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物語 北欧神話(下) の商品レビュー

4.3

13件のお客様レビュー

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2024/08/23

こんなにもわかりやすくたのしい北欧神話がほかにあるか?いいや、ない! ニール・ゲイマンは神々のことがほんとにだいすきなんだろうなあ。と、オタク的なまでの愛を感じます。 YAなお子さまたちへ贈るギリシャ神話なら石井桃子さんのがいいと思うけど、北欧神話ならばこれでよろしくおねがいした...

こんなにもわかりやすくたのしい北欧神話がほかにあるか?いいや、ない! ニール・ゲイマンは神々のことがほんとにだいすきなんだろうなあ。と、オタク的なまでの愛を感じます。 YAなお子さまたちへ贈るギリシャ神話なら石井桃子さんのがいいと思うけど、北欧神話ならばこれでよろしくおねがいしたい!

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2024/06/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北欧神話には、神々と巨人が出てくる。 巨人って、どのくらいの大きさなんだろうか。 時には神さえも手がつけられない巨人たち。 神と巨人を同一視しなかった理由が気になる。 北欧神話には、一応明確な終わりがある。 オーディン、トールの義兄弟であるロキは巨人の子だ。 そして、北欧神話に終わりをもたらす。 ラグナロクで神々は倒れ、新しい神々が生まれる……という終わりだった。

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2023/03/28

神々の終焉「ラグナロク」に向かって進んでいきます。力任せのトールと狡猾なロキ、旅に出たりしていいコンビかとも見えたのですが次第に溝が深まっていきます。 ロキのお茶目な悪戯も次第に陰湿なものになり、オーディンの次男ハルドルを弟のホズを巧妙に用いて殺害するとゆう事件を起こし、神々か...

神々の終焉「ラグナロク」に向かって進んでいきます。力任せのトールと狡猾なロキ、旅に出たりしていいコンビかとも見えたのですが次第に溝が深まっていきます。 ロキのお茶目な悪戯も次第に陰湿なものになり、オーディンの次男ハルドルを弟のホズを巧妙に用いて殺害するとゆう事件を起こし、神々から無視されるようになったり。恒例になったエーギルの館での宴会で男女の神々を1人づつ侮辱して回ったりして毒舌ぶりを発揮し憂さ晴らしたり。これが「ロキの口論」と言う美しい散文形式で口喧嘩しあうものみたいですが、今風で言えばラップバトルみたいなものかも? それで神々から恨みをかい洞窟に閉じ込められてしまうのですが、ここでも目を覆いたくなるような虐待にあい。ロキが苦痛にうごめくと地震が起こったとか。ナマズみたいですね。そして洞窟から解放された時には霧の巨人側につきロキの虐げられてた3人の子供たちも参戦して神々との最終戦争になります。 アースガルズが消えたあとイザヴェルという新しい世界が生まれる。 神々の世界の終焉は避けられなかったのかな? 北欧といえば、ムーミンとかサンタクロースを思い浮かべてたんですけど。 ヴァイキングの詩人たちが伝えた北欧神話は凄まじいものでした。 でも、これがなければ、「指輪物語」も「マイティ・ソー」も「進撃の巨人」も生まれなかった訳だから北欧神話凄しです。 「9」という数字が多く出てきたのが気になってますが一番大きな数字で次は0になって繰り上がるので「長い」とか「生まれ変わる」とか象徴的な意味合いがあるようです。オーディンが世界樹に吊るされてた期間も9日だったし、フレイのお相手も9日後に婚礼をとか、9つの国とか結構9が好きみたいです。 あとルーン文字とかも気になりました。 訳者のあとがきでゲイマンの「アメリカン・ゴッズ」を勧めていたので読んでみたいと思いました。

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2022/07/10

とても面白かった。神々が人間と同じように殺し合いをしており他の神話には無い闇の部分を感じた。 専門用語は多いが、後ろに用語集がある為、わかりやすい。

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2022/04/30

下巻 トールの巨人国への旅/不死のリンゴ/ゲルズとフレイの話/トール、ヒュミルと釣りにいく/バルドルの死/ロキの末路/ラグナロク――神々の終焉/用語集/著者による覚書/訳者あとがき

Posted byブクログ

2021/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ロキとトールのおもしろ道中記。最初は。 バルドルの死から世界の終焉。 楽しそうだったロキは、おそらく身を焦がす嫉妬に、息子フェンリルのようにどこか信じていた神々の仕打ちに狂っていく。 神々も巨人も消えたあとの始まりの予感が余韻を残す。 新しい神話は、また新しい語り手が。

Posted byブクログ

2020/03/28

日本の神様じゃないけれど、北欧の神様にもいろいろいるんだな。 ロキは漫画とかのキャラとしても登場したりして、いろいろ聞くけど、こんなやつだったとは… イタズラが結構ひどいレベルだよな。

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2019/09/16

北欧神話は、初めて読んだ。 こんなにも、知っている名称が登場することに驚いた。 色々な元ネタになっているのに、全然知らなかった。 なんで今まで触れてこなかったのだろう。 そして、神々の理不尽さと言ったら・・・。 本当に、神様って、最低だ。 古今東西、神という存在は変わらないのだ...

北欧神話は、初めて読んだ。 こんなにも、知っている名称が登場することに驚いた。 色々な元ネタになっているのに、全然知らなかった。 なんで今まで触れてこなかったのだろう。 そして、神々の理不尽さと言ったら・・・。 本当に、神様って、最低だ。 古今東西、神という存在は変わらないのだなあ。 違う土地、文化なのに、なぜかしら似てくる神々。 なぜ人は、こういう存在を、物語を生み出すのだろう。 不思議だ。 理不尽さとグロテスクさを許容できれば、面白い物語だった。

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2019/08/20

ちらちらと黒い面をのぞかせながらも、自分で自分の尻拭いをして、うまくやってきたロキ。しかしその暗黒面がついに全開になって、とらわれの身となり(その経緯もまたすさまじい)、やがて来たるべきラグナロクの世界が予言される。 やはり根っこには北欧のきびしく荒々しい土地柄があるんだろうな...

ちらちらと黒い面をのぞかせながらも、自分で自分の尻拭いをして、うまくやってきたロキ。しかしその暗黒面がついに全開になって、とらわれの身となり(その経緯もまたすさまじい)、やがて来たるべきラグナロクの世界が予言される。 やはり根っこには北欧のきびしく荒々しい土地柄があるんだろうな。地味豊かで花が咲き乱れ、豊穣なワインが樽を満たし……というギリシア神話の世界とは風土の違いを感じる。そのすさまじさが、たいへんおもしろかった。そして、ゲイマンの語りのうまさ、野沢佳織&金原瑞人の訳文の明瞭さ、どちらもすばらしかったです。

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2019/08/06

昨今で北欧神話を読むならこれ、と言えるほどには推したい。著者が目指した、今の人々への語りは、訳されていても通っている。 さて、まさに暴力と死と笑いに溢れた神話なわけだが、やはりロキあってこその北欧神話だと思う。ロキがいなければ、ただトールが巨人を、巨人が神々を殺すだけで終わって...

昨今で北欧神話を読むならこれ、と言えるほどには推したい。著者が目指した、今の人々への語りは、訳されていても通っている。 さて、まさに暴力と死と笑いに溢れた神話なわけだが、やはりロキあってこその北欧神話だと思う。ロキがいなければ、ただトールが巨人を、巨人が神々を殺すだけで終わってしまうから。本当に食えない神である…

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