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家族シアター の商品レビュー

3.9

264件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    121

  3. 3つ

    66

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2023/02/15

「「妹」という祝福」「サイリウム」「私のディアマンテ」「タイムカプセルの八年」 「1992年の秋空」「孫と誕生会」「タマシイム・マシンの永遠」 家族をテーマにした7話収録の短編集。 7話それぞれに趣があって何度もジンワリさせられた。 家族だろうが価値観は違うし、近しい間柄...

「「妹」という祝福」「サイリウム」「私のディアマンテ」「タイムカプセルの八年」 「1992年の秋空」「孫と誕生会」「タマシイム・マシンの永遠」 家族をテーマにした7話収録の短編集。 7話それぞれに趣があって何度もジンワリさせられた。 家族だろうが価値観は違うし、近しい間柄ゆえに「あの一言、言わなきゃ良かった」と後悔する事も。 辻村さんの本作は時に辛辣だったりするけれど、人の一面だけを見聞きして判断するんじゃなく、相手の気持ちを考えたり尊重したり、想像力の大切さを教えてくれる。 武田砂鉄さんの解説も含め充実の家族小説。

Posted byブクログ

2023/02/12

家族をテーマにした短編集。 描かれている家族はどれも少しぎこちなかったり、仲が悪かったり、距離があったり様々。表向きでは嫌いだ苦手だと言っていても、家族に何かあれば心配したり普段なら決してしないような行動も取ったりする。色も形も違えども、どんな家族にも家族愛は存在するんだと思った...

家族をテーマにした短編集。 描かれている家族はどれも少しぎこちなかったり、仲が悪かったり、距離があったり様々。表向きでは嫌いだ苦手だと言っていても、家族に何かあれば心配したり普段なら決してしないような行動も取ったりする。色も形も違えども、どんな家族にも家族愛は存在するんだと思った。

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2023/02/08

 家族の数だけ、それぞれの家族の物語がある。  たとえば、真面目で地味な姉を鬱陶しく思う妹。  たとえば、息子とうまく話せない学者の父。  不器用だけど、同じ屋根の下で寄り添って生きていく家族。  そんな7つの家族の物語を収録した短編集です。  みんなカッコ悪くて、自分勝手で。 ...

 家族の数だけ、それぞれの家族の物語がある。  たとえば、真面目で地味な姉を鬱陶しく思う妹。  たとえば、息子とうまく話せない学者の父。  不器用だけど、同じ屋根の下で寄り添って生きていく家族。  そんな7つの家族の物語を収録した短編集です。  みんなカッコ悪くて、自分勝手で。  ちょっとほろ苦い物語もあるけれど、家族っていいな、そう思わせてくれる短編集でした。

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2023/02/05

家族ってこんな感じが描かれていておもしろくて一気に読んだ。短編集で読みやすい。 辻村さんの兄弟姉妹が出てくる作品では、じぶんの兄や妹のことをついつい思い返しながら読んでいる。あからさまに大事でもないし、どちらかというとぶつかることのほうが多いのだが、どこか似ていて、必ずつながっ...

家族ってこんな感じが描かれていておもしろくて一気に読んだ。短編集で読みやすい。 辻村さんの兄弟姉妹が出てくる作品では、じぶんの兄や妹のことをついつい思い返しながら読んでいる。あからさまに大事でもないし、どちらかというとぶつかることのほうが多いのだが、どこか似ていて、必ずつながっている。それぞれが家庭をもった今のほうがより、価値観の違いが浮き彫りになることが多く、めんどくさいことも色々あるのだけど、どこかで支えになっているんだろうなあ。 ○タイムカプセルの八年 父と息子という距離感と父親という生き物の考えに共感して読めた。 ○1992年の秋空 辻村さんは、自分より学年が4つ上になると思うのだが、きんさんぎんさん、学研のCMが懐かしすぎて、一気に母校の小学校にタイムスリップした。 ○孫と誕生会 最後のシーンが泣けた。

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2023/02/04

私のディアマンテ 1992年の秋空 すごく響いた。 妊娠が発覚した時にあんなに素敵な母がいたなら、私はどれだけ救われたんだろうなあ。 姉妹でないものをもっていて、ぶっきらぼうだけど尊敬しているあの感じが、やっぱり家族なんだと思う。家族って、ああいう感じ。 私は姉を変人と言いつ...

私のディアマンテ 1992年の秋空 すごく響いた。 妊娠が発覚した時にあんなに素敵な母がいたなら、私はどれだけ救われたんだろうなあ。 姉妹でないものをもっていて、ぶっきらぼうだけど尊敬しているあの感じが、やっぱり家族なんだと思う。家族って、ああいう感じ。 私は姉を変人と言いつつも尊敬してて、唯一無二だと思ってて、でも姉のようにはならないとも思ってて、どこかで勝ちたいと思ってるし、なんなら私が三姉妹でいちばんだと思ってる。だけど、姉のことを悪く言われるのは絶対に許さない。 私は三姉妹の中でちゃらんぽらんで恋愛脳でそれなりにモテて可愛いと思ってるし、そう思われてると思ってた。でも、姉は私のことを、真面目で、諦めなくて、やると決めたら必ず達成する人だと言っていて、自慢だと言ってくれて、こんなに認めてくれているとは思わなくて、泣いた。 姉妹って、何も言わないけど、なんか信頼してるんだよな。

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2023/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

家族って難しい。 友だちや恋人とはまた違う関係性。 距離が近いからこそ、 どうしたらいいかわからなくなったり、 いらないこと言ってしまったと後悔したり、 でも気づいたら仲直りしていたり、 色々なことが毎日あるけど なんとなく過ごしてることも多いけど それがしあわせなんだろなと思いました。

Posted byブクログ

2023/01/18

いろんな家族、妹、弟、母、父、姉、祖父、孫である父が語るいろんな形の家族愛が描かれる短編集。 どんなに嫌っていても、いつかわかり合える時が来るのが家族。

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2023/01/17

読了。家族の話の短編集。今まで読んできた辻村深月さんの毛色とは、ちょっと違う感じがしたけど、どの話もほっこりじんわりするものばかりで、よかった〜

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2023/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いろいろな家族関係がある。複雑怪奇で単純明快な家族模様。姉と妹。姉と弟。母と娘。父と息子。おじいちゃんと孫。そして、家族とドラえもん。同じ家族でも、それぞれの立場、目線で見えている景色は違う。ちょっとすれ違うだけでカタチも変わる。なんでも言い合えるが何も言えない家族だが、各々の間には愛があり、なんだかんだ気遣ってくれる関係。少なくともこの7つの家族の未来は明るいようだ。

Posted byブクログ

2023/01/02

家族ものの作品の中で最高峰! 姉がいる自分は共感の嵐 どれも素晴らしいのですが、特にお気に入りが1992年の秋空 妹の一言に涙が止まりませんでした…

Posted byブクログ