夢胡蝶 の商品レビュー
「羽州ぼろ鳶組」の6冊目。 今回は、彦弥が吉原での火事に行き会い燃え盛る妓楼から売れっ子花魁・花菊を救い出したところから始まる物語。 吉原で頻発する火付けを抑えに田沼の命を受けて源吾、彦弥、虎次郎が吉原に乗り込むが、共通点のない6つの火事に下手人と思しき者の殺害、奉行所につなが...
「羽州ぼろ鳶組」の6冊目。 今回は、彦弥が吉原での火事に行き会い燃え盛る妓楼から売れっ子花魁・花菊を救い出したところから始まる物語。 吉原で頻発する火付けを抑えに田沼の命を受けて源吾、彦弥、虎次郎が吉原に乗り込むが、共通点のない6つの火事に下手人と思しき者の殺害、奉行所につながる定火消や火盗改も乗り出す三つ巴のきな臭さの中で話は進む。 中盤までは吉原のしきたりや仕組みの説明も多く話の運びとしてはややまったりだが、お膳立てが整ってからはいつも通りの一気呵成。 満月の夜、雪が降り注ぐ花街で、大音声の火消の唄の中、炎が茫と夜空を染める。そんな幻想的な舞台を縦横無尽に駆け抜ける“天蜂”鮎川転と“谺”彦弥の追走劇が圧巻。 彦弥がどうして鮎川に目をつけたかが分かり難いが、託された花魁の願いのために動く男前さに目を瞑る。 人を救うためには金に糸目をつけない彦右衛門の気風の良さや、源吾がいない間ぼろ鳶を率いる新之助の成長にはにんまり。 本当にこのシリーズには「ぞっとする」ねぇ。
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1巻火喰鳥で彦弥が火消しになった経緯では明かされていなかった生い立ち。 女の頼みは断らない、と言うセリフの重みが描かれている。 派手な大立ち回りで町民たちをわかせ、どんな危険にも飛び込む彦弥は見てるだけでも格好良い。 でもそれ以上に、吉原の妓女への優しさにやられる! 助けた花魁の...
1巻火喰鳥で彦弥が火消しになった経緯では明かされていなかった生い立ち。 女の頼みは断らない、と言うセリフの重みが描かれている。 派手な大立ち回りで町民たちをわかせ、どんな危険にも飛び込む彦弥は見てるだけでも格好良い。 でもそれ以上に、吉原の妓女への優しさにやられる! 助けた花魁の夢はどう結末をつけるかと思っていたけど、納得の終わりだった。 ミステリとしても面白い。 様々な思惑が入り乱れ、何が誰の思惑なのか… 政治の闇は深い。
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みんみんさんに追いついてやる!との思いで2冊連続ぼろ鳶シリーズですがもう無理っぽいw 今回は吉原炎上! いやぁ外さない!外さないよ今村翔吾さん! そして吉原花魁だもの彦弥がメインですよ 下の世代も育ってくるし、影で蠢く敵役も多彩で、隠密も登場、平志郎もかわいい こんなんますま...
みんみんさんに追いついてやる!との思いで2冊連続ぼろ鳶シリーズですがもう無理っぽいw 今回は吉原炎上! いやぁ外さない!外さないよ今村翔吾さん! そして吉原花魁だもの彦弥がメインですよ 下の世代も育ってくるし、影で蠢く敵役も多彩で、隠密も登場、平志郎もかわいい こんなんますます面白くなってくの確定やん! やったぜ!
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吉原炎上!待ってました花魁物\(//∇//)\ 花魁・花菊と彦弥の運命の出会い! 花菊が切なくも可愛い(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 花菊との今後も楽しみ♪ 謎多き火消しの要人も今後色々関わって来そうです。 キャラも段々増えてきて、益々目が離せない
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内容(「BOOK」データベースより) 花魁・花菊は死を希った。吉原の大見世で最高位の花魁となるも、やはりここは苦界でしかない。父母と彼岸での再会を望み、燃え盛る妓楼に身を置いた。だが紅蓮の炎に飛び込んできた男がいた。花菊は業火の中、ぼろ鳶組纏番・彦弥と運命の出会いをする―。連続す...
内容(「BOOK」データベースより) 花魁・花菊は死を希った。吉原の大見世で最高位の花魁となるも、やはりここは苦界でしかない。父母と彼岸での再会を望み、燃え盛る妓楼に身を置いた。だが紅蓮の炎に飛び込んできた男がいた。花菊は業火の中、ぼろ鳶組纏番・彦弥と運命の出会いをする―。連続する火付け、下手人と思しき者の殺害、黒幕が?新庄藩火消頭・松永源吾が情念渦巻く吉原で謎に挑む。 令和4年4月20日~24日
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今回は、吉原が舞台 火付けの下手人を追います 艶やかな異空間の吉原が文章から伝わります。子供の売買、花魁の悲哀、郭のしきたりなど細かい部分も、書かれていていて、 ストーリーも一緒に楽しめました 吉原の世界が、頭の中に広がりました 花魁、花菊の美しさを想像してしまう 今回は、女好きの彦弥が活躍✨ 「お前の夢は俺がかなえてやる」 こんなこと言われたら、女は弱いわ〜 男前で、身軽で吉原を駆け巡る彦弥は、めちゃくちゃかっこよかったです♡ 今回のストーリーは、吉原という事で、人の欲望を騒めく場所。一味違って、また良かったな
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吉原で起こる連続付け火 吉原独特の火消の立場や様々な決まり事といつもと事情が異なる 今回はもう彦弥がかっこいい! 花魁の花菊との咄嗟の約束だが決して その場しのぎの口約束で言ったのではないと思えるので余計に 籠の中の女は弱く悲しいけれど覚悟を決めた女は強い
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今回は吉原の火付けの犯人探しに 彦弥と花魁の爽やかラブストーリーまで、 先の展開が気になり一気読み。 ぼろ鳶組のメンバーはもちろんのこと、 大文字屋の彦右衛門もすでに仲間の一員として それぞれが適材適所の働きをする。 チームのひとりひとりが得意な分野で活躍し、 足りない部分を補...
今回は吉原の火付けの犯人探しに 彦弥と花魁の爽やかラブストーリーまで、 先の展開が気になり一気読み。 ぼろ鳶組のメンバーはもちろんのこと、 大文字屋の彦右衛門もすでに仲間の一員として それぞれが適材適所の働きをする。 チームのひとりひとりが得意な分野で活躍し、 足りない部分を補い合う姿にわくわくした。
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今巻は吉原火消しの物語。吉原の街の配置や郭のしきたり等は、佐伯泰英の「吉原裏同心」を完読しているのである程度知っていたが、作家が変わると別の見方をするので興味深かった。
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ぼろ鳶第六段。今回は纏師彦弥が主役。舞台は吉原。 吉原という華やかな舞台に潜む闇がひしひしと伝わるお話だった。外の世界へ憧れる花魁・花菊。ハッピーエンドとなるには吉原が取り潰されるしかないのだが、流石に史実は動かせない中での最高のエンドだったと思う。 今回も上位番付が明らかに...
ぼろ鳶第六段。今回は纏師彦弥が主役。舞台は吉原。 吉原という華やかな舞台に潜む闇がひしひしと伝わるお話だった。外の世界へ憧れる花魁・花菊。ハッピーエンドとなるには吉原が取り潰されるしかないのだが、流石に史実は動かせない中での最高のエンドだったと思う。 今回も上位番付が明らかになったが清濁あるキャラ満載。今後の広がりにも期待。そして本作は大丸の下村彦右衛門が大活躍。人柄が清々しく好きなキャラの一人。また、こちらも好きな人物の田沼意次の黒い部分が露わになった。綺麗事だけでは政治は成り立たないから今回このタイミングで明らかになったのは今後の展開を鑑みても良かったと思う。ただ、「次生まれてくる時は、儂は火消になりたいのぅ」という苦悶と悲哀に満ちた呟きには心に刺さるものがあった。
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