新章 神様のカルテ の商品レビュー
医師として患者に寄り添うって難しい。 医療を施しながら、病の診断をしながら、患者の命を預かりながら、家族の気持ちに寄り添い、患者本人の希望を叶えるって、どうやったらできるんだ。 父になった栗原先生のもがいてる姿がいちばん正直。 長野にそば食べに行きたい。
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久しぶりに主人公の栗原一止とその仲間達に会えて、どこか懐かしく魅力溢れる人達に出逢えて嬉しくなった。大学病院に勤務するようになって置かれる環境が以前と違っても自分が大切だと思うことを揺るがなく行動に移していくことの大切さを主人公から学んだ。歳を重ねてもただ周りに流されたり戦うの諦...
久しぶりに主人公の栗原一止とその仲間達に会えて、どこか懐かしく魅力溢れる人達に出逢えて嬉しくなった。大学病院に勤務するようになって置かれる環境が以前と違っても自分が大切だと思うことを揺るがなく行動に移していくことの大切さを主人公から学んだ。歳を重ねてもただ周りに流されたり戦うの諦めたり見て見ぬ振りをするのではなく自分の心に正直に生きたいと感じさせる本であった。また栗原一止に会いたい!
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安定のシリーズ物。 前作を読んだのがだいぶ前過ぎて、すっかり設定を忘れていたのだけど、優しい文章ですぐ物語の世界に入れた。 舞台になっている信州の風景がとても丁寧に描写されていて、まるで自分がそこにいるように感じられる。 今回のテーマは29歳での末期ガン。 どのように自分が死んで...
安定のシリーズ物。 前作を読んだのがだいぶ前過ぎて、すっかり設定を忘れていたのだけど、優しい文章ですぐ物語の世界に入れた。 舞台になっている信州の風景がとても丁寧に描写されていて、まるで自分がそこにいるように感じられる。 今回のテーマは29歳での末期ガン。 どのように自分が死んでいくことを自分の人生の一部として考えるか。終わりはいつ来るかわからなくて、準備ができるかもしれないけどできないかもしれない。 本を読むことで考えるきっかけを与えてくれる。 この本を読み返すことは多分ないけど、この本を読んでいる時間はとても良い時間だったなぁと思った。
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やっと読む機会が訪れた。 膵臓がんを患う若き妻とその家族へ真面目に向き合う一止。 真面目であるからこそ大学病院の囲いと患者のための治療の間で葛藤する姿があった。 私自身の母親も膵臓がんで亡くしているため自己の経験に重ねながら読み、幾滴下頬を伝う涙を零してしまった。 "...
やっと読む機会が訪れた。 膵臓がんを患う若き妻とその家族へ真面目に向き合う一止。 真面目であるからこそ大学病院の囲いと患者のための治療の間で葛藤する姿があった。 私自身の母親も膵臓がんで亡くしているため自己の経験に重ねながら読み、幾滴下頬を伝う涙を零してしまった。 " 勇気とは重圧の中での気高さである " " 一ヶ月しか生きられないなら意味のない命なのか " 極限の中での葛藤が、人としての器を試していく。 神様のカルテに宿る処方箋は患者に向き合い続けた先にある処方箋なのかな? 爽やかな終わりに現実と未来に真面目に向き合う勇気をもらう。いつも。
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長野の診療医のシリーズ5弾。 本庄病院から大学病院に移動したので新章とつけたのでしょうね。 大学病院の面々の紹介が中心ですが、やはり登場人物は全員善人です。 大学病院ならではの深刻な病状の患者たちが多く、真剣に向き合う一止も大人になっていましたが、患者の話については熱くなりますね。 シリーズとしての進展は、一止に病気持ちの娘ができ、次郎が結婚するというところでしょうか。
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最近は、シリーズの途中までしか読んでいなかった作品を最初から最後まで読み倒しています。 10年ほど前に読んで以来の再読となる神様のカルテシリーズを読破して、ようやく最新作にたどり着きました。 新章として大学病院編スタートということで 一止とハルの娘を始めとした新しい登場人物も多く...
最近は、シリーズの途中までしか読んでいなかった作品を最初から最後まで読み倒しています。 10年ほど前に読んで以来の再読となる神様のカルテシリーズを読破して、ようやく最新作にたどり着きました。 新章として大学病院編スタートということで 一止とハルの娘を始めとした新しい登場人物も多く、 その分時々本庄病院時代のキャラが出て来るとほっこりします。 組織が大きくなるとルールやガイドラインに縛られ 本質が見えづらくなるといったことは どんな組織でも起き得るのかなと思いました。 そんな中でも自身の信念を貫き通す一止には脱帽です。 そして最後は大学病院の懐の深さも感じられて救われた気持ちになりました。 物語はまだまだ続きそうですね。 続きも楽しみにしています!
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大学病院編始動! 信州にある「24時間365日対応」の民間総合病院、本庄病院に勤務していた内科医の栗原一止(いちと)は、より良い医師となるため母校信濃大学医学部に入局します。消化器内科医として勤務する傍ら、大学院生としての研究も進めなければならない日々。 ストーリーの中心は29歳の若さで末期膵癌にかかった患者の治療を巡って展開します。巨大で矛盾だらけの医局の規則と自宅で死にたいという本人・家族のささやかな“希望”の狭間で苦悩する一止。ついには局内の実権を掌握している准教授と激しく衝突してしまいます。 一止はあくまで患者の希望を叶えようと動きますが、医局と病院の方針はことごとく相反します。私には一止の考え方に全面的に共感しますが、現実の医療は患者の死に際しての希望を受け入れないばかりか、全く相い反する結論を出してしまう。病院の都合、訴訟回避の安全策ばかりが優先される今の世の中。自分が当事者になった時のことを考えると忸怩たる思いになりました。
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大学病院で医者として働き始めた一止。大学病院ならではの働き方に苦労をしながらも、本庄病院で働いていたときの信念を持ち続けて働いている。一止が主治医になった患者は幸せだろうな。
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世界観がやっぱりいいですね。 一止の娘が可愛い、そして、一止が言ってるように子供が産まれると、世界の興味の対象が変わるというのは、私自身も感じているところ。 稀に若くして重度のガンに侵されてしまう方もいますが、不条理だなと。 神はいるかもしれないけれど、人の生死には頓着していないのでしょう。 北条先生かっこよすぎでしょ
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正しさなんてものはな、栗原、立場によっていくらでも変わるもんだぜ。 馬鹿な嫁なら金の話をしても意味がない。頭がいい嫁なら、お前がひとりで悩むだけ時間の無駄だ。早々に相談して任せればいい。それが、賢い嫁を見つけた旦那の特権だ。 人はつながるだけで力を得ることがある。 ---------- このシリーズを読むと、松本に行って日本酒を飲みたくなるわぁ。 今回も美味しそうな日本酒がたくさん! 信濃鶴を飲んでみたい。 最初、いろいろなあだ名にちょっと引きながらも、最後にはどっぷり世界にはまらせてくれた。 こんな風には人生いかないとは思いつつ、こういう世界もどこかにあってほしいと願ってしまう。 二木さんの強さ、涙が出た。 真面目とは真剣勝負。
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