動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話 の商品レビュー
旺盛な好奇心でイギリス各地をめぐり歩き、専門家たちの話に耳を傾け、ブタの腐乱を観察し、ヒキガエルを轢死から救い、マスメディア報道の歪曲の真相を突き止め、507歳の生き物と出会う。 学者の科学的な本かと思いましたが、むしろ文系的、つまり人間にとってどうか。いろいろ訪ね歩いた体験記...
旺盛な好奇心でイギリス各地をめぐり歩き、専門家たちの話に耳を傾け、ブタの腐乱を観察し、ヒキガエルを轢死から救い、マスメディア報道の歪曲の真相を突き止め、507歳の生き物と出会う。 学者の科学的な本かと思いましたが、むしろ文系的、つまり人間にとってどうか。いろいろ訪ね歩いた体験記みたいな感じでした。
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このところずっと小説ばかり読んでいたので科学書や哲学書 が読みたくなりこの本を手に取った。動物学者であり、 サイエンスライターでもある著者が、生物学における「死」 をめぐる様々なトピックについて書いた本。読み物として とても楽しく読むことが出来たのだが、肝心の「死」が 生物の進化...
このところずっと小説ばかり読んでいたので科学書や哲学書 が読みたくなりこの本を手に取った。動物学者であり、 サイエンスライターでもある著者が、生物学における「死」 をめぐる様々なトピックについて書いた本。読み物として とても楽しく読むことが出来たのだが、肝心の「死」が 生物の進化においてどのような役割を果たしてきたかという 点を突き詰めて考えるまとめのような章がなかったのが 残念。生物のほとんどが死んでしまう以上、死には進化上 何らかの利点があるはずなのだ。
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動物の死について、様々な方向から多角的にエッセイ調で書かれている。ちょっと話題が広すぎて主題部分が伝わりにくい。レミングは自殺しないことを知ってびっくりした。ディズニー映画のやらせらしい。人間の寿命はどこまで延びるのか。脳の老化で今のところ130年が限界といわれているらしいけど、...
動物の死について、様々な方向から多角的にエッセイ調で書かれている。ちょっと話題が広すぎて主題部分が伝わりにくい。レミングは自殺しないことを知ってびっくりした。ディズニー映画のやらせらしい。人間の寿命はどこまで延びるのか。脳の老化で今のところ130年が限界といわれているらしいけど、どんどん研究が進んで、もっと延びるのかも。そこまで長生きしたいと言われると、なんとも言えないけど。
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エッセイとしては面白いが、知見は中途半端。浅く広げすぎ。レミングの「地走り」はディズニーのヤラセというのは衝撃的だったが。
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生物学的な死を考えるというコンセプトのもと、様々な生物の生と死について著者の取材内容をまとめた一冊。読みやすくわかりやすい。ただ、ネタがネタだけにギョッとするところも多少あるので好き嫌いは分かれるかもしれない。 カラスは仲間の死を弔うのか、ロバはパートナーの死を悲しむのか、腐敗...
生物学的な死を考えるというコンセプトのもと、様々な生物の生と死について著者の取材内容をまとめた一冊。読みやすくわかりやすい。ただ、ネタがネタだけにギョッとするところも多少あるので好き嫌いは分かれるかもしれない。 カラスは仲間の死を弔うのか、ロバはパートナーの死を悲しむのか、腐敗の進む豚の死骸の下で繰り広げられる虫たちの繁殖、500年以上生きた貝から考える長寿、スガの幼虫から紐解く虫と植物の生存競争、アカトビやホリッド・グラウンド・ウィーバーの保護活動から見る生物の絶滅などなど、知らない世界ばかりで面白い。 「なぜ人は死ぬのか?」「死ぬってどういうことか?」といった死に関する疑問が解消するわけではないけど、いろんな死のエピソードを読んで、死について考えるヒントときっかけをもらえた。 (本書を読んで、カツオブシムシはタンパク質を食べるから骨格標本の掃除に活用するというのを知った。古文書や古美術の世界だとその特性ゆえに害虫扱いだけど、捨てる神あれば拾う神ありなんだな。)
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※このレビューにはネタバレを含みます
「死なないように進化できないのはなぜか?」って帯文に惹かれて購入.微生物から鯨に至るまで様々な生物を挙げて死の考察がなされている. が,結局帯文に対する答えは書かれていない.この文が無ければ読み物として面白かったのかもだが,この文が無ければ手にしなかったであろうから残念ではある.
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