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第七官界彷徨 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2024/06/01

フォローしているしずくさんに教えて頂いた本。かなり時間が経ってしまったが、入手してようやく読んでみた。 原作は未読なので、こちらだけ読み終えた感想としては、偏愛によって人が人でなくなっていくようなちょっと暗く不思議な世界に迷い込んだみたいに感じた。漫画なので絵から受け取った印象...

フォローしているしずくさんに教えて頂いた本。かなり時間が経ってしまったが、入手してようやく読んでみた。 原作は未読なので、こちらだけ読み終えた感想としては、偏愛によって人が人でなくなっていくようなちょっと暗く不思議な世界に迷い込んだみたいに感じた。漫画なので絵から受け取った印象もあるし、2つ以上の感覚が重なり合った第七官界を幸運(?)にも覗けたのかもしれない。主人公の小野町子はひどく赤いちぢ毛をしていた(本作では赤くなかったが、そこは漫画内で馴染んでいた)のだが、物語が進むうちに髪を切られおかっぱになる。特にそれ以降が上記のような感想を持ち、現世と感覚世界の境界が徐々に曖昧になっていくような印象を受けた。最後のくびまきが現世と繋ぎ止めておくための唯一のものであるかのようにも感じた。 第七官に目覚めたら、恋愛は同種族同士(例えば、人と人)である必要はないのかもしれないな。果たして原作も同じような感想を持つのか分からないが、今度は原作を読んでみよう。

Posted byブクログ

2023/11/10

先に読んだ『蒼天の鳥』に登場した尾崎翠さんの『第七官界彷徨』に興味深々、しかし難解なセンスを私に解読できるか不安がある。検索するうちに、のぞゑのぶひささんにより漫画として書き下ろし本作があると知る。果たして図書館に置いてあり感謝!  A4判に大正ロマン溢れ出るタッチで神秘的に描か...

先に読んだ『蒼天の鳥』に登場した尾崎翠さんの『第七官界彷徨』に興味深々、しかし難解なセンスを私に解読できるか不安がある。検索するうちに、のぞゑのぶひささんにより漫画として書き下ろし本作があると知る。果たして図書館に置いてあり感謝!  A4判に大正ロマン溢れ出るタッチで神秘的に描かれていた。1931年に本作は発表されているのだが、現在読んでも全く古臭くなく新鮮だ。原作もさることながら、小説の漫画化に取り組まれたのぞゑさんの感性と本作がなかったら、『第七官界彷徨』を読了できなかったにちがいない。 ☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~ 「人間の第七官にひびくような詩」を書きたいと願っている赤いちぢれ毛の娘と、精神科医の長兄、肥料を研究している学生の次兄、音楽受験生の従兄弟の四人が、一つ屋根の下で暮らす生活。苔が恋愛をしたり、部屋にはこやしを調合して煮る臭いが漂ってきたり、名付けようのない感覚の世界――。

Posted byブクログ

2023/10/14

第104回アワヒニビブリオバトル 出張!アワヒニビブリオバトル テーマ「秋におすすめの1冊」第1ゲームで紹介された本です。ハイブリッド開催。 2023.10.14

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