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死にがいを求めて生きているの の商品レビュー

3.9

341件のお客様レビュー

  1. 5つ

    94

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

    89

  4. 2つ

    8

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    3

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2024/09/19

身につまされました。少し肩の力をぬいて、自分を受け入れないと、カッコ悪いかもと思った。「生きがい」とか「死にがい」とか日々向き合っていないようで、無意識レベルで日常の行動に織り込まれて、人格となって現れてくる。装っているものを一枚一枚はがされて、正体を暴かれた気持ちになった。 朝...

身につまされました。少し肩の力をぬいて、自分を受け入れないと、カッコ悪いかもと思った。「生きがい」とか「死にがい」とか日々向き合っていないようで、無意識レベルで日常の行動に織り込まれて、人格となって現れてくる。装っているものを一枚一枚はがされて、正体を暴かれた気持ちになった。 朝井リョウさんは、自分を見つめ直させてくれる。

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2024/09/03

この本で感じたことは、 争いは避けられないという現実。 だれかの上に立とうとする。 張り合ってしまう。比べてしまう。 人間のサガだと、改めてかんじた。 特に印象に残ったことは、 転校を実感する気持ちを表す言葉。 わたしも転校した経験があるが、 その時の気持ちを、ピッタリな言...

この本で感じたことは、 争いは避けられないという現実。 だれかの上に立とうとする。 張り合ってしまう。比べてしまう。 人間のサガだと、改めてかんじた。 特に印象に残ったことは、 転校を実感する気持ちを表す言葉。 わたしも転校した経験があるが、 その時の気持ちを、ピッタリな言葉で 表現してくれていて、救われたし、 なんだかスッキリした。

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2024/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生きがいとは何か、他の者との対立について考えさせられる本。 時系列が少しずつ違う中物語が噛み合っていくのが面白い。 何かに熱中してる人っていうのはその活動のなかで生きがいを見出してる人で、それは他人のためというよりかは自分のためなんだろうなって改めて思った。 タイトルの意味をぼんやり考えていたけど、智也の言葉でなにかにのめりこむことっていうのは『生きがい』を求めてるんじゃなくて『死にがい』を求めてるんじゃないのっていうものが忘れられない。 『今この瞬間なら死んでもいい』と思えるくらいの幸せや充足感を何度も味わいながらタイトルのように死にがいを求めて私たちは生きているのかなって思った。 かといって無理やり熱中できるものを探すのは違う、熱中するものがあるときもあればそうじゃないときもあるんだろうな。 作品の中で答えを与えないのもすごくいいなって思った。

Posted byブクログ

2024/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでいてとにかくしんどくなる、思わず「うぅ…」と唸ってしまうような、登場人物に共感できてしまうがゆえに苦しくも、どこか救われるような、そんな本だったなと思います。 やりたいことなんてない、決められたルールがないと自分からは何も出てこない、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけ。 でも、何者かになりたい、何かを成し遂げたい、ならなきゃ、やらなきゃ、ただただ生きていることには耐えられない。 だから、何かに取り組んで評価されるのではなく、評価されるために何か取り組むものを見つける。"手段と目的が逆"になる。 自分もそういうとこあるよな、と思った。外から与えられた課題・役割・評価。そういうものに縛られるよりも、そういうものがない方が不安で仕方なくなる。そういうものを求めに行ってしまう。 話の中で安藤に「手段と目的が逆だ」と言った彼は、「何者かになる、評価される」ための手段を選ぶって順序が逆なんじゃないの、と言いたかったんだと思う。けど、もしかしたら彼は、そんなふうに自分の欲求に素直に行動する安藤に対して、そして実際にその行動の結果狙った評価を手にしたことのある安藤に対して、少しの嫉妬みたいなものを感じてたんじゃないかな、とも思う。安藤のその戦略がうまくいかなくなって、そのやり方は間違ってたんだ、自分が合ってたんだと正当化できたのかもしれない。 でも、それを本当に目的とするなら、そこから逆算して手段を選び、その結果「何者かになる」という目的を果たすって、必ずしも悪いことではない気がする。どんな手段を選ぶかにもよるけれど、それを見てモヤモヤする気持ちもわからなくはないけれど、それを目的にしてはいけない理由ってあるのかな、と思った。 …こんなことを考えて生きている人がどれだけいるかはわからないけど、みんなそんなもんで、意識していようがしていまいが、同じような行動原理を誰しもが持っているのかもしれない。

Posted byブクログ

2024/05/18

螺鈿プロジェクトシリーズ。 伊坂幸太郎のシーソーモンスターに続いて、こちらを読みました。 海族と山族の対立を軸に置きながらも、また新しい物語になっていました。 この本だけ読んでも大満足ですが、また別のシリーズも読み進めていきます。

Posted byブクログ

2024/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この話をどう解釈するか、色々な考察がありそう。対立する人と対話する人、誰かの生きづらさは誰かの生きやすさ。おもしろかったです。

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2024/05/01

途中までは朝井リョウらしい話だな〜と思ってたんだけど、最後に進むにつれて重くなっていく感覚を 覚えた。 一言で言うと、読み応えがあった。 でも、この本の元になってるコンセプトを知って、では他の話も読んでみよう!とは直ぐにはなれなかった。時間を置いてガツっとくる本が読みたくなったら...

途中までは朝井リョウらしい話だな〜と思ってたんだけど、最後に進むにつれて重くなっていく感覚を 覚えた。 一言で言うと、読み応えがあった。 でも、この本の元になってるコンセプトを知って、では他の話も読んでみよう!とは直ぐにはなれなかった。時間を置いてガツっとくる本が読みたくなったら他のも読んでみようと思う。

Posted byブクログ

2024/04/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み進めていくうちに"ずん"と来た。 一番印象的だったのは北大生の生きがい探しのエピソード。最初、語り手のことをなんだこいつ。と胡散臭さを感じてたけど、だんだん自分と重なってくる。あれ?これって自分のこと?心の奥底で"ずん"と鈍い音がなった。 生きがいとは何だろう。そんな自分に自問自答するきっかけとなった。ちなみにまだ答えは出てない。 ところで少し焦点は変わるが、彼らが羨ましいとも感じた。というのは生きがいを探して行動しちゃうのがすごい、と。思っていても動けないのが大半なのに。彼らは何に焦っているんだろう。こんなに行動力があるのに。

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2024/04/01

タイトルが刺さったので読んだ。 登場人物のそれぞれの視点からの描写が面白く最後に繋がる。もう一度読んでそれぞれの証言を確認したい。

Posted byブクログ

2024/03/30

螺旋プロジェクトの一つ 雄介みたいな人いたよね。でもいつか気付く。自分が何者にもなれない、なれなかったということを。 それでもいいんだよねって言うこと分からせて欲しかったけど、答えは書かれていない、そんな感想を抱きました。

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