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カンタン英語で浄土真宗入門 の商品レビュー

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2021/05/28
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仏教の諸々のことばを英訳するとどうなるか。 そういう本かと思って図書館で借りた。 でもそれは少し違って、英訳を目的として書かれた本ではなく、英訳という手段を通じて浄土真宗に触れようという本だった。 例えば、『南無阿弥陀仏の"南無"はサンスクリット語の"namo"、これは"帰依する"という意味なので英語だと"take refuge in"である』とか、『煩悩は”worldly passions”などと一般に訳されるが、私たちの抱える欲は日常生活と密接不可分になっているが故に、欲の存在に、あるいは私たちが欲を抱えていることに気付くことさえ難しい。そのため"blind passions"と真宗では表現する。』とか。 これは固有名詞・固有の概念だからと言って片付けてしまわない。原語に遡ったり、本当に意味する・意図することを明らかにしたりすることで、訳するものの姿がようやく見えてくる、そういう長い学びの物語。

Posted byブクログ