1. 5つ

    51

  2. 4つ

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  3. 3つ

    32

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2019/05/01

新しい驚きと感動。 天邪鬼な私の心にもストンと落ちるやり取りは読後に色々と考えさせられるし、いずれ来るかもしれないその時にもきっと思い出すだろうと思う。

Posted byブクログ

2019/05/01

鹿の王は、、ほとんど忘れてしまったていたけど、医療サスペンス的なイメージもあった。 今回はまさに医術師のホッサルが主役で、完全に医療と政治に関わる話。 医療の意味を問うというか、動物実験、薬、人の命をどう救うかという点については特に考えさせられた。医者は人を皆、同じ歳まで生か...

鹿の王は、、ほとんど忘れてしまったていたけど、医療サスペンス的なイメージもあった。 今回はまさに医術師のホッサルが主役で、完全に医療と政治に関わる話。 医療の意味を問うというか、動物実験、薬、人の命をどう救うかという点については特に考えさせられた。医者は人を皆、同じ歳まで生かす訳ではない。。寿命と言うのが、あるのだと、現代医療のようなオタワルの医術師ホッサルと、清心教の若き祭司医、真那が論じ合うシーンがとても印象的だ。 メタファー的で今ひとつ分かりえなかった水底の橋の描写が、もう少しあっても良かったんじゃ。。タイトルになっているほどの重要なポイントなんだろうにー そしてなんといっても、ホッサルのとミラルの恋のゆくえもドキドキで、それが、男と女があるからこそ、楽しいんだな、上橋菜穂子さんの物語は。

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2019/05/01

西洋医学と東洋医学、尊厳死の在り方、輸血拒否の是非、そのあたりを盛り込んで出来上がった物語。やっぱり小説に乗せるのは難しい部分だよな、と改めて思わされた次第。

Posted byブクログ

2019/04/30

平成最後のレビュー。 オタワルの未来と恋人ミラルとの関係に板挟みとなるホッサル。相変わらず、腕はいいのだろうが、結論を先延ばしに日々の治療を行っている。 そこに次期皇帝争いに伴う事件に巻き込まれ…。 医術者たちの正義っぽい言動が、結局は身内可愛さからだったのかと見えてしまう。...

平成最後のレビュー。 オタワルの未来と恋人ミラルとの関係に板挟みとなるホッサル。相変わらず、腕はいいのだろうが、結論を先延ばしに日々の治療を行っている。 そこに次期皇帝争いに伴う事件に巻き込まれ…。 医術者たちの正義っぽい言動が、結局は身内可愛さからだったのかと見えてしまう。 なんか全体的にバタバタしていて、ラストの展開の甘さにちょっとガッカリ。ミラルともハッピーエンドを願わないわけではないが、なんかうまく回りすぎている。

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2019/04/27
  • ネタバレ

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「鹿の王」の続編。 医術師のホッサルの方が主人公でヴァンは出てきません。 そのためか、ファンタジーなのは設定だけで、前作以上に医療小説だと思います。 また、ツオル帝国サーガという感じで、皇帝や宮廷祭司医長の次代を狙う人間関係も面白いです。

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2019/04/24

鹿の王の続編、ファンタジーかなと思いきや医療小説ではないかと思えるほど、医術とは、薬とは、命の尊さとは何かと考えさせる物語だと思います。

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2019/04/21

「鹿の王」続編ですってー!? ありがとう先生…!!! めっちゃおもしろかったです。 ミラルしあわせになってね。

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2019/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファンタジー医療小説、みたいな新ジャンルを読んでいる気分でした。児童文学に分類されるのでしょうか?大人が読んでもなかなか難しかった。医療もさることながら、政治や人の機微も読み込むにはそこそこ読書力が必要だと感じます。どちらの医療も人を助けたい気持ちは同じなのだから、うまく何とか融合できないのか…と思いますが、この世界の中では難しかったようです。ミラルの選択がとても清々しく、心から応援したくなりました。ホッサルの煮え切らなさにイライラ(笑)良く他の人に取られなかったな…と思います。続編熱望します。

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2019/04/03

18:まずタイトルを「水底の橋」としたことがすごい。この橋にまつわるエピソードが語られた時はぴんとこなくて、最後まで読み進めてようやっと腑に落ちたんだけど、やっぱりこれしかないという気もする。文化、宗教、何を重んじるか、病や死にどう接するか、何もかも異なっているオタワルとツオル。...

18:まずタイトルを「水底の橋」としたことがすごい。この橋にまつわるエピソードが語られた時はぴんとこなくて、最後まで読み進めてようやっと腑に落ちたんだけど、やっぱりこれしかないという気もする。文化、宗教、何を重んじるか、病や死にどう接するか、何もかも異なっているオタワルとツオル。命を助けるために宗教上の「穢れ」を是とするか、など、医療者の姿勢と葛藤に、次期皇帝選出という政治が絡んで、前作に勝る深みと重みを持った物語でした。正解などない、だからこそ考えて間違って次の善い手を模索する。間違いなく生者のための物語。 異なる二者がある、じゃあ橋を渡して歩み寄りましょうとなるのは物語として当然で、そこに登場人物たちの人生を織り込んで、都合だけではどうにもならないこともあって、無数にあり得た結末と選択のひとつが「水底の橋」で、その役目と成れの果てを目の当たりにしたからこそ、選べたんだろうなあ。

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2019/04/02

#鹿の王水底の橋 #上橋菜穂子 作品中、権謀術数渦巻く密度の高いのが本作。その中を真っ直ぐ生きようとあがく主人公達。ただ思い合い、志を共に生きていきたいだけなのに…。タイトルは見えぬものが見えた時、どう感じるか?なのかな。食べ物描写が相変わらず、本筋に絡んできたり。タレ系好きよね...

#鹿の王水底の橋 #上橋菜穂子 作品中、権謀術数渦巻く密度の高いのが本作。その中を真っ直ぐ生きようとあがく主人公達。ただ思い合い、志を共に生きていきたいだけなのに…。タイトルは見えぬものが見えた時、どう感じるか?なのかな。食べ物描写が相変わらず、本筋に絡んできたり。タレ系好きよね。

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