仕事は将棋に置きかえればうまくいく の商品レビュー
将棋の思考法を通して、ビジネスのコツを紹介する本。 なんだけど…。 いや、ないわー。 これはないわー。 最もひどいのは、将棋とビジネスの紐づけが無理矢理すぎること。 もはやギャグの領域である。 例えばこんな感じ。 ・将棋で「絶妙手」と呼ばれるものは、飛車よりも角による...
将棋の思考法を通して、ビジネスのコツを紹介する本。 なんだけど…。 いや、ないわー。 これはないわー。 最もひどいのは、将棋とビジネスの紐づけが無理矢理すぎること。 もはやギャグの領域である。 例えばこんな感じ。 ・将棋で「絶妙手」と呼ばれるものは、飛車よりも角によるものが多い。 新しいアイディアが欲しかったら、「角」タイプの人を会議に呼ぼう! ・羽生には、勝ちを読み切ると、手が震える癖がある。 あなたも仕事が上手くいった時の「決めポーズ」を作っておこう。 ・金を斜めに誘い出すのは、元の位置に戻るのに二手かかるから有効だ。 堅めのクライアントは、行き慣れてる高級割烹などよりも、ガード下の横丁に誘ってみよう。 ・五分五分の状態から駆け引きを繰り広げていく「矢倉囲い」は、まさにビジネスそのもの。 交渉術を学ぶいい訓練になる。 こんなトピックが延々と100個も並べられていて、もうお腹いっぱいである。 ツッコミどころが多すぎて大忙しだ。 いくら矢倉を指したからって、ビジネスの交渉は上手くならないと思うんですけど…。 ビジネス教本としても、将棋入門書としても、ペラッペラで実用に耐えない。 さらに、取って付けたような藤井聡太要素。 ネタとしては一読の価値があるけど、これはなあ…。
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