名探偵誕生 の商品レビュー
一人の男の子の、小学生から大学生までを描いている。感じ方の変化や考え方の変化の変遷をたどるのも面白いし、タイトルとおり、名探偵誕生とその悲哀を知るのもいい。 2019/2/20
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少年がお隣の頭のきれるお姉さんと共に事件を解決していくミステリー。 少年の小学生から大学生まで成長していく様子が一冊で表現されている。 似鳥氏の作品は初めてなので出だしのスローな描写にとまどうが最後まで読み切るとなるほどと納得。 好みの作風なので他の作品も興味あり。
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名探偵だった隣のお姉ちゃんとみーくんこと僕の初恋とその終わり。ほのかな切なさと満遍ない爽やかさが清々しい。小四で幽霊団地の恐ろしい存在を追い、中二で小説家のストーカーを捕まえ、高二で文化祭の展示破壊に遭遇し、大二で仲間内で山中に泊まり放火殺人が起きる。ちょっと綺麗めだけれど年齢ご...
名探偵だった隣のお姉ちゃんとみーくんこと僕の初恋とその終わり。ほのかな切なさと満遍ない爽やかさが清々しい。小四で幽霊団地の恐ろしい存在を追い、中二で小説家のストーカーを捕まえ、高二で文化祭の展示破壊に遭遇し、大二で仲間内で山中に泊まり放火殺人が起きる。ちょっと綺麗めだけれど年齢ごとの男子さが可愛い。
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「時間」と「空間」は各話題のテーマだったが、全体を通す世界観もそこにつなげていたんだなぁ。 人は成長するのかどうか、みたいなところがなんとなく描かれているわけだが、なんだろう。これは成長なんだろうか。それとも成長してないって感じなんだろうか。少々俗っぽいな話題も出てくるためか、その肌感みたいなのと、主人公のそれぞれの時期の「キャラ」がイマイチしっくりこない。 お姉さんとの日常は10年以上続く日常であるのだけども、そして数年に1度起こる非日常がそこに挟まされるのだけども、だからこそ日常は埋没してくんじゃないんだろうかね。 その埋没性?と主人公の立ち位置が、ミスマッチしてるように感じられてしまったんだろうか。 ただ、「時間」と「空間」という大きな「縛り」は、もしかしたらその不協和を醸し出すための装置だったのかもしれないな-。
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小学生の男の子が近所のお姉さんに恋心を抱き名探偵になるまでを描く。 密室の解き方を指南しており、 その思考法に従って考えれば謎が解ける。 名探偵っては始めから名探偵ではないこともあるんだね。
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面白かった!! 以前に読んだ似鳥さんの作品は好みではなかったので、それからずっと敬遠してたのだけど、本作を読んで似鳥作品の印象が変わった。 謎もしっかりとしてるし、種明かしも良い。 どこか切なく、主人公の成長過程も良い。 まだまだ読んでたいなぁ
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第一話の小学校編がどうにも長く感じたけれど、あとから振り返ってみると、星川くんの人生においては重要な1ページだし、だいたい子どもの頃って世界が大きすぎて自分の周りを切り取ることしかできないものだよね。結末まで到達してみて、子どもから大人になるってこういうことだよなとか、自分もどこ...
第一話の小学校編がどうにも長く感じたけれど、あとから振り返ってみると、星川くんの人生においては重要な1ページだし、だいたい子どもの頃って世界が大きすぎて自分の周りを切り取ることしかできないものだよね。結末まで到達してみて、子どもから大人になるってこういうことだよなとか、自分もどこかで同じような経験をしたり同じような気持ちになったことがあったかもと思えて(実際にそんな経験はないけれど)、とても身近な感じがした。そして、自分の過去の記憶とこの本の中の世界がつながっているような不思議な感覚になった。
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僕(星川)が小学4年に始まり大学生までの5話。近所に住む頭脳明晰のお姉ちゃん(千歳)に恋心を抱きつつ、各ストーリーの中で二人で謎を解いてゆく。そして最後は大きな事件を解決し、名探偵が誕生するとともに恋にも一つの決着がつく。少年の頃の冒険、青春の一コマ、恋心、よく描けているけれど、...
僕(星川)が小学4年に始まり大学生までの5話。近所に住む頭脳明晰のお姉ちゃん(千歳)に恋心を抱きつつ、各ストーリーの中で二人で謎を解いてゆく。そして最後は大きな事件を解決し、名探偵が誕生するとともに恋にも一つの決着がつく。少年の頃の冒険、青春の一コマ、恋心、よく描けているけれど、最後の事件の盛り上がりにかけた印象。物語の語り口調は好き嫌いの問題か。あとがきにもあったけれど、あまのじゃく度合い、著者の個性がよく出ていると思えました。青年の成長の物語としてはいいんじゃないですかね。
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青春ミステリの傑作。ただし心が傷ついてしまった…私の心が… 小学生の時代からの主人公成長譚。初恋の物語。 名探偵千歳お姉ちゃんに憧れ、彼は名探偵へと近づく。そして名探偵の苦悩が… 青春ミステリにありがちな、ミステリとしての弱さがなく、推理小説、探偵小説として、非常に楽しめる作...
青春ミステリの傑作。ただし心が傷ついてしまった…私の心が… 小学生の時代からの主人公成長譚。初恋の物語。 名探偵千歳お姉ちゃんに憧れ、彼は名探偵へと近づく。そして名探偵の苦悩が… 青春ミステリにありがちな、ミステリとしての弱さがなく、推理小説、探偵小説として、非常に楽しめる作品でした。 個人的には、面白かったの一言では片づけることができなくらい、ダメージを受けました。主人公と同じくらい、いやそれ以上かもしれません。主人公みーくんの気持ちが理解できすぎて、泣いてしまいました。 タイトルの意味が、明るい未来を照らすことを願いたい。
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08/28/2018 読了。 図書館から。 お姉ちゃん…千歳さんのビジュアルも見てみたい。 探偵がどのように生まれるか…ということで、 みー君は千歳さんがいなかったら、 探偵にはならなかったんだろうなーと。 千歳さんもみー君いなければ、名探偵にはなり得なかったんだろうなーと。 最後にふたりがくっつかないのに好感がもてた。 相変わらず注釈がおもしろい。
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