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朝が来る の商品レビュー

4.1

648件のお客様レビュー

  1. 5つ

    204

  2. 4つ

    299

  3. 3つ

    100

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2025/07/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2冊読んだみたいで満足感あるなーと。 ひかり視点は読むのが辛かった。 ひかりたち姉妹へ理解のない親への反発。思い通りにならない人生。だからこそ焦り、さらにから回る。 最後は朝斗くんに会うことができて良かったなと思った。

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2025/07/15

思い通りにならないひかりの人生がとにかく辛くて、何度も胸が苦しくなった。 それでも誰かの「朝」が来ることを願わずにはいられない、静かで強い物語。

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2025/07/09

世の中には望まれて生まれてくる子と望まれない子がいる。これは古今東西変わらない悲しい現実だ。 悲しい子供を一人でも減らすための特別養子縁組制度はとても重要かつ必要な制度だと分かった。作品前半の佐都子夫妻の話はかなり興味深かったし、特別養子縁組の実例の話などは心打つ内容でとても感動...

世の中には望まれて生まれてくる子と望まれない子がいる。これは古今東西変わらない悲しい現実だ。 悲しい子供を一人でも減らすための特別養子縁組制度はとても重要かつ必要な制度だと分かった。作品前半の佐都子夫妻の話はかなり興味深かったし、特別養子縁組の実例の話などは心打つ内容でとても感動した。 しかし一転して後半のひかりの人生の話は共感できる部分もなく、一人の少女が次第に堕ちていく様子を読み続けるのはなかなかにツラいものがあった。最後は少し救われたような終わり方になっているが、特別養子縁組によって救われる親になりたくてもなれない人たち、望まれずに生まれてくる不幸な子たちを描くというストーリー展開のために、ここまで酷く堕ちる話にしなくてもよかったのではないかと思う。

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2025/07/03

装丁とあらすじに惹かれ思わず購入!(笑) そんな訳で、辻村 深月 さんの著書、今回が初読。 とても読みやすかったし、自然に中に入り込めた! 主人公はもちろん、全ての登場人物が非常に繊細な心理描写で描かれてるため、物語の世界に吸い込まれるかのように感情移入し、深く浸かれた。 特...

装丁とあらすじに惹かれ思わず購入!(笑) そんな訳で、辻村 深月 さんの著書、今回が初読。 とても読みやすかったし、自然に中に入り込めた! 主人公はもちろん、全ての登場人物が非常に繊細な心理描写で描かれてるため、物語の世界に吸い込まれるかのように感情移入し、深く浸かれた。 特別養護縁組の民間団体、『ベビーバトン』で朝斗を出産し、栗原清和と佐都子に引き渡す直前、たった一度だけ許される時間。あの朝斗を抱くシーン。 その後、栗原夫妻に引き渡す、あの別れのシーン。 読了後も余韻が残る。 壮絶な人生を健気に生きるひかりの姿に、応援したい気持ちでいっぱいになった。 そして、ラストシーン。 結末を想像していたが...大ハズレ。 まさかの展開で涙腺崩壊的な感動。 最後、佐都子にひかりが “広島のお母ちゃん” こと、朝斗の生みの母やと言うことに気付いてもらえてほんま良かった。 二度と朝斗に会えんままラストを迎えるんかなー。と、思てたけど... ひかりと朝斗、会うことが出来てほんまに良かった。 辻村 深月 さんの他の作品も読んでみたいと思った。

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2025/06/24
  • ネタバレ

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「終わりがない、長く暗い夜の底を歩いているような、光のないトンネルを抜けて。永遠に明けないと思っていた夜が、今、明けた。 この子はうちに、朝を運んできた。」 今まで自分が先延ばしにしていた子供のことを、夫婦で話すきっかけになった本です。その意味で夫婦が前に進んだと明確に言える、読む前と後で自分の価値観を変えられた読書体験でした。 物語前半、主人公夫妻が養子を授かるまで、不妊治療の現実的な辛さと向き合うことになりますが、3回目の治療に行く途中で耐えきれず崩れ落ちるシーンは言葉を失うほど、自分にとってもショックなものでした。子供はいてもいなくてもどちらでもいい、そんな価値観は割とありふれていると思いますが、いざ欲しいと思った時には、すでに遅い、これもそんなに珍しいことではないのだなと…。その意味で自分に置き換えたとき、夫婦できちんと話さないといけないと思えました。 「普通の家庭」として子育てを経験した親にとっての当たり前が、養子という選択肢を親でさえも受け入れがたいものにしてしまう。それでも世間や親の目ではなく、自分達が信じる我が子に、嘘をつかず、堂々と向き合う主人公夫妻に勇気をもらえます。朝を運んでくる、希望の象徴としての子供の存在を羨ましく思いました。 特別養子縁組制度はあくまでも子供の為の制度であること、そこに父親の役割ができる人間と母親の役割ができる人間とがいることで成り立つものであること。これまで考えが及ばなかった事実にも触れることができました。血の繋がりなんてのは、夫婦の間にもない。なら親子にも血の繋がりがある必要はない、というのはその通りだと思います。 いい小説に出会えました…。 という感想が前半部分…。。。 後半部分、片倉ひかりの14歳から現在にいたるまでの過程はとにかく悲惨で、14歳での妊娠をきっかけに、不運に惨めにどこまでもどこまでも落ちていく様は筆舌に尽くし難いです。ただ最後、生きる希望を失い、街を彷徨う彼女に光をもたらしたも、やはり子供の存在であり、その子を産んだ14歳の彼女自身であったことは唯一の救いとして、眩く映りました。 なんだか全くジャンル別の小説2冊読んだ気持ちです。

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2025/06/23

長い不妊治療の末に「特別養子縁組」で男の子を授かって6年、幸せに暮らしている夫婦の元に『子供を返して』と生みの親から電話があり、物語がはじまる。 なかなか重い内容でした。 各章では、苦労して不妊治療をおこない、諦めた夫婦が養子縁組という手段を選んだこと。生みの母親は当時中学生同...

長い不妊治療の末に「特別養子縁組」で男の子を授かって6年、幸せに暮らしている夫婦の元に『子供を返して』と生みの親から電話があり、物語がはじまる。 なかなか重い内容でした。 各章では、苦労して不妊治療をおこない、諦めた夫婦が養子縁組という手段を選んだこと。生みの母親は当時中学生同士の恋愛で妊娠し、心と体がボロボロになってしまい、赤子を養子に出さざるを得なかったこと…双方の事情が考察され、今に至ることが読者に伝わるため、なかなか複雑な思いがある。 この『朝が来る』はこれまでにドラマ(2016年母親役は安田成美)や映画(2020年、母親役は永作博美)にもなっているが、まだ未鑑賞なので機会があれば見てみたいと思う。

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2025/06/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんだか、悲しい話であった。 学生時代に子供が出来てしまうと、 そんなことにもなってしまうのか。 とか、知らない世界も観ることができるが、 ちょっと不幸が多い気もした。 最後、お金、返したのかな? とかも気になる。 最後に息子と会えて良かったけど、 なんとなく、感情移入はしづらかったかな。

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2025/06/10

すごい読みやすかったけど、なんでこうなっちゃうんだろう〜ああ、という気持ちで読み進んでた 子ども授かるのも育てるのもすごく大変。自分の両親に感謝したい。子育て頑張ってる人たち応援したい。

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2025/06/03

ひかりの心理描写が秀逸。 日本の抱える社会問題であると共に、自分自身の子どもへの向き合い方なんかも含めて、考えさせられながら読んだ。

Posted byブクログ

2025/06/02

9冊目の辻村深月。特別養子縁組で赤ちゃんと受ける側と預ける側の両方の女性が主人公。二人の境遇や立場がかけ離れ過ぎて興味深い

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