マリー・アントワネットの日記 Ⅰ Rose の商品レビュー
軽い語り口で書かれる、マリー・アントワネットの日記形式小説。 語り口は軽い、JK…というかオタク系というかなのですが、書いている内容は軽くなくて笑えない。マリー・アントワネットのことに興味を持った方への入門編としてもいいかもしれません。 実際にマリー・アントワネットがどう感じてい...
軽い語り口で書かれる、マリー・アントワネットの日記形式小説。 語り口は軽い、JK…というかオタク系というかなのですが、書いている内容は軽くなくて笑えない。マリー・アントワネットのことに興味を持った方への入門編としてもいいかもしれません。 実際にマリー・アントワネットがどう感じていたのかはさておき、こういうのを読んでいると、歴史上の人物も確かに生きていたんだと新鮮な気持ちになります。 当時なら仕方がないのかもしれませんが、10代前半の女の子に背負わせるような運命ではなくて、明るい語り口とは別に押しつぶされそうな閉塞感が怖いです。
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現代JK(しかもオタク寄り)な感覚のマリー・アントワネットが14歳で政略結婚でフランス王子に嫁ぐ事が決まった所から綴り始めた日記。パリピでウェーイな性格のトワネットちゃんが絢爛豪華だけどしきたりに縛られまくる王宮での生活や、群がってくる貴族達の魑魅魍魎っぷり、自分に興味を持ってく...
現代JK(しかもオタク寄り)な感覚のマリー・アントワネットが14歳で政略結婚でフランス王子に嫁ぐ事が決まった所から綴り始めた日記。パリピでウェーイな性格のトワネットちゃんが絢爛豪華だけどしきたりに縛られまくる王宮での生活や、群がってくる貴族達の魑魅魍魎っぷり、自分に興味を持ってくれない夫とのすれ違いの日々をネットスラングや絵文字満載で愚痴を吐きまくるのが楽しい。2ページ毎にスラングその他が脚注で真面目に解説されるのがまた楽しい。その分14歳なんだからそりゃお子様だよな、なのに色々渡り合わないといけない立場になってしまった彼女の不幸も立ち上がってくる。生活安定してきた?と思った所で「A」が登場し先王崩御で夫はルイ16世に。波乱しかない下巻へ。
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YouTuberのベルさんが紹介していたので読んでみました。歴史に苦手意識を持つ私でも、女子高生的なノリで書かれた日記は親近感が湧いたし、史実に則って書かれている部分もあるので、軽い気持ちで勉強できる。 マリーアントワネットの最期を知っているから、続きを読むのが怖いけど、気になる...
YouTuberのベルさんが紹介していたので読んでみました。歴史に苦手意識を持つ私でも、女子高生的なノリで書かれた日記は親近感が湧いたし、史実に則って書かれている部分もあるので、軽い気持ちで勉強できる。 マリーアントワネットの最期を知っているから、続きを読むのが怖いけど、気になるからやっぱり読みたい!
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とっても読みやすかった。歴史には全く疎くて初めて知る事が多かったので新鮮でした。続きもあるようなので読みます。 マリーアントワネットの印象が私が思い描いていたのと違ったので知る事ができてためになりました。
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独特で面白い。マリーアントワネットが現代言葉で書いた日記という設定。 14歳の夫婦関係に悩む少女時代から様々な経験をして、38歳で処刑されるまで。 子供や夫への愛にほろっと涙が出るシーンもあり、基本的にはおちゃらけた終始明るい文調だけど着実に死の瞬間に近づいているのがわかって...
独特で面白い。マリーアントワネットが現代言葉で書いた日記という設定。 14歳の夫婦関係に悩む少女時代から様々な経験をして、38歳で処刑されるまで。 子供や夫への愛にほろっと涙が出るシーンもあり、基本的にはおちゃらけた終始明るい文調だけど着実に死の瞬間に近づいているのがわかって、なんとも言えない気持ちになる。
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あの!マリーアントワネットに現代的な気持ちで共感を持って読める。文章も軽めになるように書いていて読み進めやすい 小説は娯楽だと改めて思わせてくれます
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マリーアントワネットを身近に感じる日記。 ほんとうにこんなことを思っていたのかしら? なんて。少し興味をもったりして。 マリーアントワネットだからって 幸せだったとは限らないんだなって。 どんな有名な人でも、歴史に残る人でも、 それぞれに壁はあるし悩みもあるし、 辛いことを乗り越えているんだなって思った。 マリーアントワネットが残す、男尊女卑、というか。 そういう概念を当たり前と思って受け入れていたけど 思えばなんじゃそりゃ!気持ち悪い!って思う。 そこまで深く、物事を考えてなかったんだなって。 その視点がすごいな〜って思った。 ルイ15世が御逝去されて、さて2人はどうしたのか、 すこーし続きが気になる。
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パリピでウェイ系な最強プリンセスがやってきた! マリー・アントワネットの物語を知っている人が楽しむ作品である。まったく知らない人はこれを一冊目にしてはいけない。ベルばらを読んでおくか、せめて宝塚を見ておいて、あらすじだけでもアントワネットの生涯を知っていないと面白くないと思う。私は彼女の生涯を知った状態で読んだので、知らない人がどう思うかは実際のところわからないが、多分これがマリー・アントワネットとの出会いという人は、めんくらって終わるのではないか。知っている人でもめんくらうかもしれないが。 マリー・アントワネットをどう思うか。悲劇の女性、わがままなフランス王妃、革命の原因になった、などなど。そんな印象から脱却しようとしたような、していないような、そんな作品である。とりあえず、等身大の若い女性という描き方にはなっており、使われている略語や若者言葉がぴったりハマる年代の人なら、この試みを面白く読めるだろう。私はよくわかるのでところどころ吹き出しそうになった。一番好きなのは「レペゼンオーストリア、a.k.aハプスブルク家」(p.36)です。 もちろんこのアントワネットは、フランス革命の中でギロチンにかけられる。Roseの終わりはルイ15世の崩御。ここから彼女がどのように変わり、また変わらないのかがきっと注目ポイント。
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義理の祖父・ルイ15世逝去、ルイ16世誕生!で、以下続編に続くとな。昔々に読んだ遠藤周作のマリー・アントワネットとはだいぶだいぶ違いますが、そりゃそうよ、既に平成ですらないからなー。若者言葉に注釈がついてて助かりました、乙。
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吉川トリコさん初読。意表をつかれた面白さ!ネット用語からオタク用語、JK語、絵文字、DAI語まで使いこなす、まるで現代版のマリーアントワネットが主人公。14歳で後のルイ16世のもとへ嫁ぐことになった彼女の本音ぶっちゃけトークや、ヴェルサイユのドン引きshikitariを日記形式で...
吉川トリコさん初読。意表をつかれた面白さ!ネット用語からオタク用語、JK語、絵文字、DAI語まで使いこなす、まるで現代版のマリーアントワネットが主人公。14歳で後のルイ16世のもとへ嫁ぐことになった彼女の本音ぶっちゃけトークや、ヴェルサイユのドン引きshikitariを日記形式で書き記す。すごいはっちゃけたノリの文章でこの後の悲劇が想像できない。いざ激動巻き起こる下巻へ!
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