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平場の月 の商品レビュー

3.8

183件のお客様レビュー

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    34

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

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2023/01/29

淡々と淡々と進む。青砥と須藤の物語。50代元同級生、芽生えた恋。私は青砥だな。須藤のように好きな気持ちのまま切り捨てれない。そばにいたいし、いて欲しい。相手を思っての行動が、人によってこうも違うか。 好きな人ならできるだけそばにいたい。相手の役に立ちたい青砥。 好きだから、迷惑を...

淡々と淡々と進む。青砥と須藤の物語。50代元同級生、芽生えた恋。私は青砥だな。須藤のように好きな気持ちのまま切り捨てれない。そばにいたいし、いて欲しい。相手を思っての行動が、人によってこうも違うか。 好きな人ならできるだけそばにいたい。相手の役に立ちたい青砥。 好きだから、迷惑をかけたくない、弱ってる所をできるだけ見られたくない須藤。 ストーマ建設の苦労は、初めて具体的に知った。

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2023/01/03

近年、友人や親類の死が続いてるせいか、病気や死と言うものに敏感になっている身としては読み進めるのが辛かった。しかも、冒頭から須藤の死が明らかにされていながら、青砥と須藤の話が展開するので尚更だった。 自分の死が近づいているのを自覚し、残される青砥の事を思い、距離を取ろうとする須藤...

近年、友人や親類の死が続いてるせいか、病気や死と言うものに敏感になっている身としては読み進めるのが辛かった。しかも、冒頭から須藤の死が明らかにされていながら、青砥と須藤の話が展開するので尚更だった。 自分の死が近づいているのを自覚し、残される青砥の事を思い、距離を取ろうとする須藤。そんな須藤の事を思い、自分を頼り甘えて欲しい青砥。どちらの気持ちも共感できるが、やはり残される者はやるせない。

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2022/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中学生の頃に淡い恋心を抱いていた青砥と須藤が50歳で再会する。病院で。 この歳になると体にガタが来る。寄り添う二人のテンポは中学生のようだが、やはり50歳の現実があった。これを単なる恋愛小説とは自分は受け取らなかった。 須藤が太く生きてきた姿に、自分の今後を重ねて考えてしまう。人生の終い方に真剣に取り組ねばと思った。

Posted byブクログ

2022/11/04

時系列や誰のことか分かりづらいなぁと思いながら読み進めた。読み進めながら止まらなくなり一気読みした。最後まで読むとまた最初に戻って読み返した。余韻がすごい。 悲しすぎた。辛かった。感情移入しすぎた。

Posted byブクログ

2022/09/29

癌の闘病生活の中で、ストーマの描写がリアルだった。 この状況で新たな恋愛をする上での困難さが、伝わってきて切ない。 若くもなく、年老いているわけでもなく…微妙な年齢ならではの心情が描かれていて、胸が苦しくなった。

Posted byブクログ

2022/08/06

精密検査なんて自分がと思っていたが、厄年で初めて内視鏡による検査・手術を経験した。自分も周りもガンがそんなに遠い話じゃなくなった。そんな折に読んだ。ちょうど良いタイミングで読むことができた。切な良かった。

Posted byブクログ

2022/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公の男性(青砥)と再会した同級生女性(須藤)が50代になり地元の病院で再会したことから物語が始まる。若い恋のように落ちるような感覚ではなく、ゆるゆると惹かれて行く感じがとても良かった。年相応の感覚が細かく描写されていて良かった。

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2022/04/13

始めの章を読んで、ちょっと…と思い寝かせて…でも、話題作で文庫にもなったんだから、一応読もっかな、と。 読んだら、けっこう面白かったです。面白いっていうのと、また違う感覚かな?他人の日記を覗き見してるような… でも、癌のことなど勉強になりました。

Posted byブクログ

2022/03/22

この恋愛の結末がわかっているのに読みすすめていかなければならない切なさがなんとも沁みます。著者の本を初めて読みました。年代が合っているのか、様々な気持ちの持ちようが染み込むようにリアルだなと思いました。 他の作品も読みたいと思いました。

Posted byブクログ

2022/03/20

 話の内容は面白く、切ない情け無い心情が滲むものだった。  しかし、なんか読みづらい文章だった。現在と過去のつながりが分かりにくい箇所、比喩が多いところがそう思わせるのか。もしくは、この作者の作品を初めて読むからか。  その、分かりにくさ、が主人公の青砥の心を表しているのか?  ...

 話の内容は面白く、切ない情け無い心情が滲むものだった。  しかし、なんか読みづらい文章だった。現在と過去のつながりが分かりにくい箇所、比喩が多いところがそう思わせるのか。もしくは、この作者の作品を初めて読むからか。  その、分かりにくさ、が主人公の青砥の心を表しているのか?  他の作品も読んで確かめたい。

Posted byブクログ