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探偵AIのリアル・ディープラーニング の商品レビュー

3.5

90件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2020/07/22

表紙は可愛い女の子だが、内容は本格的な推理小説。むしろ、「可愛いAI探偵」という触れ込みは大袈裟で、作中にAIの容姿について言及した描写はほとんどない。 初めは探偵AIvs犯人AIの超絶バトルを期待して読み始めたが、実際は探偵としてはまだまだ未熟な探偵AIが事件を解決するにつれ...

表紙は可愛い女の子だが、内容は本格的な推理小説。むしろ、「可愛いAI探偵」という触れ込みは大袈裟で、作中にAIの容姿について言及した描写はほとんどない。 初めは探偵AIvs犯人AIの超絶バトルを期待して読み始めたが、実際は探偵としてはまだまだ未熟な探偵AIが事件を解決するにつれて成長していくといった具合の物語。 フィクションに偏りすぎない絶妙な塩梅で、物語にAIが組み込まれているので読みやすかった。AIに関する知識もわかりやすく説明されてるので、取っつきやすい。 ただ、作中に多用される通り名や言葉遊びはちょっとくどいかな…。続きが気になるので、続編も読みます✨

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2020/07/02

AIを題材にした、探偵もののライトノベルである。 実は2020年の人工知能学会の公演でこの本が取り上げられていたので読んでみた。 もちろん創作もあるが、AIが引っ掛かるポイントをうまくまとめている。 また、対話型のAIが人の悩みを聞いていくうち、神のように崇められてしまうとい...

AIを題材にした、探偵もののライトノベルである。 実は2020年の人工知能学会の公演でこの本が取り上げられていたので読んでみた。 もちろん創作もあるが、AIが引っ掛かるポイントをうまくまとめている。 また、対話型のAIが人の悩みを聞いていくうち、神のように崇められてしまうという話も、なかなか面白い描写だった。 AIの勉強にはもちろんならないが、AIが発達することで起こりそうなことも含まれているため、面白く読めた。

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2020/06/16

事件に人間味というかドラマ要素があんまりないのが気になる。人間の登場人物までAIっぽく見えるというか。終わり方もそこまで好みではないかなあ。

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2020/06/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

研究者だった主人公の父親が遺した2人のAI、”探偵(元刑事)"の相以と”犯人”の以相。以相は何者かに奪われてしまい、主人公は相以とともにいくつかの事件を解決しながら以相の行方を追う。とはいえ最初の頃の相以はポンコツで、その教育から始めるハメに。 AIの技術的問題であるフレーム問題を、推理小説に関連した後期クイーン問題になぞらえて解決しようとするところは、無理やり感もあるけれど、面白かった。登場人物の名前などに施された言葉遊びも楽しい。 あまりミステリに対する謎解きに固執して読むよりも、さっくり楽しく読む読み方の方がおすすめ。

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2020/06/02

SFミステリ。人工知能。連作短編。 マンガやアニメチックな、推理バトルもの。 個人的にはミステリとしてよりも、人工知能の成長を描いたSFとしての評価が高め。 ジャンルとしてとても好みなので、続編にも期待。本業のSF作家さんにも、このようなミステリ描いてほしい!

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2020/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただ単にAIが探偵役として出てくる、というだけでなく、フレーム問題やシンギュラリティなどAIに関する基礎知識や歴史なども同時に学べる娯楽本であり教養本でもあると感じました。 AIに全く詳しくなくてもAI関連の単語に触れることができるし、多少なりとも詳しい人は用語のうまい使い方や細かいネタにも反応できてより楽しめる作品であると感じました! 一般論ではこの作品に出てくるような強いAIはまだまだ作れないと言われていますかが、僕は是非とも自分の手で"AI"を創ります!

Posted byブクログ

2020/04/29

AIについての知識は面白く読めた。 けど、エンディングに向かう上でアイとイアが戦うのかと思ったら、なんか違った。 AIが探偵や犯人になったらっていう想定は面白いと思った。

Posted byブクログ

2020/04/17

人工知能開発、ディープ・ランニングの仕組み、などの知識を多少でも知っていると、相以が陥るフレーム問題etc.様々な事例があーそうなるよねーと面白い。人工知能が人間に取って代わるものとして「探偵」が挙がるという発想も新しい。 話の流れとしては推理小説ディープ・ランニングやたら結果...

人工知能開発、ディープ・ランニングの仕組み、などの知識を多少でも知っていると、相以が陥るフレーム問題etc.様々な事例があーそうなるよねーと面白い。人工知能が人間に取って代わるものとして「探偵」が挙がるという発想も新しい。 話の流れとしては推理小説ディープ・ランニングやたら結果出るの早いなとか活字だけの情報でどこまでディープ・ランニングできたのかとか等等展開が駆け足気味なところがあるかな、という印象。刑事のAIが開発されることになった経緯、とか、言葉の初登場の段階でもう一言二言の補足があった上で、情報がバーっと明かされるパートがあった方がすんなり読めた気がする。 「賢くて可愛い」というキャッチフレーズは、持ち主の趣味嗜好に合わせて容姿をカスタマイズする相以のことを表現するものとしてはどうなの?

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2020/03/13

天才研究者の遺した、刑事と犯人、双子のAIが勝負します。 博士の息子輔は、探偵のAI相以とともに父を殺した真犯人を追い、テロリスト集団「オクタコア」と戦い、その途中で、母の死の真相も明らかにします。 「フレーム問題」、「シンボルグラウンディング問題」をAIが克服し、成長していきま...

天才研究者の遺した、刑事と犯人、双子のAIが勝負します。 博士の息子輔は、探偵のAI相以とともに父を殺した真犯人を追い、テロリスト集団「オクタコア」と戦い、その途中で、母の死の真相も明らかにします。 「フレーム問題」、「シンボルグラウンディング問題」をAIが克服し、成長していきます。 そして「チューリングテスト」。 そうきたか、というどんでん返し。 楽しめました。

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2020/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

AI探偵かぁ。なるほどなるほど。古今東西のミステリーをディープラーニングすれば確かに可能か。 ただそのせいか、AI探偵が謎を解くに至るプロセスはある意味一瞬であるため、物語全体としては前振りが長く感じるのがネックなのかなぁ。 あと、登場人物の名前も含めて、何やら作り込みに違和感がありすぎてぞわぞわする感じ。例えば公安の右竜のあり得なさとか、少しご都合主義が強すぎるんだろうか。それを含めて、AIが探偵をするというフィクション世界なんだということなのかもしれないけれど、AIが現実世界において大きな存在になりつつあることを思えば、あり得ないと思わせてしまうことは損なのかもしれないという気がする。それともあり得ないと思わせるという配慮だったのかもしれないという気もしなくはない。 ただ、説明が多い気がするというのが一番だろうか。

Posted byブクログ