ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(下) の商品レビュー
主人公アナ(広場恐怖症で引きこもり状態)の真相が明らかになる。なぜアナは広場恐怖症に陥ったのか、その驚くべき状況から、これまでの物語はどこまでが真実なのか読者を混乱に陥れる。加えて、事件の真犯人も明らかになる。こちらも驚くべきものである。犯人が置かれている状況(過去を含めて)を鑑...
主人公アナ(広場恐怖症で引きこもり状態)の真相が明らかになる。なぜアナは広場恐怖症に陥ったのか、その驚くべき状況から、これまでの物語はどこまでが真実なのか読者を混乱に陥れる。加えて、事件の真犯人も明らかになる。こちらも驚くべきものである。犯人が置かれている状況(過去を含めて)を鑑みると、なぜこのような事件に至ったのか明確になる。 上巻がだらだらしていた感があったが、これも後半でのサスペンスを盛り上げるためのものであると思うと、「うまくやられたな」と頭を掻いてしまう(私が単純なだけかもしれないが)。作中では、ヒッチコックなどのサスペンス映画が登場する。映画好きの方にもおすすめだし、映画を知っている人なら、真相への伏線を発見できるのかもしれない。
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上巻の嫌な予感が的中。最後まで何となくダラダラ進み、着陸点も予想通り。あまりにも盛り上がらないまま終わった印象。同じような設定なら「ガール・オン・ザ・トレイン」の方が面白かった。 映画化されるようだがどうなんだろう。
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広場恐怖症のアナは家から出れずにいる。そして毎日カメラで外や近所の家を観察する。そのなかで殺人を目撃するけれどそれが本当のことか次第にわからなくなってくる。大量のくすりとアルコールのせいで真実味をなくしてしまっている。アナの見たことは本当なのか、何が起こっているのか。周囲から信じてもらえず、疑われ、精神的に追い詰められていく。そしてまた薬とお酒。その時の心情がとてもやるせなく、絶望と孤独でいっぱい。でもそこから行動に出るアナの勇気、気持ちの変化がとてもいい。気持ちの浮き沈みはあるけれどその揺れの中で戦う姿。ラストにあるこれまでのアナとは違った一面を見せる姿。どんどん読み応えが増していく。
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