人間の解剖はサルの解剖のための鍵である の商品レビュー
11月の課題本。著者が過去に書かれた哲学風のエッセーをテーマ別に並べなおした本。正直、序章だけで十分という内容の薄い本だった。特に終盤の書評はあらすじ紹介で終わっているものが多く、退屈であった。
Posted by
著者前書きによれば「本書は、現在生じている人間観の変容にかんする調査報告である。」 フーコーは『言葉と物』で近代の人間観の終焉を告げる新しい学問として精神分析と文化人類学を挙げた。それはおおむね正しいが実際大きな役割を演じたものは別にある。というのが著者の立場。 それは「生命科学...
著者前書きによれば「本書は、現在生じている人間観の変容にかんする調査報告である。」 フーコーは『言葉と物』で近代の人間観の終焉を告げる新しい学問として精神分析と文化人類学を挙げた。それはおおむね正しいが実際大きな役割を演じたものは別にある。というのが著者の立場。 それは「生命科学の発展」と「認知革命の進行」だ。 それらから導かれる21世紀の科学技術文明における人間定義は「人間とは不合理なロボットである」というものだ。 そして人間というロボットが解明されるということは、その制御や改変を行うテクノロジーが可能になるということだ!
Posted by
- 1
- 2