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クラスメイツ〈前期〉 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2022/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

さてさてさんからの『森絵都さんならこの作品』という推薦で、時間ができたので覚悟と気合を持ってお取り寄せ。 すべてのクラスメイトの視点で毎日が語られる。章の最初にテーマと似顔絵イラストがあり、キャラの特徴がイメージしやすい。級友の人間関係や家族背景、心情など説明的になりすぎず惹きこまれるように物語が進んでいく。気合なんてなくても夢中になれる。思春期の独特な暗黒の時期のあまり思いだしたくないような不穏を予期する時間が丁寧に描かれている。後期も読まなくちゃ。藤田先生の水泳部勧誘が妙に気になる。 「ひだまりのような友達の色。」「何かに勝ったつもりで、何かに負けていたのかもしれない。」「子どもの世界で目立つのは危険だ。」「ずっとたしかなものなんて、この世に一個だってない。」「栄養士の先生は生徒の健康だけでなく、ときめきを大事にしてくれる。」「たとえば男子が縄文人だったら女子は弥生人、一足さきに金属器をゲットして、稲作にもトライしているみたいな。」

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2022/11/11

はぁー面白かった。 中学生になったばかりのいろんなクラスの子達のエピソードがずらり。 友達との複雑な関係だったり、まだまだバカっぽいエピソードだったり、微笑ましい。 ガリ勉吉田くんが、三者面談中ひたすら女性の胸のことしか考えてない話が・・・。

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2022/09/23

面白すぎて何度も読み返し、全員のプロフィールと相関図まで作ってしまった1冊。 読めば読むほど新しい気づきがあり、毎回ワクワクしながら本を開いています。

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2022/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

12歳息子が珍しく読みたいと言ったので買ってみた。 中受の国語の問題でよく登場するらしい。 中学1年生の12人のショートストーリーが描かれている。 (下巻もあわせると24人かな。) なんてことない中学校生活。 表面的には劇的なイベントがあるわけでもなく、どこにでもある風景なんだけど、本人にとってはドラマの連続。 自分の中学生時代と重ねて読んでみると、確かに毎日ジェットコースターのような感情の波もあったし、今となるとどうでも良いことに悩んだり戸惑ったりもしてたなぁ、と。 そんな中学生の日常をみずみずしく紡いだ作品。 情景描写や細かい心情描写がとてもリアルだなと感じた。 もう今やほぼ思い出せなくなっている中学時代の感覚を少しだけ思い出せたような。 来年には中学生になる息子の気持ちに寄り添えるようになると良いな。 もう少し手元に置いておいて、息子の言動にイライラしたり、理解できないことがあればまた手に取ってみたいと思う。

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2022/06/01

ゆうかちゃんと美奈ちゃんが良かったね、 きっとこの道はみんな通るもので、私も自分が初めて知った時のショックと嫌悪感と羞恥心を思い出した。でもそれって裏を返せば、子供が大人たちに守られて純粋に大切に育てられている証拠なのかなあとも思った。 スルスルよめて読みやすかったけど、前後通し...

ゆうかちゃんと美奈ちゃんが良かったね、 きっとこの道はみんな通るもので、私も自分が初めて知った時のショックと嫌悪感と羞恥心を思い出した。でもそれって裏を返せば、子供が大人たちに守られて純粋に大切に育てられている証拠なのかなあとも思った。 スルスルよめて読みやすかったけど、前後通してなんだか物足りない印象で、3にしました。

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2022/02/11

北見第二中学1年A組の24人。それぞれを主人公にした短編24編をつないだ連作短編を、2分冊にしたそのうちの一冊がこの『クラスメイツ 前期』。上下巻でなく前期・後期で分けられているあたりが、なんとも気の利いた演出だと思います。 読んでいてすごいと思うのが24人の書き分け。長編でも...

北見第二中学1年A組の24人。それぞれを主人公にした短編24編をつないだ連作短編を、2分冊にしたそのうちの一冊がこの『クラスメイツ 前期』。上下巻でなく前期・後期で分けられているあたりが、なんとも気の利いた演出だと思います。 読んでいてすごいと思うのが24人の書き分け。長編でもそれだけのキャラを出して動かすなんて大変だと思うのですが、それを自然にやってのけるすごさたるや。 特に語り手が変わるという特徴を存分に生かし、他の短編で少し匂わせたことのその後のエピソードが、他の語り手で明らかになったり、また明らかに何かありそうなキャラの話がなかなか出てこず、次か、次かと先を読み進めて行ったり……。森絵都さんの思惑があるかどうかはわかりませんが、ついついはまってしまう。 それでいて各短編の長さというのは、どれも20ページほどでおさめられているのも、すごいというか、森絵都さんの技量を感じます。だから語り手ごとにスクールカースト的な部分での、クラス内での目立つ・目立たないはあるけれど、短編内では皆平等にそれぞれの心理が語られ、それぞれが主人公になる。だから自分の好きなクラスメイツ、思い入れのあるクラスメイツがきっと見つかるのではないかと思います。 ドラマチックではないけれど、中学生の気づきや成長、ほろ苦い心情、時にはくだらない日常も見事に抜き出されます。一方で不登校、友達とのケンカから非行に走りそうな女の子、完璧だけど、どこか危ういクラス委員長など、前期の間では解決に至らないこともちらほら見られて気をもんでしまう。 後期も続けて読まざるを得なくなる、そんな一冊です。

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2021/11/05

4.3 →同じクラスの1人1人に視点が置かれる短編集で、とても面白かったです!立場によって色々な思いがあり、考え方も全く違うんだなと感じました。 後期も楽しみです!

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2021/07/12

24人の視点で中一の一年間が描かれる。登場人物が多い割にわかりやすく、それぞれのストーリーの伏線回収が見事。泣けるとこやほっくり来るところが少し物足りなかったかな。

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2019/02/17

 中学1年の1年間をクラスメイツ24人の視点でリレーのようにつなぐ、青春連作短編集前編。  心が揺らぐ13歳の男子や女子の日常がとてもうまく描かれていて、自分も中学1年生を一緒に教室で過ごしている感覚を味わうことができました。  男子の13歳はなんとなく、共感できるところが多...

 中学1年の1年間をクラスメイツ24人の視点でリレーのようにつなぐ、青春連作短編集前編。  心が揺らぐ13歳の男子や女子の日常がとてもうまく描かれていて、自分も中学1年生を一緒に教室で過ごしている感覚を味わうことができました。  男子の13歳はなんとなく、共感できるところが多かったですが、さすがに女子の13歳の心は新しい発見ばかりでした。  後期の12人も気になってしょうがありません。  そして、中1の娘にこの後、読ませたいと思います。  どんな感想を持つか、楽しみです。

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2019/01/12

2019/01/12 森絵都さんの本を久々に読んだけどやっぱり面白かった。というかすごく読みやすくてしかも先の展開がすごく気になるような構成だと思います。 クラスが同じになった24人の中学一年生のそれぞれの視点での話が展開されますが、前期では12人だけ。その中で、中心の人物の話の...

2019/01/12 森絵都さんの本を久々に読んだけどやっぱり面白かった。というかすごく読みやすくてしかも先の展開がすごく気になるような構成だと思います。 クラスが同じになった24人の中学一年生のそれぞれの視点での話が展開されますが、前期では12人だけ。その中で、中心の人物の話の中にも、そのほかの人物の伏線が微妙に出てきたり、不意なところで話に出てきたりして意表を突かれたりします。 まだ前期の話で出てきていない人については後期で出てくるのですが、前期ではまだ明らかになってないところとかたくさんあるので読み進めたいなと思います。 内容に関しては、中学生の微妙なお年頃や心情の変化をすごく良く表現しているなという感じです。 また、中学生の思考や行動の情景がとても思い浮かべやすくてリアリティがあるなと感じます。 大人ではないけれど子供とも言い難い中学生という時期のなんだか訳のわかんない気持ちを文章だけで表現できていてすごいなぁと思いました。

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