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中山七転八倒 の商品レビュー

3.9

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2019/08/06

七里先生のエッセイ。連載をまとめたもの。驚いたのは、本を書く際、取材をしないこと。あまりデビューして長くはないのにものすごい作品数だということ。 七里本、読破するぞ!

Posted byブクログ

2018/12/08

「中山七里はいまだに女性と誤解されており、ある書店では今もなお女性作家の棚にある。しかも地元だ。」「小梅を妻とともに漬ける。あくまでも妻と作業をすることであり、妻を一緒に漬けるというわけではない。」「前歯の挿し歯に10万もとられ業腹なので、同じ値段のシンゴジラのフィギュアを買って...

「中山七里はいまだに女性と誤解されており、ある書店では今もなお女性作家の棚にある。しかも地元だ。」「小梅を妻とともに漬ける。あくまでも妻と作業をすることであり、妻を一緒に漬けるというわけではない。」「前歯の挿し歯に10万もとられ業腹なので、同じ値段のシンゴジラのフィギュアを買ってバランスをとる。何だその理屈は。」「早死に防止のため周囲から憎まれるように心がけている。霊験あらたかなのか睡眠不足は続いているが、未だ健康に不安なし。」・・・・とにかく面白い。しょっちゅう笑い転げていた。それでいてギャグばかりかといえば決してそうではない。キラーメッセージも、ちょくちょく出てくる。「他人に認めてもらうのが、そんなに嬉しいのか?ジョークとか揶揄とか非難とかではなく、本当に理解できない。他人がどう思おうと、自分自身が自分の価値を知っていればそれでいいではないか。過大評価もなければ過小評価もない。己の実際の身長と体重が、秤によってころころ変わるわけではない。」・・・なかなか心に響く。笑ったり響いたり。 分厚い日記に戦きもしたが、あまりに面白すぎて一気読み。読了後は言いようもない喪失感に苛まれている。

Posted byブクログ

2018/11/30

東野圭吾さんの本でも書いてあったが、図書館利用や中古本の悪影響には心が痛むが、主婦のお小遣いでも何とか大好きの本が読めるのはそれらのお陰でもあり。 でも大好きな中山七里さんの日記はとても興味深く、読破したけど再読用に、書店で買い求めようと思っている。日記に登場する著者もこれから沢...

東野圭吾さんの本でも書いてあったが、図書館利用や中古本の悪影響には心が痛むが、主婦のお小遣いでも何とか大好きの本が読めるのはそれらのお陰でもあり。 でも大好きな中山七里さんの日記はとても興味深く、読破したけど再読用に、書店で買い求めようと思っている。日記に登場する著者もこれから沢山読んでみようと思う。 それにしても、流石作家さんの日記は語彙豊富。(私の語彙力が不足しているだけかもしれないが)新しい語彙も増えニンマリ!

Posted byブクログ

2018/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

筒井康隆の「腹立ち半分日記」「日々不穏」「幾たびもダイアリー」を髣髴とさせる。 僕は、他には池波正太郎の「銀座日記」くらいしか日記は読んだことはないが、この「中山七転八倒」くらいの厚さになると、予想外に読み終わるのに、時間がかかった。 中山七里は名前のみ知る作家で、実作品は未読。ただ、作家の私生活に興味があったので、面白かったが、彼が執拗に自分を卑下するのと、現実にはそれぞれの作品をプロとして、書き分けているのにギャップを感じた。 エナジードリンクを飲みながら、机に向かったまま眠って、しかも締め切りが迫っているのに、映画を見て、本を読み、一日25枚の執筆をする。 普通に綴っているけれど、超人的だと思う。 資料的な読書はほとんどせずに、想像力で書いているという記述も、驚愕である。 それに、本業が忙しいのに、この日記まで書いているのだから。 著者は個人的に僕と同年代であり、その点で共感できる部分が多かったです。

Posted byブクログ

2018/11/15

「中山七転八倒」 必読です笑。 雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹夜で考え抜く。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進...

「中山七転八倒」 必読です笑。 雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹夜で考え抜く。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを赤裸々に告白。本音炸裂、非難囂々の爆笑エッセイ! こんな風に紹介されている中山七里による「中山七転八倒」。本音炸裂、非難囂々の爆笑エッセイとは言ったもんだと思いきや、直ぐに何も間違っていないと判明する。本音炸裂と言っても本として出ちゃうことは意識されている本音炸裂であろうから、活字にしなかった部分の本音はどんなものなんだろう。凄い気になる。 エッセイであるので話題は多岐に上るが、メインは作家活動について。次に多いのは趣味の映画について(恐らく)。 前者は、ゲラ修正やプロット、アイデアに関する攻防(自己内・対担当)、書店まわり、ドラマ化、版権や出版に関する出版社との駆け引き等。作家活動の大変さと面白さがほぼ均等に語られている様に見受けられた。恐らく当人からすれば、大変な方が100倍で作家なんてなるもんじゃないと言いそうだが、締め切りがきつくとも、プロットが浮かばなくともなんとか書き上げて、結果大変楽しんでおられる。そんな言葉が節々に登場する。後者の映画は、かなりの趣味の深さを感じる。子供達には映画の英才教育が施されている模様。 本音が漏れているところも多い。例えば、“新人作家は名刺に小説家とか〇〇賞受賞等の枕詞をつけがちだけどすぐ消えていっちゃう人が多い”、重版された分、税金を沢山搾り取る国に対して“ちゃんと税金は収めるから政治家は働け!”、視聴者の抗議に対して“子供に見せたくないならチャンネル変えろ。非人間的表現ぐらいで影響を受けるほど貴方の子供は思慮が浅薄で未熟なのか”とか色々ある。恐らく活字になることを想定して全ての本音を出し切ってないと思われるので、本気の本音を聞いてみたいものだ。絶対、この人面白いお方だと思う。 また、作家になったきっかけの島田荘司エピソードや出版部数に関する出版社会議などの裏話まで完備されている。例えば、新潮社社長が図書館側に新刊貸出は猶予を持って欲しいと申し入れた件は、図書館の利用増加に伴う新刊売り上げの減少だけでなく、図書館が買い付けをすることで命脈を保つ作家もいると言う実態は知らなかった。 ボーダーラインはハードカバー初版部数五千部らしく、初版部数が五千部以上の作家は図書館で貸し出されると割りを食い、五千部未満の作家は食い繋げるとのこと。初版五千部ってハードル高いなぁと思っていたら、やはり新人作家含めて五千部いかない人がほとんどらしいと。如何に作家で食っていくことが難しいかを実感させられる話だ(この話の続きには、ブラックなジョークが続く)。 その他では、承認欲求を満たしたくて作家を目指す人がいるらしい、という太田忠司のつぶやきに対する作家達のTwitter祭りもお気に入り。作家ならではのこんなつぶやきだったらみてみたい。 と言う風にかなり色んな話題とジョークと本音が詰まったエッセイであります。後は読むしかない。おもしろエッセイとして、個人的には推したい一冊。

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2018/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何もかもが超人的で、ビックリ。 職業・作家とはこういう人を言うんだな、と思った。 本当に、お身体ご自愛下さい、とお伝えしたい。 執筆中の作品名も色々出て来て、すでに購入したものも…。

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2018/10/29

中山七里氏の日記。 中山氏の作風には違いがありすぎる。これってやっぱりゴーストライターじゃ・・・・・?そんな疑問の答えが本作にありました。 作家の芯の顔を見ることが良いか悪いか・・・ エッセイやこのような日記など読み終わりの気持ちは複雑になる。

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2018/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやー、これはおもしろかった! 中山さん、ホント毒舌だわ~w でも、それがいちいち的を得ているから、関係者一同、困っちゃうわね、こりゃwww

Posted byブクログ

2018/10/16

+++ 雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹夜で考え抜く――。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを...

+++ 雑誌連載が10本に減り大いに危機感を抱き、プロットが浮かばずブランデーをがぶ飲み。原稿の締め切り直前、設定していたトリックが使えないことが判明。栄養ドリンクの三種混合を一気飲みし、徹夜で考え抜く――。どんでん返しの帝王がプロットの立て方や原稿の進め方、編集者とのやりとりを赤裸々に告白。本音炸裂、非難囂々の爆笑エッセイ! +++ エッセイというか、2016年と2017年の日記そのものの体裁である。それだけで605ページも読ませるのだから、さすがと言ってもいいだろう。ずいぶん希釈されていたり、伏字になていたりするものの、作家と編集者の内幕がかなりシビアに暴露されていて、読者ののぞき見趣味も満足させてくれる。とはいえ、個人的には、作家の各エッセイに好みに合わないものが多いので、途中からは、いささかお腹いっぱいの感は否めなかった。しかも、図書館ユーザーで、愚にもつかない感想をアップしている身。針の筵感も半端ないのである。事情はとてもよく理解できるが、こちらにも事情があるのよ、とちょっと言ってみたくなる一冊でもあった。

Posted byブクログ

2018/10/03

中山七里のエッセイ集・・・というか日記?公開されることを前提とされてるっぽく感じたので日記風のエッセイという感じでしょうか? で・・・なんとも、こう・・全編を通して、中年男性にありがちな「俺やばい奴なんだぜ」的な感じがどうにも鼻につくというか。。。論調が幾分強めなせいなのか物事に...

中山七里のエッセイ集・・・というか日記?公開されることを前提とされてるっぽく感じたので日記風のエッセイという感じでしょうか? で・・・なんとも、こう・・全編を通して、中年男性にありがちな「俺やばい奴なんだぜ」的な感じがどうにも鼻につくというか。。。論調が幾分強めなせいなのか物事に対する決めつけみたいなのもある・・・・ように感じたし。新しい文化を受け入れられない頑固な中年男性というイメージがついてしまった。

Posted byブクログ