葬偽屋は弔わない 殺生歩武と5つのヴァニタス の商品レビュー
死に際して人のプライベートをあれやこれや聞いていく感じがちょっと苦手でした。 けど、お話はすごく面白い!美術の知識も得られて、全体的に美しい雰囲気の小説だったと思います。
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偽の葬式をして参列者の反応を見る。ともすれば悪趣味になってしまうネタですが、死と生を見つめる美しい作品になっていますね。副題にもなっている、絵画におけるヴァニタスがいいアクセントになっていました。 この先も読みたくなるお話です。
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190712 自分が死んだらみんなどんな風な反応するんだろうかって私も考えたことあるなぁ 森先生の本は孤独を美しく見せてくれる感じがして好き 知識も増えてなおよし
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黒猫シリーズからの流れで、この作者さんの作品を何となく読んでいるが、偽の葬儀を行う「葬偽屋」と言う突拍子もない設定に期待せずに読んだのに、見事に裏切られ、号泣することに… 保険の調査員だった主人公・セレナは調査で結果を出せず、悩んでいるところに、恋人を突然事故で失う。 仕事も恋人...
黒猫シリーズからの流れで、この作者さんの作品を何となく読んでいるが、偽の葬儀を行う「葬偽屋」と言う突拍子もない設定に期待せずに読んだのに、見事に裏切られ、号泣することに… 保険の調査員だった主人公・セレナは調査で結果を出せず、悩んでいるところに、恋人を突然事故で失う。 仕事も恋人も失ったセレナは、親からの金の無心からも逃げるように自殺を試みようとしたところを殺生歩武に助けられ、4か月の間だけ彼の仕事「葬偽屋」を手伝い、自殺を考え直すことに。 「葬偽屋」の仕事を手伝ううちに、依頼人の人生を通じて、生きることの意味を考え、立ち直っていくセレナの姿が描かれているが、とらえどころのない歩武の発言が適度に軽く、しかし核心はかなり突いていて、まさしくセレナと同様に生きていく意味を見失っていた私にはタイムリーだった。 とくにセレナが事故で失った恋人の孝史との決別を描いた「砂時計」の話に涙が止まらなかった。 時間があまり取れなくて、読むのに4日ぐらいかかってしまって、じっくり読めなかったのが残念。
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面白かった。黒猫シリーズより蘊蓄部分が分かりやすいし、各キャラそれぞれ個性的でその部分も立っていたように思う。『偽』の割に死をそう軽々しく扱っていないのも良い。続編が最近刊行されたが早く文庫化されないかな。
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