フランクフルト学派と批判理論 の商品レビュー
いい本。フランクフルト学派系の人が何を言っているのかを部分的にわからせてくれる。4章までは明快だが、5章以後になると、触れる彼らの議論や概念の中には曖昧模糊としているものがあり――Bronnerが批判的に触れることも多いのだが――読むのは少ししんどかった。しかし、Bronnerが...
いい本。フランクフルト学派系の人が何を言っているのかを部分的にわからせてくれる。4章までは明快だが、5章以後になると、触れる彼らの議論や概念の中には曖昧模糊としているものがあり――Bronnerが批判的に触れることも多いのだが――読むのは少ししんどかった。しかし、Bronnerがそういう方向に批判的であり、これからの理論の方向性をより打ち出した9・10章は――僕の方向性とちがうとはいえ――理解できる部分はある。また、訳者による解説が簡潔で要領を得ており、Bronnerの議論でわかりにくかったところを補えた部分もあった。
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