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カゲロボ の商品レビュー

3.5

89件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    42

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

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2019/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編集。ちょっとだけ連作。 ロボット。中学。いじめ。金魚。猫。映画。ピアノ。 京都。修学旅行。病院。痴漢。離婚。地震。 チカダふたたび。ないということがある。

Posted byブクログ

2021/09/08

”AIロボット「カゲロボ」が人間に紛れて見張っている”と都市伝説のように囁かれている世界。各章に体の部位が付けられた短編集。 SFチックで前半は暗めで不穏。後半になって温かくなっていく。 人間は無機物にも何かを見出す生き物なんだろう。

Posted byブクログ

2019/07/27

かわいい表紙のわりには内容はさらっとひどい。 そして、ちょっとへんてこりん。 人間世界にいて、人のことを見張っているアンドロイドたち。 もし本当にそんな世の中が来たらぞっとするけれど、 自分のことを誰かが見ていてくれると思うと なんだかちょっと安心するという矛盾。

Posted byブクログ

2019/07/27

読み始めた途端、これがあの『昨夜のカレー、明日のパン』『さざなみのよる』の木皿泉かと思ってしまう。AIやアンドロイドが、こっそりと生活の中に入り込んで暮らしているという設定の短編集だが、SF的と言うよりも「不条理小説」の味わいが有る。どこか歪で苦みが残り不快な読後感。 登場するA...

読み始めた途端、これがあの『昨夜のカレー、明日のパン』『さざなみのよる』の木皿泉かと思ってしまう。AIやアンドロイドが、こっそりと生活の中に入り込んで暮らしているという設定の短編集だが、SF的と言うよりも「不条理小説」の味わいが有る。どこか歪で苦みが残り不快な読後感。 登場するAIやアンドロイドが何かをするわけでは無い。見守ってさえいない。ただ見続ける。 それでも我慢しながら読んで行くと中程あたりから少し流れが変わってくる。最後の3篇は初めの方の短編の後日譚であり、初めに感じた「苦み」を癒すようにしながら最後の短編「きず」に集約して行く。 私はと言えば、最初の違和感があまりに強く、木皿さんの描く短編の流れの軌跡に追従しきれなかったようです。 仕掛けを知ったうえで再読すれば、ずいぶん違う印象になるような気がします。

Posted byブクログ

2019/07/23

「人が惨めなやつだと思っても、私がそう思わない限り傷つかない。傷つくのは、自分自身が惨めだと思ったときだけ」 「自分を傷つけられるのは、自分だけよ」 「空豆は自分のことを惨めだって思ったんじゃないかな。だから人の不幸を、お腹が破れるぐらい笑ったんだよ」

Posted byブクログ

2019/07/13

うーん、わたしには難しかった。 カゲロボというロボットがいる、という世界(都市伝説?)の設定なのだけど、本当にこういう世界ってありえるのかなぁ。「ありえそうで怖い!」というところまでのめり込めず、全体的に「ふーん、んんん?」みたいな感じを脱せずに読み終えてしまった。

Posted byブクログ

2019/07/14

身近にロボットがいる近未来(?)のファンタジー。 心がキズついて攻撃的だったり破滅的になりそうなときに立ち直りの考えをもたらすきっかけがロボットということがとても面白い。 でもそのプログラミングをしたのは生身の人間のわけだから、やっぱり人を助けられるのは人なんだなという優しいなが...

身近にロボットがいる近未来(?)のファンタジー。 心がキズついて攻撃的だったり破滅的になりそうなときに立ち直りの考えをもたらすきっかけがロボットということがとても面白い。 でもそのプログラミングをしたのは生身の人間のわけだから、やっぱり人を助けられるのは人なんだなという優しいながらに深いお話だった。 ロボットがタイトルなのにサブタイトルが生身のひとの体の部位なのが筆者の遊び心なのかな。 人にもロボットにもぎゅっとしてなんだか泣きたい気分になる本だった。

Posted byブクログ

2019/07/11

人を監視する人型(または動物型)アンドロイドがいるかも?という設定だが、各エピソードに統一感があまり感じられない。 先の編を受けた後日譚によって、締めくくり感が出されてはいるのだが。

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2019/07/02

SFのような短編集。カゲロボやアンドロイド猫がいるのかもしれない。 『かげ』の中の、「ある」も「ない」も、同じところにある という事、すごく実感して響いた。「最悪のことは何も起こらなかった。何も起こらなかったということが、ここにあった。それはなんという幸せなことだったことか。」

Posted byブクログ

2019/07/02

追い詰められた人の気持ちや 孤独を感じる瞬間を こうもうまく 文章で表現できるのか という点で びっくりした小説でした 猫の足先を切っちゃう描写があるので その点は うわぁぁぁぁ となりましたけど

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