1R1分34秒 の商品レビュー
考えるな、感じろ。というのは誰のどんな意味の言葉だったか。そんなこと言われたって、ねえ。それができるならとっくにやってますし。それができないから苦しいんだと思うんです。 考えすぎて自分を超えられなくなっていった20代のあのころの感覚が、痛いほどに蘇ってきた。ボクサーだったらなお...
考えるな、感じろ。というのは誰のどんな意味の言葉だったか。そんなこと言われたって、ねえ。それができるならとっくにやってますし。それができないから苦しいんだと思うんです。 考えすぎて自分を超えられなくなっていった20代のあのころの感覚が、痛いほどに蘇ってきた。ボクサーだったらなおのこと苦しいんだろうなあ、読んでいて息ができなくなるくらい同情してしまった。 ウメキチと映画を撮っている友人に深く沈み込んでしまった自意識を救い出され、「ぼく」はやっとスタート地点に立てた。 誰にでもそんな存在がきっといる。 でもそれはきっと、自分から心を開いて求めない限り、どんなに近くにいても気づかないまま終わってしまうんだと思う。
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若いボクサーのくすぶった生活を描いた物語。 夢を追う人にオススメ。 敵と夢の中で友達になっちゃうところが、敵対できない弱みの象徴だと思う。 映像を撮っている友達は、純粋に夢に魅せられた気持ちの象徴だと思う。 ウメキチは日常生活でそうそういない。自分の中にウメキチを持たないとい...
若いボクサーのくすぶった生活を描いた物語。 夢を追う人にオススメ。 敵と夢の中で友達になっちゃうところが、敵対できない弱みの象徴だと思う。 映像を撮っている友達は、純粋に夢に魅せられた気持ちの象徴だと思う。 ウメキチは日常生活でそうそういない。自分の中にウメキチを持たないといけない。ポジティブかつ客観的にモニター・修正する視点が要る。 私は主人公と同じ21歳。この先の人生、今何をすれば幸せになるんだろう?先が見えないまま大人になってしまって、これでいいのかなぁ。と思うことがある。だから、ボクサーにならなかった自分、なったけど辞めた自分、とかパラレルな自分を考えるところが共感できる。
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最後の方、110ページから数ページは、なんか表現が拙いなというか、ここだけもしかしたら別人が書いたのかとか思ったけれど、あとは総じて「これ、面白いじゃんか」。 ボクサーのボクサー側からの独白というか、細かい心理描写は初めてリアルに伝わってきたし、セックスフレンドとのセックスだ...
最後の方、110ページから数ページは、なんか表現が拙いなというか、ここだけもしかしたら別人が書いたのかとか思ったけれど、あとは総じて「これ、面白いじゃんか」。 ボクサーのボクサー側からの独白というか、細かい心理描写は初めてリアルに伝わってきたし、セックスフレンドとのセックスだったり、食べれない飢餓感だったり、そして何よりたった21歳のくせして人生に飽きてしまっているとかいう感性一つ一つが面白かった。時折り、これすげえという言葉が出てくるし、いつかもう一回読みたくなる日が来るような気がするな。
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文藝春秋で読んだ。 題材のボクシングと言う競技を結構専門的と言うか深く掘り下げてるのでボクシング好きの僕にはその部分に関しては興味深く読み進めた。 内容的には如何にも芥川賞的と言うか太宰、又吉的な一人称で書かれた自虐的な心理描写が多く読み易いんだか難しいんだか良く解らなくなった。...
文藝春秋で読んだ。 題材のボクシングと言う競技を結構専門的と言うか深く掘り下げてるのでボクシング好きの僕にはその部分に関しては興味深く読み進めた。 内容的には如何にも芥川賞的と言うか太宰、又吉的な一人称で書かれた自虐的な心理描写が多く読み易いんだか難しいんだか良く解らなくなった。 もっと軽快なスポコンものかもと思ったが流石に芥川賞でそれはないか(笑) 読後感は何も残らない作品。
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冴えない四回戦ボクサーが主人公。ボクシングの練習をしたり、美術館に通ったり、セックスフレンドと逢瀬を重ねたりする。まだプロとしての自覚が足りない四回戦ボクサーの心理をうまく表している。着眼点としては素晴らしいと思った。ただ主人公が情緒不安定すぎるというか、精神的ホモで少々鼻白んで...
冴えない四回戦ボクサーが主人公。ボクシングの練習をしたり、美術館に通ったり、セックスフレンドと逢瀬を重ねたりする。まだプロとしての自覚が足りない四回戦ボクサーの心理をうまく表している。着眼点としては素晴らしいと思った。ただ主人公が情緒不安定すぎるというか、精神的ホモで少々鼻白んでしまった。ポエムのような語り自体は面白かった。
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ボクシング界、自分にとっては特殊な世界なのに自然に読めた。ボクシングそのものじゃなく、主人公の心の葛藤がメインに描かれているからだと思う。良かった。
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- ネタバレ
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読書記録です。まだの人は読まないでね。 賞を取ったあとはすごーく借りる人が多くて待つことが多いんだけど、忘れた頃にひょいっと借りれたので手に取った。私の読むテンポと理解が合わなくて挫折。主人公のこと嫌いじゃない。真面目だし、負の感情も自分でちゃんと認められるぐらいはオトナの部分もあるから。ただ、主人公のアタマやココロのなかに浮かぶことばを、平坦な文体で並べていってるから読んでいて疲れちゃうんだよなぁ。
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図書館の新規本で手に取った 久しぶりにフィクション 読みやすいんやけど、なんとも爽快感がない。期待しちゃったかも ボクシング系は好き
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「当たったかも知れないパンチ、これをしておけば勝てたかも知れない練習。どれだけ自問自答できるか」 「友達の才能を喜べないボクは最低だ」 友達は本当に才能なのか。地道な練習の積み重ねによるものなのか。後者であれば、才能という言葉で片付けようとするボクはもっと最低だ。
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ん、んー…。 ボクシングは好きで、地上波でやってたら血を滾らせながら鑑賞する自分。思わず拳に力が入るタイプ。両者スタミナが切れた状態でのだらだらとした打ち合いが最終ラウンドまで続くとさすがにダレる。でもそれもボクシング。早いラウンド綺麗に倒す、モンスター井上尚弥のような選手ばか...
ん、んー…。 ボクシングは好きで、地上波でやってたら血を滾らせながら鑑賞する自分。思わず拳に力が入るタイプ。両者スタミナが切れた状態でのだらだらとした打ち合いが最終ラウンドまで続くとさすがにダレる。でもそれもボクシング。早いラウンド綺麗に倒す、モンスター井上尚弥のような選手ばかりではない。 この物語に出てくるようなボクサーはごまんといるのだろう。ある意味ありふれた視点の心理描写は面白い。考えすぎる自分と向かう姿勢が興味深い。 だけども最終的に、やっぱり芥川賞作品は真のメッセージが汲み取れない。芥川賞ってそんなもんでしょ。と言って自分を納得させる
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