1,800円以上の注文で送料無料

平城京 の商品レビュー

3.4

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/12/09

阿部比羅夫の一族にスポットを当て,平城京を造って遷都することを軸に,天智派と天武派の暗躍を描いていて(スパイ物のエンターティメント風),こういう解釈もありかと面白かった.百済の人々や葛城一族の扱いもあって史実を掘り起こしているようなところが勉強になった.子供時代の阿部仲麻呂も天才...

阿部比羅夫の一族にスポットを当て,平城京を造って遷都することを軸に,天智派と天武派の暗躍を描いていて(スパイ物のエンターティメント風),こういう解釈もありかと面白かった.百済の人々や葛城一族の扱いもあって史実を掘り起こしているようなところが勉強になった.子供時代の阿部仲麻呂も天才ぶりを発揮していて,微笑ましかった.

Posted byブクログ

2018/11/22

藤原京から平城京への遷都をめぐるお話で、エンタメ小説としてはすごく面白かったと思います。大枠では時代の流れというか事実に沿ってはいるんでしょうが、実在の人物と架空の人物が入り乱れ、ともするとこれが史実であるかのような誤解を招きはしないかと思ったり(^-^; 以前、復元された平城宮...

藤原京から平城京への遷都をめぐるお話で、エンタメ小説としてはすごく面白かったと思います。大枠では時代の流れというか事実に沿ってはいるんでしょうが、実在の人物と架空の人物が入り乱れ、ともするとこれが史実であるかのような誤解を招きはしないかと思ったり(^-^; 以前、復元された平城宮の大極殿に行ったことがありますが、基壇が思った以上に高く、国を見晴るかすとはこういうことなのかもなぁと思いました。あの眺めを思い出しつつ読んだわけですが…地図くらい付けてくれればいいのに、というのも正直な感想(笑)映画で見てみたいですね。☆3・5

Posted byブクログ

2018/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

平城京遷都の裏事情の時代小説。 自分における歴史小説と時代小説を区別していて、史実とは別の物語となっているものを時代小説と呼んでいます。 自分は歴史小説は大好きですが時代小説は評判が良ければ読む程度です。 とはいえ、池波正太郎や山本周五郎などの江戸時代ものは結構気に入って読んでいました。 そこで、この小説ですが、タイトルから歴史小説と思ったのですが、架空の主人公が架空の敵(裏には実在人物が糸引いていたりしますが)と対決するという流れは時代小説仕立てでいまいちでした。 この時代は大好きなので、黒岩重吾を始めとして永井路子、杉本苑子などが真正面から書かれたものが自分の基本となっています。 なので、本作の真犯人は意表を突かれたものの面白い推定と思いましたが、敵との攻防などという茶番で濁さず、それに絡む過去の因縁をもっとしっかり描いてほしかったです。

Posted byブクログ

2018/07/22

なんときれいな平城京、の平城京を作るまでのもろもろの物語。反対勢力との闘いとかいろいろあるけど、当時の日本と唐の関係とか、朝鮮と大和政権との関わり(の考察)とかが興味深く、よくわからなかった、というか腑に落ちなかった歴史の教科書の出来事の裏事情が、なるほどねと理解できたのが楽しか...

なんときれいな平城京、の平城京を作るまでのもろもろの物語。反対勢力との闘いとかいろいろあるけど、当時の日本と唐の関係とか、朝鮮と大和政権との関わり(の考察)とかが興味深く、よくわからなかった、というか腑に落ちなかった歴史の教科書の出来事の裏事情が、なるほどねと理解できたのが楽しかった。

Posted byブクログ