本をどう読むか 幸せになる読書術 の商品レビュー
師から受けたものを師に返すことはできません。同じように、子どもは親から受けたものを親に返すことはできません。
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岸見先生の100分de名著を見て、先生の本を読んでみようと思い買ったのがこの本 嫌われる勇気の方がメジャーなのにね 易しい言葉で先生の経験が語られる、なんかしみた…
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読書術に関する啓発書というより、読書に関する思い出をつづったエッセイ。外国語に関することにふーんそうなのかと思ったぐらいで、特筆すべき知見は得られなかった。
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20190519 思いついて買うだけかってしまった本に読まないといけないというプレッシャーをかけられていた。楽しんで読めれば良いという点には共感した。結局読むべき本は読むことになっているように経験から思った。
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今まで、本をどう読むかということを考えてこなかったが、この本を読んで、読書の楽しみ方が増えた気がする。 特に、著者と対話するというのが面白い。 何かしらの迷いがあって、解決策や選択肢を求めて自己啓発本に頼る時によくあるが、 同じ話題でも、著者によってアプローチも結論も全く違う...
今まで、本をどう読むかということを考えてこなかったが、この本を読んで、読書の楽しみ方が増えた気がする。 特に、著者と対話するというのが面白い。 何かしらの迷いがあって、解決策や選択肢を求めて自己啓発本に頼る時によくあるが、 同じ話題でも、著者によってアプローチも結論も全く違うと感じることがある。 たいていの著者が、信念を持って言い切ってしまうところは同じだが…。 一体、どっちが正しいんだ、とかえって混乱してしまい、結局考えることを辞めてしまうこともある。 書いてあることを全部鵜呑みにせず、自分に照らし合わせて著者と対話することで、自分の考えに近い選択をすることができるのではないかと思う。 自分の人生に引きつけて読むことで、自分をよく知ることができたり、凝り固まった先入観からタイミングよく解放されたりすることもある。 言われてみれば確かに、わたしにとって、読書は幸せにつながっていると思う。
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どうも何も、読むだけだろ、って思って手に取って、最後まで初志変わらず。幸せってタイトル付けた意味が全くわからん。
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2019年3月21日 41冊目(3-12) 本をよく読む人が読書について書いている。やっぱりこういう人の話を聞くのは興味深い。
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初岸見一郎先生。面識もないのに「先生」と呼びかけてしまう人。 この手の本を読むたびに、私などが「本を好き」と言ってはいけないなと思う。そして、スポーツ選手を見るかのごとく、学者という学問を仕事とする人々は、私とは人種も頭の構造も考え方も違うと思う。本を読むこと、学ぶことに対する...
初岸見一郎先生。面識もないのに「先生」と呼びかけてしまう人。 この手の本を読むたびに、私などが「本を好き」と言ってはいけないなと思う。そして、スポーツ選手を見るかのごとく、学者という学問を仕事とする人々は、私とは人種も頭の構造も考え方も違うと思う。本を読むこと、学ぶことに対する真摯な姿勢が綴られるとともに、ご両親や息子さん、お嬢さんのことなどもさらりと書かれていて、著者の人となりが伝わって来る。 心に残った部分 読んだことを忘れて同じ本を読み始めたり、読んだりすることは、ある一定以上の年齢になると多発するのではないか。かくいう私も昨今同じ悩みを抱えている。それに対して、 p60 そんなときでも落胆する必要はありません。本を再読する時には前に読んでいた時と違って同じ本でも違った読み方ができます。~略~ 同じ本でもいつも読むたびに新しい発見があります。ギリシアの哲学者であるヘラクレイトスが、「同じ川には二度は入れない」といっています。 と書く。 確かに、再読した本の感じ方がまるっきり違うことに驚いた経験はある。 必要以上に落胆する必要はないってことで。 p128 評価と価値というものが違うということも、知っておかなければなりません。これは対人関係についてもいえることです。人からどう評価されようと、自分自身の価値はその評価とはべつのものなのです。 『死の島』(講談社文芸文庫/福永武彦)
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※このレビューにはネタバレを含みます
ベストセラーになった『嫌われる勇気』の著者による読書術本。 といっても私は『嫌われる勇気』を読んではいないのですが。。。 この本は当初買うつもりはなかったのですが、ふと「まえがき」を読んでみると、以下の文章で始まっていました。 ***** 中学校の頃から学校に行かなくなり、十年ほど引きこもっていた若者が私のところにやってきたことがありました。 コートの片方のポケットから本を取り出しました。それはポール・オールスターの小説でした。 「ポール・オースターの本が好きなのです。でも、学校に行かなかったので漢字を読めません。それで、これでは駄目だということは知っているのですが」 と、もう一方のポケットから今度は国語辞典を出してこう言いました。 「画数を数えられないので漢和辞典ではなく、国語辞典を使っているのです。」 ・・・ 彼が学校に行っていれば、新聞でも小説でも辞書を引かないで自在に読めるようになっていたでしょう。 しかし、学校に行っていたら勉強を強いられ、その結果本を好きにならなかったかもしれません。 ポール・オールスターについて熱く語る言葉から、彼が本当に本を読むことが好きでたまらないということが伝わってきました。 ***** これはズルい。こんな意味深な物語から始められると買ってしまうのが人情でしょう。(個人的な人情ですが) 読み終わって言えることですが、本書は万人ウケする読書のHow to本ではありません。そのつもりで読むとあるいはガッカリするかもしれません。本書では速読も量読も否定されています。どちらかというと著者の考える読書論ですね。 なので著者の価値観に触れたい人が読むといいのではないかと思います。 個人的には、本書は小説に近い形で読みました。著者はかねてから小説を書きたいと考えているようで、その影響のためか、本書にも所々で小説のような表現が(おそらく意図せず?)盛り込まれています。総じて、最期を看取った母親に対する表現に、何か慈愛のようなものを感じました。 ***** この本を読むことに私は躊躇しました。一つは、そこに新約聖書の次のような一説が出てくるからです。 「よくよくあなたがたに言っておく。一粒の麦が地に落ちて死ななければ、それは一つのままである。しかしもし死んだなら、豊かに実を結ぶようになる」 すでに死を予感しなければならないほど状態が良くなかった母に、死について語ったこのような一説を聞かせていいものか、迷ったのでした。 ***** また、著者が大病を患って入院した際に出会った主治医との少しズレた(故に滑稽で面白い)やり取りも個人的に好きです。 ***** 入院していた時、「本は書きなさい、本は残るから」と主治医に言われました。 入院は一か月ほどだといわれていたのですが、退院してもすぐに良くなるとは思えなかった時に、どんなに状態が悪く、たとえ一歩も外に出ていくことができなくても、せめて家にいて本を書けるぐらいには回復させてほしいと医師に言ったところ、医師はその私の言葉を受けてこう答えたのでした。 ・・・ しかし、医師がその時に言った「本は残る」という言葉は、その後も私の中に長くとどまり続けました。私は死んでも本が残れば、私は本を読んだ人の心の中で生き続けることができると思ったからです。 ***** 著者はギリシア哲学も専門としていることもあり、これを専門としている人に特徴的な「愛知者」の態度に共感がわきます。 通常の読書論とは趣向が違いますが、おすすめの一冊です。
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