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帰蝶 の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2023/10/03

気まぐれで純粋ゆえに一旦怒ると手がつけられないが、帰蝶にだけは甘え信頼する。「麒麟がくる」の信長みたいだと思いながら読んだ。

Posted byブクログ

2023/05/28

織田信長の妻の帰蝶(濃姫)を主人公とした歴史小説。帰蝶は信長の観察者である。帰蝶を信長の理解者とする描かれ方はあるが、本書の帰蝶は信長と異なる価値観を持っている。たとえば騙し討ちを卑怯と感じている。「夫が弟を成敗したことについてあれこれいうつもりはなかったが、信行は信長の仮病に誘...

織田信長の妻の帰蝶(濃姫)を主人公とした歴史小説。帰蝶は信長の観察者である。帰蝶を信長の理解者とする描かれ方はあるが、本書の帰蝶は信長と異なる価値観を持っている。たとえば騙し討ちを卑怯と感じている。「夫が弟を成敗したことについてあれこれいうつもりはなかったが、信行は信長の仮病に誘われ、見舞いにきたところを惨殺された。騙し討ちというやり方が帰蝶は気に入らない」 濃姫は歴史上、信長の人生において、それほど大きな存在として描かれなかった。濃姫の父親の斎藤道三が信長の将器を見抜いた話は有名であるが、それは道三の話であって、濃姫自身の話ではない。濃姫は、いつ亡くなったかも分かっていない。 漫画『信長協奏曲』やNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で濃姫(帰蝶)が重要キャラクターとして描かれるようになった。特に『麒麟がくる』は帰蝶役の沢尻エリカさんが大麻取締法違反で放送開始が遅れるという不幸な注目のされ方をした。しかし、急遽代役となった川口春奈さんが好演し、むしろ川口さんの帰蝶しか考えられなくなった。映画『レジェンド&バタフライ』は織田信長と帰蝶のダブル主演の物語である。 『麒麟がくる』の帰蝶と明智光秀は美濃時代からの知り合いであった。椎名高志『MISTERジパング』でも二人は知り合いであった。これに対して『帰蝶』では帰蝶の幼少時に会った程度であり、帰蝶は光秀に指摘されるまで覚えていなかった。

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2023/02/23

本能寺の変までの道のりがこんなに細かく書かれている本は初めて読んだかもしれません。 帰蝶については、よくわからない部分が多い方ですが、こんな人だったらいいなーと思いつつ読みすすめました。

Posted byブクログ

2023/01/06

歴史の真実は誰にもわからないから、それを逆手に小説を紡ぎ出せるなんて素晴らしいし、楽しませてくれてありがとうございますの気持ちでいっぱい。 知的好奇心も刺激される。 本能寺の変を計画した真の立役者は? もしかして本当かもしれない…と思いを馳せる。 史実に基づくフィクションは...

歴史の真実は誰にもわからないから、それを逆手に小説を紡ぎ出せるなんて素晴らしいし、楽しませてくれてありがとうございますの気持ちでいっぱい。 知的好奇心も刺激される。 本能寺の変を計画した真の立役者は? もしかして本当かもしれない…と思いを馳せる。 史実に基づくフィクションは、目線を誰かにするかによっても大きく違ってくる。 帰蝶が軸の物語は初めて読んだのでなかなか新鮮な戦国体験ができました。

Posted byブクログ

2022/10/01

帰蝶が主人公の本、今まで読んだことがなかったなあ。 それにしても信長がひどい描かれようだったし、(著者が嫌いだからといっても、全面にだしすぎかなあ)けちょんけちょんやな。 徳姫の自分の恋を成就させることしか考えず、思い立ったら後先考えず行動起こして突っ走る感じ、ひどいなあと思いな...

帰蝶が主人公の本、今まで読んだことがなかったなあ。 それにしても信長がひどい描かれようだったし、(著者が嫌いだからといっても、全面にだしすぎかなあ)けちょんけちょんやな。 徳姫の自分の恋を成就させることしか考えず、思い立ったら後先考えず行動起こして突っ走る感じ、ひどいなあと思いながら読む。 本能寺の変へ至る説は面白かった。

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2022/06/11

織田信長といえば  かなりドラマとかにも なっているので  時代小説は 名前を読むだけでも苦戦する私には この本は 読みやすかったです。 しかも、この本は 信長の正室を中心に描かれていました。 謎多き 正室の人生とは。。。。 昨年旅行で 安土城の模型を見ていたので 城の中を...

織田信長といえば  かなりドラマとかにも なっているので  時代小説は 名前を読むだけでも苦戦する私には この本は 読みやすかったです。 しかも、この本は 信長の正室を中心に描かれていました。 謎多き 正室の人生とは。。。。 昨年旅行で 安土城の模型を見ていたので 城の中を描いているシーンは とても わかりやすく読めました。 このあたりって 事実も色々わかってるけど、 わからない部分も多いから 小説にしやすいのでしょうね~~

Posted byブクログ

2021/01/01

大河ドラマ「麒麟がくる」で、沢尻エリカが演じるはずだった帰蝶(濃姫)。 本能寺の変のあとも長く生きていたとは知らなかった。道三の娘で信長の正妻、明智光秀と旧知の仲、まさに歴史の真ん中で翻弄された人生で、何を考えて生きていたのか。 本書では、彼女はあまり表舞台には出ないけれど、多...

大河ドラマ「麒麟がくる」で、沢尻エリカが演じるはずだった帰蝶(濃姫)。 本能寺の変のあとも長く生きていたとは知らなかった。道三の娘で信長の正妻、明智光秀と旧知の仲、まさに歴史の真ん中で翻弄された人生で、何を考えて生きていたのか。 本書では、彼女はあまり表舞台には出ないけれど、多くの側室やその子供たちをまとめ上げ、夫を支える聡明な女性として描かれている。 本能寺の後、女性や子供たちが命からがら城を出る場面や、光秀の妻子を思いやるようなシーンも出てくるが、武将たち中心の戦国歴史ものと違って、淡々と現実を生き抜く女性の目線は新鮮に感じた。 あとがきで、作者は信長が嫌いだと言っている。ながい日本の歴史を見ても、比叡山焼き討ちなど大量殺りくを実際にやったのは信長だけだそうだ。 「麒麟がくる」では、結局帰蝶さまの出番はあまりないみたいだが、予定どおり沢尻が演じていたなら、夫を裏で操るダークな妻として描かれたのでは、とちょっと残念な気がする。

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2020/12/14

いわゆる信長婦人である濃姫を書いた小説は珍しいと思い、読み始めたが最初はちょっと違うなあ、と感じていた。 やはり、女性ならではの視点ということで、妻として、母として、またひとりの女性として濃姫が描かれているからであると思われる。 まあ、そう思って読み慣れてくると、そんなに違和感も...

いわゆる信長婦人である濃姫を書いた小説は珍しいと思い、読み始めたが最初はちょっと違うなあ、と感じていた。 やはり、女性ならではの視点ということで、妻として、母として、またひとりの女性として濃姫が描かれているからであると思われる。 まあ、そう思って読み慣れてくると、そんなに違和感もなくなってくる。 が、本能寺の変はまだしも、桶狭間とか姉川の戦いなど歴史的な戦をあまりにもスルーしすぎでは。 そういうことがあった程度の触れ方には、ちょっと違和感。 まあ、仕方がないかもしれないが、上下巻になってもいいので、もうちょっと膨らませてくれればもっと読み応えがあった感じがした。

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2020/11/29

斎藤道三の娘にして織田信長の正室、帰蝶(濃姫)。 史料が乏しいながらも小説にはよく登場する人物である。 結論から言ってしまえば、明智光秀と幼馴染で淡い恋仲にあった、という設定よりも本作のほうがしっくりきた。 なさぬ仲の子どもたちを一手に引き受け、表に出ることはなくても家内を知る家...

斎藤道三の娘にして織田信長の正室、帰蝶(濃姫)。 史料が乏しいながらも小説にはよく登場する人物である。 結論から言ってしまえば、明智光秀と幼馴染で淡い恋仲にあった、という設定よりも本作のほうがしっくりきた。 なさぬ仲の子どもたちを一手に引き受け、表に出ることはなくても家内を知る家臣たちからは重んじられる存在。数々の信長の残虐な振る舞いをどう見つめ、本能寺の変をどう受け止めたのか。一つ一つが腑におちた。 女性が主人公の歴史小説には珍しい商人が登場する点も意外性のなかに納得できる機微のようなものがあってよかった。

Posted byブクログ

2020/11/08

諸説ある本能寺の変の、一つの可能性の話。 なるほどなあ、とは思った。 信長の描き方があまり好きになれず、首を傾げていたら、なるほど、作者が信長嫌いであったか。納得。 話の流れや積み重ねた布石を一気に繋げてみせる手腕はいいのだけど、信長といい帰蝶といい五徳といい、どうも描かれる人...

諸説ある本能寺の変の、一つの可能性の話。 なるほどなあ、とは思った。 信長の描き方があまり好きになれず、首を傾げていたら、なるほど、作者が信長嫌いであったか。納得。 話の流れや積み重ねた布石を一気に繋げてみせる手腕はいいのだけど、信長といい帰蝶といい五徳といい、どうも描かれる人柄に好感がもてなかった。何故だろう。

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