1,800円以上の注文で送料無料

ぼくのたび の商品レビュー

4.1

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/20

リトグラフなのだそうだ。といっても、リトグラフとはどういうものかはあまり知らなかったので、動画を見てみた。一枚完成するまでに、相当な手間がかかっている。それを知ってこの絵本を読み直すと、どれだけの時間と手間をかけて作られたのか思わずにはいられない。まあ、そんなことを知らなくても、...

リトグラフなのだそうだ。といっても、リトグラフとはどういうものかはあまり知らなかったので、動画を見てみた。一枚完成するまでに、相当な手間がかかっている。それを知ってこの絵本を読み直すと、どれだけの時間と手間をかけて作られたのか思わずにはいられない。まあ、そんなことを知らなくても、素晴らしい絵だし、お話も心に染みるものです。特に色の使い方がいいよね。

Posted byブクログ

2024/07/07

温かみのある絵柄、切なくも前向きな希望を感じるストーリーがよい。 自転車、車、飛行機は登場するが、列車が出てこないのはなぜかと子に問われて、確かに、と思った。考えさせる余地があるのもまたよし。

Posted byブクログ

2024/05/26

色鉛筆の奥行きが不思議! 支配人さんにもいつか旅に出てみて欲しいなという気持ちと、 支配人さんのおかげで旅人たちは拠点を持つことが出来て、その旅人たちによって支配人さんは沢山の場所からの思い出を受け取っていると言うジレンマのようなものもあり う〜ん、切ないような、暖かいような...

色鉛筆の奥行きが不思議! 支配人さんにもいつか旅に出てみて欲しいなという気持ちと、 支配人さんのおかげで旅人たちは拠点を持つことが出来て、その旅人たちによって支配人さんは沢山の場所からの思い出を受け取っていると言うジレンマのようなものもあり う〜ん、切ないような、暖かいような不思議な気持ち〜

Posted byブクログ

2024/04/20

〈 ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞他、世界中で高い評価を受ける実力派作家がリトグラフで描く、美しいたびの絵本〉 先月NHKハートフォーラムをリモートで視聴した ーパソコン壊れる前でよかったー 『絵本がひらく共生社会のとびら』柳...

〈 ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞他、世界中で高い評価を受ける実力派作家がリトグラフで描く、美しいたびの絵本〉 先月NHKハートフォーラムをリモートで視聴した ーパソコン壊れる前でよかったー 『絵本がひらく共生社会のとびら』柳田邦夫さんのお話し、それにみやこしあきこさんが出演しておられて、あんなに輝かしい評価の作家さんなのに、気取らず自然体で、でも、絵本への想いを語っておられた この絵本のリトグラフ制作の現場も少し映っていた この「旅」! なんてすてきなんだろう! 画面に吸い込まれる まず絵が浮かびそこから絵本がうまれるのだそうだ 他にも大好きな絵本がたくさんあるが、これはとびっきり心に残る絵本になった ≪ カバン持ち このまちはなれ 旅に出る ≫

Posted byブクログ

2024/03/31

白黒のホテルのたたずまいが雰囲気があってとても素敵。旅を夢見るところも。 ホテルの客となるうさぎが主人公の、付録の小冊子もよかった。

Posted byブクログ

2024/03/04

たださんのレビューに惹かれ図書館で取り寄せました。ありがとうございます! ホテル勤めの主人公。おきゃくさんの旅を見送る側だが、いつかはおおきなかばんを持って旅にでることを夢見ている。 今まで泊まったいろんな街に住む「おきゃくさん」からのお手紙が並ぶページが一番好き。裏表紙の雲海...

たださんのレビューに惹かれ図書館で取り寄せました。ありがとうございます! ホテル勤めの主人公。おきゃくさんの旅を見送る側だが、いつかはおおきなかばんを持って旅にでることを夢見ている。 今まで泊まったいろんな街に住む「おきゃくさん」からのお手紙が並ぶページが一番好き。裏表紙の雲海らしきぼんやりとした明け方の様子も素敵。背景と輪郭の色合いがグラデーション効いていて、夢の中で追想しているような雰囲気。「わすれられない しゅんかん」を探しに旅に出たくなる。旅に出る前の不安と期待と、旅先でのふと感じる寂しさも表現しているよう。仕事の後にほっと一息つきたいときに読むと癒されそう。 著書のみやこしあきこさん、2007年より1年間ベルリン滞在、旅が好きで、インド、ヨーロッパ、モロッコ、小笠原諸島など、世界のいろいろな場所を訪れているとのこと。

Posted byブクログ

2023/09/10

 ホテルを営む「ぼく」。小さいけれど居心地のいい自慢のホテルだ、と自分でも言っているけれど、ただ自分で言っているだけではないことは、かつてのお客さんたちが別の旅先や故郷から送ってくれるというお手紙の多さ、親密さからもわかる。素敵なホテルで、素敵な主人なのだろう。  旅行者にとって...

 ホテルを営む「ぼく」。小さいけれど居心地のいい自慢のホテルだ、と自分でも言っているけれど、ただ自分で言っているだけではないことは、かつてのお客さんたちが別の旅先や故郷から送ってくれるというお手紙の多さ、親密さからもわかる。素敵なホテルで、素敵な主人なのだろう。  旅行者にとっては、宿も旅の一部だ。一生に一度きりの出会いとなるとしても、そのとき良い時間を過ごせたことは大切な思い出になる。再訪したりお手紙を送ったりする場合には、いつもそこにいてくれることがありがたい。お客さんであった旅行者にとって、「ぼく」はそこでそうして暮らしていてくれて良かった、と思える存在だ。  ホテルの主人である「ぼく」にとっても、お客さんたちは、生業を成り立たせ生活の糧をもたらすだけではなく、いろんなくにの話を聞かせてくれて、「いつかそこへ行ってみたいなあ」と思いを馳せる、夢の糧とでもいうようなものも与えてくれる存在だ。お互いがお互いを、そこにいてくれて、来てくれてありがとうと思うことができる。  世界ってそういうものだといいなあ、と思った。「ぼく」がこのあと世界一周の旅に出るため思い切ってホテルを休むか畳むかすることになるとしても、あるいは、結局一度も旅にでることなく生涯をとじたとしても、どちらでもみんな大丈夫、何が大丈夫なのかよくわからないけど大丈夫、なんとなくそういう気持ちにさせてくれる絵本だった。

Posted byブクログ

2023/09/05

 私にとって、旅というのは、人生に特別な価値をもたらしてくれる、とても大切なものだけれども、その反面、年を重ねる毎に行きづらく感じてくるのは何故だろう?  何か旅先にいる私自身が、とても好きだなと思う瞬間のひとつに、旅先に来ると何故か心穏やかで優しい気持ちになることがあり、普段...

 私にとって、旅というのは、人生に特別な価値をもたらしてくれる、とても大切なものだけれども、その反面、年を重ねる毎に行きづらく感じてくるのは何故だろう?  何か旅先にいる私自身が、とても好きだなと思う瞬間のひとつに、旅先に来ると何故か心穏やかで優しい気持ちになることがあり、普段の日常生活では、つい渋い表情になるようなことも、旅先では全くそう感じない、おそらく、この日常に於いて中々叶わないであろう、もう一人の私自身に出会える非日常感の新鮮さというか。これがたまらなくて、やはり旅は良いなと思う。  また、自然環境や寺社仏閣など訪れる場所に於いて、何故そうした気持ちになるのかは分かるような気がして、それは私の場合、そこで得られる言葉や形に出来ないものを体験させて頂くことへの感謝の気持ちなのだと思い、やはり、こうした気持ちを抱かせてくれる旅の魅力であるし、更に旅先で気軽に声をかけて下さる方々や、お食事処の方々の温かいお言葉にも、特別な思いを抱かせる。  しかし、そんな楽しさとは裏腹に、ふとした時、もの凄く泣きたくなる瞬間が訪れたりすることもあるのが、私には年を重ねる毎に、とても耐え難くなり、おそらくその理由は、これだけ素晴らしい体験をさせてもらった場所から去り難い気持ち以上に、普段、あれだけ見慣れたはずの故郷への恋しさが込み上げてくることなのではないかと思い、旅を通して改めて実感させられたのは、実は普段住み慣れている故郷の素晴らしさを、客観的に見直す機会なのではないかとも、思えてくるのであった。  とは書きつつも、故郷に帰ってきて数日経つだけで、「ああ、良かった。また行きたいな!」と思うのだから、我ながら都合の良い葛藤ではあるのだが、その旅先で辛く感じるそれというのは、やはり、それぞれが共に素晴らしく、かけがえのないものであるからこそ、それだけ本能的にセンチメンタルな気分になったり、胸がはち切れそうなくらい自己のあるべき場所に苦しむ、私の存在価値の卑小さを、突然意識させられるのであろう。  そして、私がこれだけ長々と書いてきた旅の素晴らしさを、無駄のない完璧な構成で思い出させてくれたのが、この絵本です。  「みやこしあきこ」さんの、その精密で美しいリトグラフは本書で極まった感を受け、それは、旅の始まりと終わりに加えて、旅は生きている限り永遠に続くことも表している、見返しの黄昏時の空の絵や、後ろ姿に漂う、なんとも言えない哀愁に思わず胸を鷲づかみにされる、夕暮れと夜のあわいに飛行機に乗り込む裏表紙の絵にも、よく表れています。  また、本編に於いても、その絵の美しさは筆舌に尽くしがたいほど本能に響くものがあり、それはやはり、楽しさだけではない、私も共感できるようなセンチメンタルにさせる思いを感じさせるものを、その光や影や風の表現によって、まさにかけがえのない、その瞬間瞬間を切り取った、そうした気持ちを呼び起こさせる絵は、写真よりも綺麗だと思わせる圧倒的な美による切なさの極みであることに加えて、主人公の思いの強さを表したようなモノクロとカラーの使い分けも感動的です。  更には、ここではないどこかへ行きたい気持ちを宿らせた、背表紙の鳥の絵や、主人公が経営する「Solitude Hotel」の「Solitude」に『孤独』の意味があることや、主人公の未来を祝福しているような最後の絵と、全ての絵にはちゃんとした意味があって、それぞれが集約することで、前述した旅の楽しい部分と切ない郷愁的な部分の混ざり合う素晴らしさを感じさせてくれたのは、旅好きである、みやこしさんだからこそ、表現出来たのだろうと思わせる感動があり、これだけ一つのテーマを、一切の無駄のない絵と文章で美しく纏め上げた絵本も、なかなか無いのではと思わせる完璧さです。

Posted byブクログ

2023/07/06

とある小さな町で、ホテルを営む「ぼく」。お客さんから世界のいろんなところの話を聞き、自分もいつか旅に出ることを夢見る。素敵な心の旅ですね。モノトーンの絵が、静かで落ち着いたホテル、控えめな「ぼく」の気持ちにぴったりです。

Posted byブクログ

2022/08/15

「知らない国の話を聞く、そしてぼくの町について話す」 一瞬の出会いが思い出となるのが旅のいい所ですよね。 いつかこのホテルマンが世界中を旅できますように。

Posted byブクログ