やっぱりいらない東京オリンピック の商品レビュー
''本当にやるの?'' 本書の帯の言葉です。 新型コロナウィルスが爆発的な猛威を振るう中で21年に延期された東京オリンピック開催まであと二ヶ月足らずだ。 感染の脅威を感じながら開催する''平和の祭典'...
''本当にやるの?'' 本書の帯の言葉です。 新型コロナウィルスが爆発的な猛威を振るう中で21年に延期された東京オリンピック開催まであと二ヶ月足らずだ。 感染の脅威を感じながら開催する''平和の祭典''って何ですかね、本書は19年2月刊行なのでコロナ視点でのオリンピック開催論議では無い。 復興五輪というが、それは政府や怪しげな五輪招致コンサル会社や広告代理店等が用意した開催地獲得のカードだ。復興はまだまだ途上で未だに立入禁止や汚染水、汚染土壌、住宅、発電所解体等多くの問題が残っているにも関わらず、復興しちゃった的な国民を眩ますやり方に五輪を使うのはどうなんですかね、 商業化された巨大イベントである事は、数々の五輪を見ていても分かる。オフィシャルスポンサー、TV放映権等だが選手にも厳しい規制が掛けられていて選手個人のスポンサー商標や関する活動は大会中には一切禁止でネット上の画像等も規制対象だ。期間中はオフィシャルスポンサー品しか使えない。 まさに組織ぐるみの囲い込み商売で金まみれの組織だが、運営上大切なボランティアは食事代すら出ず''やりがい搾取''と言われている。 4年間ひたすらに努力してハレ舞台を待ち望んでいるアスリートの為にも、皆が納得出来る形での開催方法は無いのだろうか。
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商業的・政治的巨大イベントと化したオリンピックに対する批判、東京大会の様々な矛盾をまとめた本です。100ページにも満たないのですが、読み応えのある本だと思いました。お祭りを諸手で歓迎している人には不快に感じるだけかもしれませんが、少しでも疑念を抱いている方には是非読んでもらいたい...
商業的・政治的巨大イベントと化したオリンピックに対する批判、東京大会の様々な矛盾をまとめた本です。100ページにも満たないのですが、読み応えのある本だと思いました。お祭りを諸手で歓迎している人には不快に感じるだけかもしれませんが、少しでも疑念を抱いている方には是非読んでもらいたいと思います。 オリンピックに対して何か危ういと感じてしまうのは、祝祭ムードに無理やり乗せられて、さまざまな問題がうやむやになっていくような気がするからだと思います。
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第1章 やってはいけない東京オリンピック 第2章 参加と感動のからくり 第3章 オリンピックに支配されるスポーツ 第4章 社会を息苦しくするオリンピック 著者:小笠原博毅(1968-、東京、文化研究)、山本敦久(1973-、長野市、社会学)
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