ルポ西成 の商品レビュー
ルポといっても社会派の色はついていない。普通の若者が西成を体験してきましたといった感じのテイストだが、著者は別に普通の若者ではない。 筑波大学芸術専門学群卒のエリートといえばエリートである。 西成の人間模様はやはり興味深いのだが、著者の西成の住民を見下す視線が鼻について仕方がない...
ルポといっても社会派の色はついていない。普通の若者が西成を体験してきましたといった感じのテイストだが、著者は別に普通の若者ではない。 筑波大学芸術専門学群卒のエリートといえばエリートである。 西成の人間模様はやはり興味深いのだが、著者の西成の住民を見下す視線が鼻について仕方がない。 やっぱり生活保護はあかんな、で終わっている点はなんとも残念である。 おそらく著者は別のモノをテーマに書いたほうがいいのだと思う。 若いのだから別の仕事を探してみてもいいかもしれない。
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「社会派」みたいな色はないし、どぎつく、下世話すぎるという感じでもないし、あまり何も考えていない普通の25歳の男の子のルポという感じがいいのか、悪いのか。 この普通っぽさ、アクのなさ、主張のなさ、社会派にも下世話派にも転んでない感じがこういう体験ルポには珍しく、貴重に思われる。「...
「社会派」みたいな色はないし、どぎつく、下世話すぎるという感じでもないし、あまり何も考えていない普通の25歳の男の子のルポという感じがいいのか、悪いのか。 この普通っぽさ、アクのなさ、主張のなさ、社会派にも下世話派にも転んでない感じがこういう体験ルポには珍しく、貴重に思われる。「体験を教えてくれて、西成のこと教えてくれてありがとう」とこちらも普通に言いたい感じ。
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わたしも探検したことのある西成。本書内に出てくるホルモン屋さん「マルフク」にも行った。このように街を舐めることくらいはできるが、ドヤに宿泊してさらには飯場まで潜入したことは単純に評価に値する。しかしながら、文体がそこで生活する人々を卑下するところがあり、もうちょっと中立的な表現で...
わたしも探検したことのある西成。本書内に出てくるホルモン屋さん「マルフク」にも行った。このように街を舐めることくらいはできるが、ドヤに宿泊してさらには飯場まで潜入したことは単純に評価に値する。しかしながら、文体がそこで生活する人々を卑下するところがあり、もうちょっと中立的な表現であればなおよかったかもしれない。
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