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友達以上探偵未満 の商品レビュー

3.1

35件のお客様レビュー

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2018/07/14

やたら冗長でまわりくどい修辞のフレーズにしばしば謎解きの腰を折られたが、ミステリーとしては高いレベルにあるのは間違いなく出し抜かれ、騙され、やられた感を存分に楽しむことができた。難解すぎず易すぎず、ほどよいトリックは「さすが」。ところどころに挿入されている下らないジョーク、愚にも...

やたら冗長でまわりくどい修辞のフレーズにしばしば謎解きの腰を折られたが、ミステリーとしては高いレベルにあるのは間違いなく出し抜かれ、騙され、やられた感を存分に楽しむことができた。難解すぎず易すぎず、ほどよいトリックは「さすが」。ところどころに挿入されている下らないジョーク、愚にもつかぬどうでもいいヒロインのかけあいが良くも悪しくも不思議なアクセントになっており、「?」で朦朧としている頭をしばしば覚醒してくれた。

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2018/07/11

読後に元が謎解きドラマなのを知った。確かに映像あると面白そう。推理にバッサリ点数をつけるのが気持ち良い。3話目があって何かと納得。

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2018/07/08

三重県伊賀市の高校に通う名探偵志望の伊賀ももと上野あおが謎に挑戦する連作短編集。「読者への挑戦」が挿入された本格推理ものですが、麻耶雄嵩らしい捻くれたシナリオではないのでファンよりもミステリー初心者向けかなと思います。 【伊賀の里殺人事件】はNHK謎解きLIVEをリライトした作品...

三重県伊賀市の高校に通う名探偵志望の伊賀ももと上野あおが謎に挑戦する連作短編集。「読者への挑戦」が挿入された本格推理ものですが、麻耶雄嵩らしい捻くれたシナリオではないのでファンよりもミステリー初心者向けかなと思います。 【伊賀の里殺人事件】はNHK謎解きLIVEをリライトした作品で、映像がないと分かりづらく消化不良。【夢うつつ殺人事件】は発想の逆転が面白い。本作がマイベストです。名探偵の称号をかけて二人が対決する【夏の合宿殺人事件】は、繰り広げられる「探偵論」は興味深いものの、キャラが割と普通なのでお話自体は今ひとつといった印象です。

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2018/07/07

飛び抜けて二人の個性が際立っているわけでもなく、萌え萌えしているわけでもなく、わりとたんたんと進む。風景や現場の状況がつかみづらく、いまいち入り込めなかった。第二話は空という名前がリーダビリティを下げていると感じた。パッと見、見上げると見える本物の空なのかと勘違いしてしまう。第三...

飛び抜けて二人の個性が際立っているわけでもなく、萌え萌えしているわけでもなく、わりとたんたんと進む。風景や現場の状況がつかみづらく、いまいち入り込めなかった。第二話は空という名前がリーダビリティを下げていると感じた。パッと見、見上げると見える本物の空なのかと勘違いしてしまう。第三話まで読むに至らなかった。

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2018/06/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

麻耶雄嵩の最新作。 『神様シリーズ』や『貴族探偵』など、ここのところの新刊はかなり尖っていたが、本書は取っつきやすい。初期作品の一部の登場人物が垣間見せていた可愛らしさが前面に出ているような気がした。昔からの読者にはやや物足りないかもしれないが、『初めての麻耶雄嵩』には最適なんじゃないだろうか。

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2018/05/31

女子高生探偵と探偵未満の友達のコンビが謎解きする短編集。 一作目と二作目は伊賀の話が出て、複雑な謎解きと観光案内も兼ねた作品になっている。三作目はコンビ誕生秘話といえるのかな。 ライトな感じでシリーズ化しそうな予感はするが、作品の初出から見て次はもう少し後になりそう...期待して...

女子高生探偵と探偵未満の友達のコンビが謎解きする短編集。 一作目と二作目は伊賀の話が出て、複雑な謎解きと観光案内も兼ねた作品になっている。三作目はコンビ誕生秘話といえるのかな。 ライトな感じでシリーズ化しそうな予感はするが、作品の初出から見て次はもう少し後になりそう...期待しています。

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2018/05/26

麻耶雄嵩に期待する、イヤミスならぬ鬱ミスの趣は無く、軽いタッチの女子高生探偵コンビもの。この路線を続けるのだとすると、持ち味を無くしてしまうのではと懸念。周ロック・ホームズ。 他レビューを見ると、NHKの犯人当てドラマの企画作品なのだとか。ならば、この遠慮っぽさ、置きに行った感も...

麻耶雄嵩に期待する、イヤミスならぬ鬱ミスの趣は無く、軽いタッチの女子高生探偵コンビもの。この路線を続けるのだとすると、持ち味を無くしてしまうのではと懸念。周ロック・ホームズ。 他レビューを見ると、NHKの犯人当てドラマの企画作品なのだとか。ならば、この遠慮っぽさ、置きに行った感もわかる。第3話はまぁ味が出てるとはいえるが、こんなもんじゃないだろ。

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2018/05/18

麻耶入門としては良く出来た作品。ただ麻耶作品にしてはあまりに弱い。 一、二編目はロジカルなミステリで、ある意味作者の特有のやや細か過ぎるほどの論理が楽しめる。犯人当てとして水準は高い。 三編目はこの作者の本領発揮とも言える展開で、探偵と助手の関係や探偵の存在への観念的な問いかけが...

麻耶入門としては良く出来た作品。ただ麻耶作品にしてはあまりに弱い。 一、二編目はロジカルなミステリで、ある意味作者の特有のやや細か過ぎるほどの論理が楽しめる。犯人当てとして水準は高い。 三編目はこの作者の本領発揮とも言える展開で、探偵と助手の関係や探偵の存在への観念的な問いかけが浮かび上がる。ただ麻耶ファンとしては今作もそれなりに楽しいが、「今更このネタをやられても」というのが本音かもしれない。一貫してやや真面目なミステリだった。 ちなみにあお派です。でもももを手元に置いておきたいというのはちょっと分かる(笑)

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2018/05/03

かの憧れの名探偵だって、最初から名探偵だったわけじゃない、たぶん。 直感派の伊賀もも(いがもも)と、理論派の上野あお(うえのあお)、女子高生コンビが、将来の名探偵を目指して頑張るお話! 新シリーズの幕開けか。 若々しくさわやかでかわいい。 お互いに対する負けん気と友情も見どころ。...

かの憧れの名探偵だって、最初から名探偵だったわけじゃない、たぶん。 直感派の伊賀もも(いがもも)と、理論派の上野あお(うえのあお)、女子高生コンビが、将来の名探偵を目指して頑張るお話! 新シリーズの幕開けか。 若々しくさわやかでかわいい。 お互いに対する負けん気と友情も見どころ。 名探偵が事件にかかわるためには、警察関係者と良好な関係を築かなくてはならないが… つい口が軽くなっちゃう情報源は、都合のいいことに、ももの兄、空である。 空がもうちょっと個性的だったり胡散臭かったりするとなおいいかもしれないが、そこはそれ、JKコンビと主に成長していくのかもしれない。 文章がテンポ良く面白いので、つけ麺をすするように、するすると読めてしまう。 一編目は、出だしにしてはいきなりややこしかった。 私はどちらかといえば、ももタイプなので(ミステリは読むけれど)、人物が多いと覚えられないのである。 問題を出されるとは思わなかった。不覚。 メモを取りながら、時間軸や順番も考え、時刻表を見るようにじっくり読むべきであった。 『伊賀の里殺人事件』 ミステリー研がなかったから文芸部を経て放送部に入った、ももとあお。 部長に「伊賀の里ミステリーツアー」の取材をしてきてほしいと頼まれる。 俳句好きなももの芭蕉愛&地元愛が炸裂! 『夢うつつ殺人事件』 伊賀上野城址に隣接して建てられた、ももたちの伊賀上野高校には“お堀幽霊”という怪談がある。 しかし、げにおそろしきは、生ける人間の心である。 だしにされて幽霊も迷惑していることだろう。 『夏の合宿殺人事件』 あおともも、二人が名探偵を目指すようになった生い立ちと、運命の出会い(!)の中二の春。 お互いに対するシンパシーとライバル心のせめぎあいを経て、無いものを補い合う良きパートナーとなって今に至る。 …いつか相手をワトソンにしてやるぞ、という意気込みを胸の内に秘めて! 次回作にも期待!

Posted byブクログ

2018/04/24

ダーク成分少なめの中編シリーズ、かと思ったら、 だんだん著者らしい展開に。キャラクターで読ませる小説で、ミステリとしての出来は今ひとつかな。

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