黒部源流山小屋暮らし の商品レビュー
夏から秋の間だけ開く薬師沢小屋で働く著者は書く。「山小屋の暮らしはまるで旅のようだ。毎日、何が起こるかわからない。シーズンになれば、お客さんが入れ代わり立ち代わりやって来て、旅に出ずとも旅がやって来る、そんな感じだ。」 山小屋は自然に囲まれたのんびりした時間を味わえる場所ではある...
夏から秋の間だけ開く薬師沢小屋で働く著者は書く。「山小屋の暮らしはまるで旅のようだ。毎日、何が起こるかわからない。シーズンになれば、お客さんが入れ代わり立ち代わりやって来て、旅に出ずとも旅がやって来る、そんな感じだ。」 山小屋は自然に囲まれたのんびりした時間を味わえる場所ではあるが、働く人にとってはたくさんの登山客に忙殺され不便を工夫しながら狭い空間で少人数で過ごすところでもある。そこで必要とされるのは働く仲間とのささやかな積み重ねだという。 「自分のことよりも相手のことをまず考える気持ち。それを当たり前だと慣れてしまわない、ありがとう、という感謝の気持ち。人の悪口をいわないこと。朝の「おはよう」の挨拶。みんなでおいしいね、と一緒にご飯を食べる幸せ。」 自然の美しさと厳しさの中で多忙な夏を乗り越えて秋の終わりを迎える。濃密な時間を過ごしたのちに今年も小屋を閉めて山を降りる。そのときのさびしさと清々しさに想いを馳せた。
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丁寧な絵と文章で山小屋の暮らしや登山について書かれています。読むとまた薬師沢小屋に行きたくなります。
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山小屋の暮らしが読みやすい文章と、隅々まで眺めるのが楽しいイラストで書いてあってとても良かった。行けないけど、行ってみたいと思わせてくれる
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202105/山小屋での働き・暮らしを綴ったエッセイ。イラストレーターである著者による随所のイラストも味がある絵柄で良い。登山しないし自分には無縁の場所だけどとても面白かった。こうして働く人達によって支えられているけど自分が知らないことはまだまだたくさんあるんだな~。
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可愛らしいイラストで描かれる和気あいあいとした山小屋生活、私にとっては何より先に畏れがくる。 死が隣り合わせの美しい大自然。満員の山小屋。何もかもが怖い。
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空前の山登りマイブームによって、読む本も続けて山関係に(笑)こちらは、山小屋で働く従業員の目線で、山小屋の開け~閉め、そして期間中の仕事のめまぐるしさ、自然とのふれあいなどなど、柔らかでユーモアのあるタッチで描かれていてほっこり読めた。そして、一度目指して最後までたどり着けなかっ...
空前の山登りマイブームによって、読む本も続けて山関係に(笑)こちらは、山小屋で働く従業員の目線で、山小屋の開け~閉め、そして期間中の仕事のめまぐるしさ、自然とのふれあいなどなど、柔らかでユーモアのあるタッチで描かれていてほっこり読めた。そして、一度目指して最後までたどり着けなかった雲ノ平のことがたくさん書かれていて、今度こそ行きたいな~とまたうずうず。
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山小屋で10年近く夏のアルバイトをしている方が、イラストと共に山小屋の苦労を書かれている。 山小屋を開く時の作業や、山小屋に侵入してくる動物との知恵比べ、伝説となったシルバーウィークのお客さんの殺到など、知らない苦労がたくさんあって面白かった。
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ほのぼのとしたタッチの表紙に惹かれて購入。 文体やイラストもほのぼの癒し系なのだが、色々と、結構ハードな事も書かれている。 でも単純に怖いだけではない。筆者は山が、山小屋の仕事が本当に大好きなんだろうな、と思わせる。 苦労も笑い話に変えるのも筆者の人柄か。 これを読んで山に憧れる...
ほのぼのとしたタッチの表紙に惹かれて購入。 文体やイラストもほのぼの癒し系なのだが、色々と、結構ハードな事も書かれている。 でも単純に怖いだけではない。筆者は山が、山小屋の仕事が本当に大好きなんだろうな、と思わせる。 苦労も笑い話に変えるのも筆者の人柄か。 これを読んで山に憧れる人も出てくるだろうな。自分もその一人。 典型的なインドア派の自分と登山は簡単には結び付かないが。 楽しく手軽に旅気分になれる一冊。
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黒部源流にある薬師沢小屋。6月から9月まで12年連続この山小屋で働くイラストレーターが描く、情緒豊かな黒部源流の四季。 標高1920mの薬師沢小屋は山小屋としては珍しくすぐ横を黒部源流が流れる。小屋の開くのは毎年6月から9月の末まで。 黒部の風景に惚れ込んだイラストレーターが...
黒部源流にある薬師沢小屋。6月から9月まで12年連続この山小屋で働くイラストレーターが描く、情緒豊かな黒部源流の四季。 標高1920mの薬師沢小屋は山小屋としては珍しくすぐ横を黒部源流が流れる。小屋の開くのは毎年6月から9月の末まで。 黒部の風景に惚れ込んだイラストレーターがこの小屋で働くようになってから12年。山小屋を取り巻く自然環境と訪れる多くの登山者。多様なエピソードが楽しめる。 食材の輸送は歩荷(ボッカ)のほかヘリ輸送が年に3回。特に山開きの際の搬送は少ない人数で急いで荷物を片付けピストン輸送の次の便のスペースを開けなければならない。またハイシーズンに食材が不足しカレーが次第に薄まったり缶詰ばかりになったりすることもあるという。 なんと言っても山小屋は大自然の中にある。フトンにヤマネが入ってくることもあるし、食材を狙ったノネズミとの戦い。冬の間にテンやクマが小屋に入り込み、片っぱしから食料を漁っていくこともある。人の食材の味を覚えてしまったクマはヒトとは共存できない運命。 美しい自然を描く一方で時に悲しい事故もある。時に捜索に時間を要する山岳遭難。なぜか親族や親しい人が探すと出てくることがあるという。 薬師岳では1963年にサンパチ豪雪で愛知大山岳部学生13名全員が死亡した大量遭難があったという。 本書は何よりもイラストが魅力。筆者が惚れ込んだ土地を描くだけあって魅力的なイラストが満載。 よほどの山好きな人以外なかなか行けない小屋ではあるが、山の魅力を余す所なく伝えた楽しい1冊。読めば山に行きたくなること間違いなしです。
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充実していて、そして人生を楽しんでいます。 イワナたちも、ヤマネさんもみなさんが一緒です。 「神様たちの遊ぶ庭」のあとに、これだ、と思って勢いで読みました。 自然に囲まれた暮らしに憧れます。 イラストがほのぼのしていて癒されます。
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