海とジイ の商品レビュー
海といえばジイ、ヘミングウエィの時代から定番ですね。そして人生終わりが近づいてもそれぞれの生きざまを背中で語るのである。 いまどきのジイといえば後期高齢者すぎていないと認めてくれないと思いますが、80過ぎても気合が入ってて若い人たくさんみえますよね。 瀬戸内の小さな島が舞台になり...
海といえばジイ、ヘミングウエィの時代から定番ですね。そして人生終わりが近づいてもそれぞれの生きざまを背中で語るのである。 いまどきのジイといえば後期高齢者すぎていないと認めてくれないと思いますが、80過ぎても気合が入ってて若い人たくさんみえますよね。 瀬戸内の小さな島が舞台になりますが、最後のページに藤岡洋子さんのイラストで島の地図が載ってて和みました。 左柳島といえば「空飛ぶ猫」で有名な猫島です。 堤防の切れ目をジャンプする猫の写真がSNSで人気を集めたようです。 さておき、3篇読み終えてページを閉じて表紙絵を眺めてて、夕日なのか朝日なのか気になってたのですが、上のほうに数羽の鳥が日に向かって飛んでるし朝日に違いないって確信しました。
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生きた年数だけ、経験してきた事がある。時代は変われど、気持ちは変わらず生き続ける。 なにがきっかけになるかは分からないけど、出会って話して感じた分だけ、自分の人生の色は複雑になっていく。私もいつか、振り返ってみる日が来るのかな。
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3つの短編集なのだけど、その3つの登場人物が少しだけ、繋がっている。 おじいちゃんたちは、長く生きてきたからこそ見えるものがあり言える言葉がある。 どれもいい話なんだけど、私は海神(わだつみ)が一番心に沁みた。 人は強くなろうと願ったときに、人はもう強くなっているんじゃ。 お...
3つの短編集なのだけど、その3つの登場人物が少しだけ、繋がっている。 おじいちゃんたちは、長く生きてきたからこそ見えるものがあり言える言葉がある。 どれもいい話なんだけど、私は海神(わだつみ)が一番心に沁みた。 人は強くなろうと願ったときに、人はもう強くなっているんじゃ。 おじいちゃんたちも、安穏な人生だったわけではない。勝つことも負けることも、時には逃げることもあった人生じゃと孫息子に話す。 良い味を出している人は、やはりどこかで辛い経験を乗り越えてきているんだ。でもその経験は、いつか誰かを救うことができる。 いい話ばかりです。 電車のなかでは読めません。泣くから。
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短編3作が繋がり合った良い作品でした 最近仕事関係の人生の先輩から、歳を重ねた経験を活かすのは若い人のその先の子供達に丁寧に話をしてあげる事だとお聞きしました。この小説では『ジイ』がとても味のある話しを繋ぎ聞かせてくれました。それを受け止める若者も素晴らしい。人生は人を繋いでいく...
短編3作が繋がり合った良い作品でした 最近仕事関係の人生の先輩から、歳を重ねた経験を活かすのは若い人のその先の子供達に丁寧に話をしてあげる事だとお聞きしました。この小説では『ジイ』がとても味のある話しを繋ぎ聞かせてくれました。それを受け止める若者も素晴らしい。人生は人を繋いでいく。大切な事は何かを改めて考える機会となりました
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3つのお爺さんとの話 孫 子供 両親 同じ職場と関わりがあった人たち 人生の先が見えてきたからこそ振り返り言える言葉 人生は短い 1日を精一杯生きる 優しく力強い言葉がたくさんあった
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また藤岡さんの世界に浸りたくて手に取りました まず表紙がとても綺麗で印象的 飾っておきたくなる一冊。 じっくりと眺めていると 一緒に海にいる気持ちになります 読みはじめると3編の短編でした それぞれ瀬戸内海の島が舞台になっていて おじいさんが出てきます このおじい...
また藤岡さんの世界に浸りたくて手に取りました まず表紙がとても綺麗で印象的 飾っておきたくなる一冊。 じっくりと眺めていると 一緒に海にいる気持ちになります 読みはじめると3編の短編でした それぞれ瀬戸内海の島が舞台になっていて おじいさんが出てきます このおじいさんたちがとても素敵 様々な経験をしてきたであろう彼らが発する言葉は、重みがあってじんわりと沁みていきます どこまでも深い優しさがそこにはあって、 胸が熱くなりました。 おじいさんと海っていうのがまたいい。 いつものごとくあんまり作品紹介を読まずに本編を読んだので 短編だったのか。。。 と一編目を読み終えるころに気づきました笑 短編はあんまり得意ではないのです。。 どのお話もとても良かったですが ちょっと物足りなさも感じてしまいました 舞台も、おじいさんも素敵だっただけに もったいないー。。 お互いリンクしているところは好きです(^^) また長編読みたいな (ちゃんと調べろよ٩( ᐛ )و) サラッと読めるので ガッツリと読書時間を取れないときにオススメです(^^)
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3人のジィの物語が1冊に融合されて、瀬戸内の小さな島で物語を醸し出す。ほのぼのとした潔さを感じました。
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察しが悪いオイラは読後に3つの物語の相関図を作ってみた。そうすると読んでいた時には気づかなかったものが見えてくる。普段ならそんな面倒なことはしないが、そうしたくなるような物語だった。丁寧に読みたい、感じだ。 なかでも「夕凪」の月島先生が印象的。なんで頑なにひとりで生きていこうとするのか、そのくせなにひとつ残さず死んでいくことを怖がっている。なんで一緒に生きていこうと言う志木さんの言葉を受け入れられないのか。そんなに自分を責めなくていいし、格好もつけなくていいんじゃないかな。「波光」で地元のおばさんが澪二に島の診療所が台風で浸水して、月島先生と看護師さんがずいぶんがっかりしていた、と世間話をするけどオイラはその看護師がさんが志木さんだったらいいなぁって思う。大人だって泣きたいときもあるし、誰かに抱きしめてほしいときだってある。いくつになってそうなんじゃないかな。
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瀬戸内海に浮かぶ島。 そこに住む3人のジイ。 生きるってなんだろう。 死ぬってなんだろう。 そんなことを教えてくれる3人のジイは、ストーリーの中だけでなく、本を読んでいる私自身にも、色々なことを語りかけてくれる気がした。 歳を重ねたからこその「人間の強さ」だろうか。 ジイたちは、とてつもなく強い。 そして、真剣に生きている。 その真剣さに、読んでいる自分は、恥ずかしさを覚えなくもない。 自分は真剣に生きているだろうかと。 3人のジイが、繋がっていることに気付いた時、この本の凄さが増した気がした。 いつかくるその時 自分は、ジイたちのように真剣に生きたと胸を張れるだろうか。。
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心があったかくなりました。3人のお爺さんのあたたかさ、描写となる瀬戸内海の大きさ、爽やかな自然の空気感に引き込まれて夢中になって読みました。 大きな話の展開はないけれど、本当にありそうな家族や友情のあたたかさに癒されました。
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