ロマンで古代史は読み解けない の商品レビュー

坂本貴和子(著者),渡辺英治(著者)

2021/02/12

バリバリの理系研究者が古代史を科学的なアプローチで解釈したらどうなるかを述べた本。
取り上げているのは著者の地元で有名な神社、といっても伊勢神宮ですが、に止まらず、国内で有名な他の神社も分析対象にしています。
測定結果を踏まえて記紀の記載を分析しているのですが、日本書紀自体も記載が怪しいところがあるという研究者もいるでしょうから、文系・理系の合同チームで、歴史の新解釈！という方向の方がもっと面白かったかもしれません。
まぁ部外者が新解釈なんて出したら、袋叩きにあったり、誹謗されたりするので難しいかもしれませんが。

2020/12/20

科学者として、再現性という価値観を持って歴史の謎に挑む。7世紀から19世紀まで存在していた国家機関である陰陽寮、陰と陽のペアで自然の脅威を鎮める。伊勢神宮の内宮と外宮の配置の対構造、鬼門方向には諏訪大社、裏鬼門には熊野三社を配置する。アマテラス以前の王であるオオクニタシを祀る出雲大社。

地図のハンドリングが簡単になったから？1000年以上の歴史を地図の中に見出せるって、すごいです。