エルサレムの悲哀 の商品レビュー
最高によかった。 映画を観ているかのような気分にさせられるし、読み終わってもなおその映像が思い返しされる。 勝手に脳内で描いた像なんやけど。。 フィクションだけど、行ったらきっとこういう人たちがいるのだろうし、きっとモデルとなった実在した人物がいるのではないか、描かれていたエル...
最高によかった。 映画を観ているかのような気分にさせられるし、読み終わってもなおその映像が思い返しされる。 勝手に脳内で描いた像なんやけど。。 フィクションだけど、行ったらきっとこういう人たちがいるのだろうし、きっとモデルとなった実在した人物がいるのではないか、描かれていたエルサレムで一番おいしいフムス屋さんがあるのではないか、と想像して、わくわくしてる。 これからエルサレムへ行くから、出会えたらいいな。
Posted by
イスラエルやパレスチナというのは、私にとっては、興味はあるけれど、とても遠い別世界という感じだった。色々な宗教を持つ色々な民族がいて、戦闘やテロもよくあって… そんな中での日常生活って、私には想像もつかないものだった。でも、この地域で生きる、性別も年齢も民族も宗教もバックグラウン...
イスラエルやパレスチナというのは、私にとっては、興味はあるけれど、とても遠い別世界という感じだった。色々な宗教を持つ色々な民族がいて、戦闘やテロもよくあって… そんな中での日常生活って、私には想像もつかないものだった。でも、この地域で生きる、性別も年齢も民族も宗教もバックグラウンドも違う様々な人が主役として登場するこの短編集を読むことで、少しだけ近しく考えられるようになった気がする。 私はイスラエル建国についての詳しい経緯などは知らないけれど、でも「ユダヤ人は、ナチから過酷な迫害を受け、力づくで住み慣れた土地を追われて家財を没収された過去があるのに、何故、同じようなことをアラブ人に対して行えるのか」という疑問がずっとあった。この本を読んで、ユダヤ人の中にもイスラエルという国のやり方に反発を覚えている人もいるのだと思えたことが、私にとっては一番の収穫だった。 「鏡台」と「メア・クルパ」の二編が特に印象に残った。
Posted by
- 1