あの日 勇者だった僕らは の商品レビュー
何よりタイトルが良い。家庭用ゲーム機の黎明期、ワシはそれを遊ぶ側だったが、本作は作る側だった人たちの物語で、きっと作る側も遊ぶ側も「勇者」だったんだな、ということを思わせてくれた。作中で語られるタイトルも想像でき面白い。 残念だったのは、細切れに入るエピソードが、それぞれは面白...
何よりタイトルが良い。家庭用ゲーム機の黎明期、ワシはそれを遊ぶ側だったが、本作は作る側だった人たちの物語で、きっと作る側も遊ぶ側も「勇者」だったんだな、ということを思わせてくれた。作中で語られるタイトルも想像でき面白い。 残念だったのは、細切れに入るエピソードが、それぞれは面白いのだが全体としての話の流れを少し阻害している感。主人公たちの体験した物語としては良いが、読者としてその飛び石に乗り切れず、置いてけぼりをくらう感覚があった。 とはいえ、同時代を「楽しんだ」身として貴重な話を聞けた気分。
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やまもといちろう氏のブログで高評価。 ゲーム業界草創期のソフト開発会社青春の日々。でたらめなワークスタイルと趣味の延長のような熱狂が伝わってくる。 こうしてみると、今のベンチャー(というか流行言葉ならスタートアップ)の走りのような雰囲気が80年代のこの世界にはあったんだろう。 ...
やまもといちろう氏のブログで高評価。 ゲーム業界草創期のソフト開発会社青春の日々。でたらめなワークスタイルと趣味の延長のような熱狂が伝わってくる。 こうしてみると、今のベンチャー(というか流行言葉ならスタートアップ)の走りのような雰囲気が80年代のこの世界にはあったんだろう。 信長の野望全国版だのザナドゥだの、PC88だのMSXだの、といったキーワードが懐かしい人にも楽しめるのでは。 もっとも、職場のドタバタ感に重きを置いた描写で、良質な企業小説のように「読んでいるうちにビジネスの中身がわかってくる」といった読み方はちょっとできないので、その辺は少し残念かなー
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