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冒険者たち の商品レビュー

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2018/08/29
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 事実としては厳しい職場が、透明繭越しにリアルに描かれる。  ゴルフ、宴会、カラオケで上司にヨイショする自分を自虐的に描く。また派遣切りも詠まれる。  新潟県への単身赴任となる。帰宅より出掛ける時、3人が見送る歌がある。姉弟は、娘・息子の事だった。女性の歌もあるが、曖昧な詠み方だったので、恋人の事かと思っていた。  5年の単身赴任が過ぎ、本社に戻り、やがて課長になる。人事評価の疚しさに悩みもする。  あとがきで彼は、「僕の第一歌集で、もしかしたら最後の歌集かもしれない。」と書く。サラリーマンの出世コースに乗るベクトルと、歌人として続けるベクトルとは、異なるのかも知れない。医師と教師を例外として。  彼は今も短歌で活躍しているだろうか。

Posted byブクログ