女が死んでいる の商品レビュー

貫井徳郎(著者)

2022/08/16

短編集。

「うわーっ！」と驚くのはなかったが、「えっ！」とか「そーきたか！」ばっかりの高レベル短編集。
叙述トリックあり、意外な真実ありと どれも長編になってもおかしくないレベルのような気がした。

一番印象に残ったのは最後の一遍 レッツゴーだった。
これはミステリーではなく日常を描いた作品かなー？と最後の一遍なんで毛色の違った作品を挿入したのだろうと思いながら読んでいたら、そうきたか！とビックリさせられた。

2022/03/22

Kindle Unlimited（10冊目）

短編集なので、どう言う方向の話なのかなーと見極める辺りで終わってしまう。
「女が死んでいる」これちょっと自殺はなぁ。死体放りだしてうろうろしすぎるのも不自然。まぁ、ちょっと良い話というか、感傷的になる理由だったのですが。

「殺意のかたち」
公園で毒殺された安西。川添刑事は、直前に30万円を送金した相手、増田を訪ねるとすでに亡くなっており、その妻を疑うが…。「わたし」が疑われることはない、と一人称で語る真犯人とは…。　

「母性という名の狂気」
叙述トリック。これも丁寧に読んでないと、ひっくり返るときに、一瞬、？？？ってなる。
なんとなく、主人公の語り方にクセがあるので、わかる人はわかるかも。
でも、多重人格はやり方によっては禁じ手ですよねー。

2022/03/13

タイトルと、背表紙のあらすじを見て、「面白そう！」と思い購入。
8つの短編が入っており、その全てに叙述トリックが用いられています。
どのお話もトリックが明かされるまではわくわくして読み進められたのですが、最後まで読んでもいまいちスッキリしない物が多かったです。登場人物になかなか共感できなかったのがその原因だと思います。
人はそんなに簡単に「人を殺す」という選択を取れるものなのでしょうか、私はそうは思いませんでした。
叙述トリックは面白かったです。

2022/02/17

ほぼ全ての作品が、ミスリードで進んでいく方式で、まんまと騙された。それぞれ面白かったけれどあっという間に終わってしまったので、長編も読んでみたいと思った。

2021/08/08

いろんなパターンのどんでん返しを
さらさらっと見せられた感じ。
読みやすかった。長編が読みたくなった。

2021/05/24

貫井作品の読後は本当に気分が悪い（褒めてます）。こんなにも嫌な感情、勘違いさせる文章、巧み。この短編集は発表が20年近く違うものもあり時代を感じる面白さもあった。

2021/01/24

結末に驚かされる話が多く面白かったです。
個人的には「憎悪」が好きでした。
暗めの話が多いなか，最後の話は雰囲気が異なり前向きな終わり方なのが良いと思いました。

2021/01/09

必ずあなたも騙される！どんでん返し8連発！という帯に惹かれて購入。
本当にどんでん返されすぎて3編目くらいから慎重に、ものすごーく疑って読むのだが、やっぱりどんでん返される。最後まで落ち着きませんでした。

2020/11/16

表題作はビジュアルブックの方で既読。やっぱり素直にこういう短編集の中の一つとして読みたかった。8つの短編が収録されているが、叙述やどんでん返しが印象的だった初期のころのものが多く、構えて読んでいても気づかず、おお！と思うものが多い。最近のどっしりした長編とは違い、さらっと楽しめた。好みは有名デザイナーの夫との不倫シーンから始まる「憎悪」児童虐待の連鎖「母性という名の狂気」恋愛に対する歩くと走るという説明に唸った「レッツゴー」

2020/09/20

短編集なので読みやすい。
特に表題の作品を期待していた、が、やや消化不良だった。短い物語で読み手側をハッとさせるのは、とても難しいことなんだろうなぁと思った。