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家族シアター の商品レビュー

3.9

264件のお客様レビュー

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    53

  2. 4つ

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  3. 3つ

    66

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2022/09/12

良い人ばかりではないし、悪い人ばかりでもない。あたりまえのことが家族だとむずかしい。それでもってところを痛くないように書いてくれている。

Posted byブクログ

2022/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全ての物語に共通して、タイトルにもあるように ”家族”とのつながりがメインになってくる小説 全ての家族の関係がいつでも良好なわけではなく時には衝突したり、助け合ったり、家族だからこそ長い間一緒にいるからこそ見えてくる一面があったり。 そんなリアルな家族の距離感がどの話にもあって、その度に自然と自分の家族のことを考えさせてくれました。 それも今の関係だけでなく小さい頃からこれまでの、良かったことや喧嘩したことなんかも思い出して、家族ってこの距離感がリアルだなと思わせてくれる一冊

Posted byブクログ

2022/08/29

家族だから他人では我慢できることをできなかったり、許せなかったり許して欲しかったりする。家族だから、家族の評価がそのまま自分の評価と一致してしまうことを、恐れたり自分は違うと反発したりする。 そんな家族の、近いからこそ起こる関係性のずれがうまく言語化されている作品。 家族とい...

家族だから他人では我慢できることをできなかったり、許せなかったり許して欲しかったりする。家族だから、家族の評価がそのまま自分の評価と一致してしまうことを、恐れたり自分は違うと反発したりする。 そんな家族の、近いからこそ起こる関係性のずれがうまく言語化されている作品。 家族という存在は当たり前だから互いに不満を抱えてしまうけど、わかりにくくても人とは違う形でも相手を大切に思う気持ちが最後には滲み出てくる、素敵な作品だった。

Posted byブクログ

2022/08/29

辻村深月の家族をテーマにした連作短編集 どの作品も作者らしい愛情に溢れ、涙腺が緩むような物語 少し重松清に似ている読後感がある ○「妹」という祝福 妹と姉の物語 亜季は中学校時代、学校カーストでは下位の姉の由紀枝の存在が疎ましく自分はできるだけオシャレで可愛くなろうとしていた ...

辻村深月の家族をテーマにした連作短編集 どの作品も作者らしい愛情に溢れ、涙腺が緩むような物語 少し重松清に似ている読後感がある ○「妹」という祝福 妹と姉の物語 亜季は中学校時代、学校カーストでは下位の姉の由紀枝の存在が疎ましく自分はできるだけオシャレで可愛くなろうとしていた そんな中で上級生で恐れられている広瀬先輩とトラブルになりかけていた亜季を救ったのは… 冒頭と最期の姉の結婚式のメッセージに泣かせられる ○サイリウム 弟の姉の物語 アイドルグループ「ミントガール」のメンバー北郷瑠未名ファンの尚弘とビジュアルバンド「ナインソウルズ」ベースの愛華の追っかけギャルの真矢子は価値観が全く合わず喧嘩ばかりしているが、真矢子が元気がなくなる出来事が起こり尚弘は… ○私のディアマンテ 母親と娘の物語 専業主婦の絢子は進学校に特待生で入学したえみりと担任の田中先生と進路相談で難関大学を薦められる 絢子はタウン誌に掲載されるオシャレな義理母娘に憧れがある そんな中、えみりにある問題が起こって… ○タイムカプセルの八年 父親の息子 大学准教授の主人公は家庭生活に頓着せず研究一筋で妻には呆れられ息子の幸臣には反発されている そんな中、幸臣が小6の時、なりゆきで「親父会」に関わることになったが、その時の熱血担任の比留間先生にはある問題があり… ○1992年の秋空 姉と妹の物語 姉のはるかは妹のうみかがちょっと理解できない はるかは学研の「学習」が好きだが、はるかは「科学」が好き 本屋でも理系の棚が好きで特に宇宙関係に目がない そんなはるかがひょんなことで大けがをしてしまう ○孫と誕生会 祖父と孫の物語 妻に先立たれて一人暮らしだった主人公の家に海外赴任していた長男一家が別棟だが同居することになる その理由のひとつに長男の娘の実音の件があるらしい ○タマシイム・マシンの永遠 祖父母、両親、子、孫に受け継がれる愛情の物語 作者の辻村深月は映画「ドラえもん」の脚本・ノベライズをする程の熱烈なドラえもんファンの面目躍如といった内容

Posted byブクログ

2022/08/26

姉妹の話が多いような気がした。兄弟仲があまりよくない自分にはあまり共感できなかったかも。 「タイムカプセルの八年」が一番よかった。

Posted byブクログ

2022/08/22

短編集だった。後半の作品につれて家族の温かみをより感じることができて、好みであった。「1992年の秋空」、「孫と誕生会」など家族の大変さがリアルに伝わりながら、その良さも滲み出ていて重松清の『とんび』と似た雰囲気を感じた。

Posted byブクログ

2022/08/08

姉妹ものは、どうしても自分と重ねがち。 今は付かず離れずって感じだけど、子供のころは本当大嫌いだったし、長女が真面目で次女はそれを見て要領よくやってくって、まさにうち !だった。 それだけに「妹」という祝福は泣けちゃう。 他はほんわかした気持ちで辻村ワールド楽しんだ。

Posted byブクログ

2022/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「「妹」という祝福」★★★ 「サイリウム」★★★ 「私のディアマンテ」★★★ 「タイムカプセルの八年」★★★★ 「1992年の秋空」★★★ 「孫と誕生会」★★★ 「タマシイム・マシンの永遠」★★

Posted byブクログ

2022/07/05

「1992年の秋空」で涙が止まらなかった。 おかしいな、私にも二歳違いの姉がいるからかなあ。 同じものを食べて、同じ環境に育つことの、繋がりってあるのかも。

Posted byブクログ

2022/06/26

家族関係を描いた短編集。 家族でもなんだか上手くいかなくてギクシャクしたりすることは多分かなりの確率であることだと思う。 それが何かのきっかけでお互いの心がわかり合ったりする。 自分のことも振り返らせてくれた話しの数々でした。

Posted byブクログ