1,800円以上の注文で送料無料

院内カフェ の商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/04/02

母がお世話になっている病院のカフェの、あの席を思い浮かべながら。 病気になった本人、その家族、医者、そして院内カフェの店員…それぞれの立場から、それぞれの病気との向き合い方がある。 皆が皆、前向きに病気と向き合えるわけじゃない。ヒリヒリとした気持ちで読んでいたけど、最後の章で、...

母がお世話になっている病院のカフェの、あの席を思い浮かべながら。 病気になった本人、その家族、医者、そして院内カフェの店員…それぞれの立場から、それぞれの病気との向き合い方がある。 皆が皆、前向きに病気と向き合えるわけじゃない。ヒリヒリとした気持ちで読んでいたけど、最後の章で、気持ちがほっと解けていくのを感じた。 サンタクロースがゲジデントだったら良いな、と個人的に思う。

Posted byブクログ

2024/03/31

これから親の介護に向かっていくはずの自分の心構えのために読んでみた。家族に寄り添う形は正解は1つではないのだなと思った。

Posted byブクログ

2024/03/10

総合病院に併設されたカフェのお話。 カフェ従業員、病院職員、患者、患者の家族、様々な人たちが集います。 病と向き合い、それに伴う人間模様はどの病院内でもあることで、それが現実的に描かれていると思いました。正直、実際の病院内はもっと厳しい空気が流れているように感じますが。ラストに向...

総合病院に併設されたカフェのお話。 カフェ従業員、病院職員、患者、患者の家族、様々な人たちが集います。 病と向き合い、それに伴う人間模様はどの病院内でもあることで、それが現実的に描かれていると思いました。正直、実際の病院内はもっと厳しい空気が流れているように感じますが。ラストに向けての展開に、肩の力が抜ける思いでした。個人的に、病院には大切な人が長年お世話になり、その度、心が沈むことも多々あって。自分はやり切ったので何の後悔もないですが。例えカフェが無い病院でも、待ち合いの椅子に座って飲む缶コーヒー、これでどれだけ救われたかわかりません。重い空間だからこそ、美味しいコーヒーの存在はなくてはならないものです。元気がもらえるクッキー、いいですね(買ってみたい)。

Posted byブクログ

2023/10/11

釧路労災病院のカフェを思いだしながら読んだ 介護はホント大変実際やった人にしかわからないから、私は悔いなくやりたいからやってるんだと実感した だけど毎日不安でハラハラな介護なんだけど一緒に居たいから介護しながら生活してるんだと今一度思わせてくれた小説だった だから朝子さんと孝昭さ...

釧路労災病院のカフェを思いだしながら読んだ 介護はホント大変実際やった人にしかわからないから、私は悔いなくやりたいからやってるんだと実感した だけど毎日不安でハラハラな介護なんだけど一緒に居たいから介護しながら生活してるんだと今一度思わせてくれた小説だった だから朝子さんと孝昭さんの関係が解せなかった まぁ色々な夫婦がいるよね

Posted byブクログ

2023/06/02

院内カフェで見かける個性的な人、医師、夫婦の修羅場から始まり、それぞれの事情が語られていく。 気づいたら介護が始まっていて、終わったらどうしたらいいのかわからなくなったとか、病気に対する本人と家族の気持ちのすれ違いとか共感できた。 紆余曲折の後、朝子からの手紙と孝昭からのメールの...

院内カフェで見かける個性的な人、医師、夫婦の修羅場から始まり、それぞれの事情が語られていく。 気づいたら介護が始まっていて、終わったらどうしたらいいのかわからなくなったとか、病気に対する本人と家族の気持ちのすれ違いとか共感できた。 紆余曲折の後、朝子からの手紙と孝昭からのメールのやりとりは、病気に立ち向かう夫婦の絆を感じられた。読み進めるほど話のなかに入り込めた。 最後のクリスマスプレゼントの主はだれだろう? 私もゲジデントのような気がする。

Posted byブクログ

2022/12/24

院内カフェの店員さんとお客さんの話 病院とカフェの境目 病気と健康の境目 家族や夫婦だからこその孤独感 中島たい子さんの文章がとても好きです 朝子さんの介護の話は、これから自分も経験するかも知れないと思うと憂鬱になる 何でもかんでも当たり前はないこと 周りにいる人や健康な身体に感...

院内カフェの店員さんとお客さんの話 病院とカフェの境目 病気と健康の境目 家族や夫婦だからこその孤独感 中島たい子さんの文章がとても好きです 朝子さんの介護の話は、これから自分も経験するかも知れないと思うと憂鬱になる 何でもかんでも当たり前はないこと 周りにいる人や健康な身体に感謝しないとと再度思わせてくれる本でした!

Posted byブクログ

2022/12/03

健康ってなんだろう。心身のどちらにも病名がついてないことを言うのだろうか。そんなことないよな。病気がない状態でも病名がついてないがゆえに不安になることもあるよな。結局、皆んな健康であって病人なんだろう。その均衡が崩れると、病人になるのかもしれない。なんか難しい。 たしかに病院の...

健康ってなんだろう。心身のどちらにも病名がついてないことを言うのだろうか。そんなことないよな。病気がない状態でも病名がついてないがゆえに不安になることもあるよな。結局、皆んな健康であって病人なんだろう。その均衡が崩れると、病人になるのかもしれない。なんか難しい。 たしかに病院のカフェって、患者もその家族も医療者もいて、その中には病気と健康の壁がない。唯一、一般社会のように心身の病めるものを意識しない場所かもしれない。そのカフェのあり方について納得できることが多かった。毎日自分が通う病院のカフェも、そしてあのパン屋さんも、一足踏み込めば、みんな横一列になる。あえて振り回すことなく無関心で、でも受け入れてくれる。寄り添って独立している。あの気持ちを言語化してくれたのがこの物語。 病人は、殻の中に閉じこもり、非病人との間に壁を作る。夫婦とは所詮他人。介護はいつの間にか始まっている。血縁の依存。バックアップシステム。種。遺伝子。ウイルスとの共存。進化には時間がかかるけど後退するのは簡単。 好きな考え方がたくさんあって、悩める自分の道標になってくれそうだ。

Posted byブクログ

2022/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

病院でもカフェでもない、間の空間。特殊な空間だけど、落ち着くところです。思い返すと院内カフェみたいなお店に行ったことあるなぁ。 「今の時代では出番がなかっただけ」「この世にある全てのものは、誤作動を起こすものでも、絶滅するものでも、必要なものなんだよ、きっと」という、相田さん夫婦の会話良かったです。わたしは独身のまま中年なので、ちょっと心が安らぎました。 村上くんのアレルギー説も面白かったです。最後のバックアップシステムかぁ。 「病めるときも健やかなるときも」、相手が病気になったときも自分が病気になったときも、変わらずに相手の傍にいられるか。夫婦間の誓いだけれど、家族や友人の間にも当てはまると思えば大事な誓いです。 検診に引っかかって要精密検査の結果が出たこのタイミングで読了したので、余計に考え込んでいます。 でも、深刻になりそうな空気でしたがハッピーエンドな方向で終わったので良い本でした。メリークリスマス。

Posted byブクログ

2022/05/24

出版されて即購入し、一旦は読みはじめたものの頭に入って来ずに閉じてしまいました。あれから3年半。弟が癌になり、積読の山の中にあった本作に再び目が留まる。先月まで弟が入院していた病院、そしておそらくもうじきホスピス棟に入ることになる病院のカフェを思い浮かべて読む。 患者は、希望が...

出版されて即購入し、一旦は読みはじめたものの頭に入って来ずに閉じてしまいました。あれから3年半。弟が癌になり、積読の山の中にあった本作に再び目が留まる。先月まで弟が入院していた病院、そしておそらくもうじきホスピス棟に入ることになる病院のカフェを思い浮かべて読む。 患者は、希望がない現実を見るよりもいいと、怪しげな道であってもミラクルを期待する。そんな時期がありました。現実を見るのはとても辛いことだけど、こんなカフェがあればいいなと思う。って、コーヒーはいたって普通のようですけれど(笑)。 ここで待っていたい。

Posted byブクログ

2023/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

病院の話は気分が暗くなりそうなので、避けていた。 この本はタイトルで『病院のカフェってどんなところだろう?』と惹かれた。 おそるおそる捲った頁には『花粉症』についての面白い見解があり、この本はきっと暗い気持ちにはさせないでくれそうだ、と思って読むことに決めた。 勿論病院が舞台なので暗くなる話はあるが、暗いままでは終わらせず、自分の知らなかった見解を知る事ができ、登場人物たちが進んでいく道を見守っていくと最後には明るい気持ちになれる。 カフェのシーンが多いということもあって、落ち着いて読めた。 現実からかけは慣れたハッピーエンドは有り得ないと興醒めするし、かといって現実的すぎるバッドエンドは鬱々とするけれど、この作品はその中間で好きです。

Posted byブクログ