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一度読んだら絶対に忘れない 世界史の教科書 の商品レビュー

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193件のお客様レビュー

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2018/10/05

高校時代の山川の教科書をわかりやすくしたような世界史の教科書。過去の世界史と異なり、地域ごとに近代手前まで進めて、近代以降で全体を統合してすすめる、という構成はたしかにわかりやすく覚えやすい。近代以前はシルクロードなどの交流はあるにせよ、各地域単独での展開が多いので、同時代の他地...

高校時代の山川の教科書をわかりやすくしたような世界史の教科書。過去の世界史と異なり、地域ごとに近代手前まで進めて、近代以降で全体を統合してすすめる、という構成はたしかにわかりやすく覚えやすい。近代以前はシルクロードなどの交流はあるにせよ、各地域単独での展開が多いので、同時代の他地域をからませる必要がない。一方で年号を意図的本文中にに記載しない(巻末に年表はある)のは、時間軸がわかりにくくなっている。同時代に他地域で何が起きているのかが分かりにくい。「一度読んだら絶対に忘れない」というタイトルコピーは流石にいいすぎだろうw

Posted byブクログ

2018/09/21

日本史と比べて世界史はハードルが高いと考える人は多いのではないでしょうか。おそらく、その原因は世界史では時代の流れに加えて各国間のつながりも意識して平面的に理解する必要があるからだと思います。 例えば日本史では時代の流れに集中すればよいため縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→…という...

日本史と比べて世界史はハードルが高いと考える人は多いのではないでしょうか。おそらく、その原因は世界史では時代の流れに加えて各国間のつながりも意識して平面的に理解する必要があるからだと思います。 例えば日本史では時代の流れに集中すればよいため縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→…というように時代区分がはっきりしており、ある程度情報が整理されています。それに対して世界史では多くの国が複雑に絡み合うため、世界史全体で一つの時代区分を設定するのが難しく、どうしてもゴチャゴチャとした印象を受けてしまいます。やはり多少無理矢理だとしても、学習者が自分の居場所を見失わないための目印として大まかな時代区分はあったほうが便利です。 本書の1番の特徴は時代を大きく大航海時代以前と以後の二つに分けているところでしょう。ヨーロッパ、中東、インド、中国が各地域ごとに歴史を進め、大航海時代で世界がつながり世界史がはじまるという構図です。そしてそれぞれの地域史はひとまとまりにして通史で一気にやってしまうことで余計な混乱をさせないように工夫がなされています。世界史の教科書は様々な地域の様々な時代を行ったり来たりするため初学者にはとっつきにくいつくりになっていますが、本書はその問題点を見事に克服しています。 個人的に改善した方がよいと思うのは索引がついていないことぐらいでしょうか。やはり索引がないと復習がしづらいです。改定版で索引がつくといいですね。 とても読みやすく無理なく読み返せるのも本書のいいところです。疑問が生じるたびに何度も本書を読み返し、自分の頭に世界史のフレームワークを築いていけたらと思います。

Posted byブクログ

2018/09/12

福岡県の公立高校で世界史を教え、Youtubeでも授業を公開されている山崎圭一さんによる、新しい世界史の教科書。 書評ブログで絶賛されていたので、軽い気持ちで手にとりました。 「一度読んだら絶対に忘れない」かどうかは別として、山崎さんの工夫で「歴史=暗記物」というイメージは変わる...

福岡県の公立高校で世界史を教え、Youtubeでも授業を公開されている山崎圭一さんによる、新しい世界史の教科書。 書評ブログで絶賛されていたので、軽い気持ちで手にとりました。 「一度読んだら絶対に忘れない」かどうかは別として、山崎さんの工夫で「歴史=暗記物」というイメージは変わると思います。 山崎さんの工夫は、以下の2点に集約されます。 一つ目は、歴史を一つのストーリーとしてとらえ、ヨーロッパ、中東、インド、中国と4地域の歴史を個別に学んだあと、大航海時代に4つの地域が1つになり、近代以降ヨーロッパが他の地域に対する影響力を強めていく、という流れで記述を配置したこと。 従来の教科書のように、記述があっち行ったりこっち行ったりしないので、それぞれの地域がどのように形成されてきたか、見取り図がはっきりしました。 二つ目は、本文から年号をなくしたこと。ともすれば「いつ何があったか」に目が行きがちだけれど、初学者に大切なのは、歴史の大きな流れと個々の出来事の因果関係をざっくり押さえること。思い切って年号をなくしたことで、予備知識ゼロでも2~3日あればサクサクと読み通せるし、読んだあと、世界史の大きな流れと重要な事象における因果関係(イギリス議会政治の成立背景とか、スペイン没落の原因とか)が頭に残る仕掛けになっています。 誤植や間違いが多いという指摘も見られるけれど、その点を差し引いても、この内容で1600円は安い! 高校時代、世界史を選択しなかったので、いざ勉強しようと本を読んでもストンと落ちないことがあったけれど、本書で大きな見取り図ができたことで、その悩みはある程度解消されそうです。 さらに詳しく学びたければ、Youtubeで公開されている授業が効果的。非常にわかりやすくて、こちらもお勧めです

Posted byブクログ