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クラスメイツ〈前期〉 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2018/12/26

【カドフェス2018】 中学一年クラスの24名による入学からの一年を各クラスメイトの物語(短編)で追う。

Posted byブクログ

2018/10/13

(前期・後期あわせての感想です) とある中学1年A組のクラスメイト24人それぞれを主人公に据えて、入学から修了式までの1年間をリレー形式で描いた群像劇です。多感な年頃の少年少女たちをさほど長くなく、かつほぼ均等な枚数できちんと描き分けているところは児童文学出身である著者の真骨頂...

(前期・後期あわせての感想です) とある中学1年A組のクラスメイト24人それぞれを主人公に据えて、入学から修了式までの1年間をリレー形式で描いた群像劇です。多感な年頃の少年少女たちをさほど長くなく、かつほぼ均等な枚数できちんと描き分けているところは児童文学出身である著者の真骨頂だと思います。中学入試の問題に使われまくっているようですが、さもありなんといった感じです。 個人的にはやっぱり後期の田町果歩にまつわるお話が一番良かったです。彼女が不登校になった理由、彼女が必要としていたもの、前期に伏線として描かれたあるクラスメイトとの関係、それらがラストシーンに向けて綺麗に収斂していくところは、ベタですがうるっときました。 一方で、物語を通しての大きな事件や型破りなキャラクターなどは出てこないので、核がないというか、ちょっといい話の寄せ集めのようなまとまりのない印象を受けたのも事実です。おそらく普通の中学生のありふれた日常を描く、ということが狙いなのでしょうし、それはそれで成功していると思うのですが、いい年した大人にとっては若干の物足りなさを感じるのは否めないなあと。まあ、単にこちらが年を取っただけなのかもしれませんが。

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2018/08/04

鈍行列車でもかまわない。わたしはわたしの速度で行こう。(千鶴) 中学1年生になった24人のリレー形式で過ごす1年間。 後期が楽しみ。

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2018/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

北見第二中学校1年A組の1年間を〈前期〉と〈後期〉に分け、24人の生徒の視点でリレーのようにつなぐ、連作短編。流石、森絵都さんだな、と思います!

Posted byブクログ

2018/07/19

中学校の1年A組24人のひとりひとりを主人公とした24の連作短編(の前半)。見た目通りな部分もありつつ、一見わからない本人の心情や家庭の事情をそれぞれに抱えていて…そんなごく普通っぽい子どもたちに混じってハーフ、転入生、不登校といったワケありの子もいて、一人として同じ子はいないし...

中学校の1年A組24人のひとりひとりを主人公とした24の連作短編(の前半)。見た目通りな部分もありつつ、一見わからない本人の心情や家庭の事情をそれぞれに抱えていて…そんなごく普通っぽい子どもたちに混じってハーフ、転入生、不登校といったワケありの子もいて、一人として同じ子はいないし、どの子が正しいとか間違っているということもいえない。大人の目からみれば「そんなこと」で盛大に悩み真剣に考え込み追い詰められ…中学生になったばかりの年頃の世界の狭さや幼さ、喜怒哀楽がよく描き出されていると感じる。一篇一篇が独立してある程度の結末をつけつつも、全体として一年という時間の流れの中で大きな物語もあるようで、いくつかの謎や未解決な部分を残しつつ前半は幕を閉じた。 同じ年頃の子が読めば、ともだちのだれかに似てる子、自分と似たような悩みや苦しみや喜びがかならずどこかにみつけられそうで、読みやすさという意味でも親近感・共感をもって読めるという意味でもおすすめ。 (初出はどこなのか気になる。泣いちゃいシリーズのように通信添削などの中学生向け月刊誌に連載していてもおかしくないスタイルだけれど…) 追記:ちょっと前に泣いちゃいシリーズにはまっていた中2の次女がよみはじめた。一番最初の子の見た目の描写が自分にすごく似ているね、とつかみはOKで、いろんなエピソードが身につまされる感じでなんだか読んでて苦しくなる、疲れると言っている。そして、担任にもぜひ読んでもらいたいとのこと。ちなみに、陸くんと田町さんのエピソードの一部は(いつだったかは覚えていないけれど)国語の問題文として読んだことがあるらしい。

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