1,800円以上の注文で送料無料

爽年 の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2019/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々にリョウ、咲良、アズマに会えて嬉しかった。 …嬉しかったのになぁアズマ…(´;ω;`) でもなんか、くるべき時が来た感があったし、最後はなんだか色々収まるところに収まった感じがして、物語が終わったんだなぁって思いました。 千寿子さんもね。相変わらず素敵でしたね。 いい女です。 それにしても本当に、石田さんが描く男性は素敵すぎて困る。リョウはシリーズ通してどんどん男っぷりが上がっていってて、読んでいて幸せでした。

Posted byブクログ

2018/08/30

『娼年』→『逝年』→『爽年』の最後(かな?)の章。 今回の話は、回想シーンばかりだったような気がする。 でも内容は、現代の性。『40代の処女』『セックスレス』『男性恐怖症』『アセクシャル(無性愛)』の話が書かれている(これは作者が言っていた)。 現代の性は貧困になっている。それ...

『娼年』→『逝年』→『爽年』の最後(かな?)の章。 今回の話は、回想シーンばかりだったような気がする。 でも内容は、現代の性。『40代の処女』『セックスレス』『男性恐怖症』『アセクシャル(無性愛)』の話が書かれている(これは作者が言っていた)。 現代の性は貧困になっている。それは性の話をオープンに出来ないからだとも作者は言ってるけど、やはり日本の風土というものがあるんだろうな。 でも、そういう時代でもなくなってきているから…。悪いように変わらず、日本のいいところは残し、欧米の見習うところは見習って欲しいな。 今回は結局サクラとの関係に変化がみられる。また、親しい人との別れ。 リョウも新しい世界に一歩、踏み出すのだろうな~。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 映画化(R-18指定)で話題の「娼年シリーズ」最終章 最後の、夜。 ―始まりはこのバーだった。 娼夫として7年もの歳月を過ごしたリョウ。御堂静香の後を引き継ぎ、非合法のボーイズクラブLe ClubPassion(「クラブ・パッション」)の経営を一手に引き受けるまでに。男性恐怖症、アセクシュアル…クラブを訪れる女性たちにも様々な変化が。 リョウは女性の欲望を受けとめ続ける毎日の中で、自分自身の未来に思いを巡らせ始めた。 性を巡る深遠な旅の結末に、リョウが下した決断とは……。 大ヒットシリーズ『娼年』『逝年』続編。(Amazonさんより)

Posted byブクログ

2018/08/29

これ、3部作の3番目だったんですね。知らなくて、1作目の「娼年」も2作目の「逝年」も読まずにこの「爽年」を最初に読んでしまいました。娼婦ではなく、娼夫が主人公のこの小説。娼夫を買うさまざまな女性たちとのさまざまなセックス(またはそれに代わる行為)が描かれています。性は大切な欲求の...

これ、3部作の3番目だったんですね。知らなくて、1作目の「娼年」も2作目の「逝年」も読まずにこの「爽年」を最初に読んでしまいました。娼婦ではなく、娼夫が主人公のこの小説。娼夫を買うさまざまな女性たちとのさまざまなセックス(またはそれに代わる行為)が描かれています。性は大切な欲求のひとつ。それを満たすのにはいろいろなやり方があって、主人公のリョウくんはそれぞれの客の欲求にとても上手に応えていきます。娼夫仲間の男性アズマや、金銭管理担当の女性、咲良との関係は単なる「同僚」を超えていて、そこには家族愛のようなものさえある。 カマトトぶるつもりは無いけれど、こういう世界のことはよく知りませんでした。でも実際にリョウくんやアズマのようなコールボーイって東京にもそのほかの地域にもいるのでしょうね。1作目も2作目も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2018/08/17

このシリーズが好きだったので手に取ったが、これまでのような痺れるような感覚はなかった。語り手が思い出し口調なのか、どこか達観して客観的なのか。とにかく感情移入しきれないまま読了。

Posted byブクログ

2018/08/08

静かに静かに話が進んでいく感じでした。 リョウくんの腕が良すぎて デートしてる女性がうらやましいです。 お金があれば是非とも指名してみたい…笑 様々なひとの様々な性のことについて触れています。 どれが正解とか常識ってないんだなぁと思いました。 それでもそれぞれの女性にベストな...

静かに静かに話が進んでいく感じでした。 リョウくんの腕が良すぎて デートしてる女性がうらやましいです。 お金があれば是非とも指名してみたい…笑 様々なひとの様々な性のことについて触れています。 どれが正解とか常識ってないんだなぁと思いました。 それでもそれぞれの女性にベストな対応をするリョウくんはすごいです。 やっぱりうらやましいです(笑)

Posted byブクログ

2018/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

石田衣良の官能系はあまり好きではないのだけれど、シリーズなのでつい読んでしまった。 これ、実際に取材して書いたのかな。 ホントにそういう仕事、あるのかな。 と想像するだけのワタシだが、続編が出たらきっとまた読んでしまうと思う。

Posted byブクログ

2018/06/27

娼年のシリーズ完結 映画も公開されるけど、3冊読んで映画はやめておこうと思った。 セックスの描写を文字で読むからエロティックなのだ。映像にしたら想像と違っているかもしれない場合、不快になるかもしれない。 性と生は切っても切れなくて、身近なことなのに生のほうだけクローズアップされて...

娼年のシリーズ完結 映画も公開されるけど、3冊読んで映画はやめておこうと思った。 セックスの描写を文字で読むからエロティックなのだ。映像にしたら想像と違っているかもしれない場合、不快になるかもしれない。 性と生は切っても切れなくて、身近なことなのに生のほうだけクローズアップされている気がする。どちらも等しく周りにあるものなんだなと感じさせてくれる作品でした。

Posted byブクログ

2018/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(2018/6/21読了) 『娼年』『逝年』に続く第3弾であり、最終章。 前作2作とは違い、なんだかただの変な嗜好の人たちの話に感じた。爽やかの爽とはかけ離れた内容。文章だけが爽な感じかな。 最後に1人亡くなる。そして、きっと読者が皆想像したようなハッピーエンド。2作でやめとけば良かったのに。 (内容) 娼夫として過ごした7年間、ずっとみつめてきた。めまぐるしく変わる欲望の形、そして身体だけでつながる性愛の意味を―。

Posted byブクログ

2018/06/08

娼年→逝年ときてシリーズ最終章。 石田さんの真骨頂。 性に対する多様な捉え方が出来るリョウ君の柔軟性を心から羨ましく思った。 読み終えた後の爽快感というか寂しさというか何とも言えない気持ちになった。 石田さんがよく話されている「盛りを過ぎた秋や冬」というイメージがぴったりな一冊だ...

娼年→逝年ときてシリーズ最終章。 石田さんの真骨頂。 性に対する多様な捉え方が出来るリョウ君の柔軟性を心から羨ましく思った。 読み終えた後の爽快感というか寂しさというか何とも言えない気持ちになった。 石田さんがよく話されている「盛りを過ぎた秋や冬」というイメージがぴったりな一冊だった。 静かに物語が閉じていく様子を穏やかな気持ちで読むことができた。

Posted byブクログ

2018/06/05

石田衣良の「娼年」シリーズの第3作。 主人公 森中領が娼男の世界に足を踏み入れる第1作「娼年」。 経験を積み重ねる中で恩人との悲しい別れを乗り越える第2作「逝年」。 あれから7年。 少年から青年、そして壮年へ。 様々な出会いの中で、目の前にいる人に全力をかけて尽くしていく...

石田衣良の「娼年」シリーズの第3作。 主人公 森中領が娼男の世界に足を踏み入れる第1作「娼年」。 経験を積み重ねる中で恩人との悲しい別れを乗り越える第2作「逝年」。 あれから7年。 少年から青年、そして壮年へ。 様々な出会いの中で、目の前にいる人に全力をかけて尽くしていくリョウ。 その姿勢は哲学的ですらある。 リョウを通して、著者の社会への考察、現代への提言がさりげなく伝えられる。 難しい問題でも、物語の形を取ることで読む人にじわじわと訴えかけてくる。 著者はその手法をあえてタブーを使って切り込む。 青年男子の草食化。 LGBTの先にあるアセクシャル(性的欲望を持てない人)。 子育てという難事への家庭や社会の評価の低さ。 欲望は否定し押さえ込んでも、歪な形で吹き出してくる。 むしろ、自分に正直に生きること、健全に欲望に向き合う重要性をリョウとその顧客たちのコミュニケーションを通してあぶり出していく。 タブーなき石田衣良の世界。 彼の手にかかれば、難しい問題もクールでスタイリッシュに切り込まれていく。 小説ならではの醍醐味がここにある。

Posted byブクログ