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物語のなかとそと の商品レビュー

3.9

18件のお客様レビュー

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2023/02/11

二十年間に書かれた掌編小説とエッセイが収録されています。 江國さんの著書は過去に何冊か読ませて頂きましたが本作も江國ワールド満載でした。 文字にすると上手く表現出来ないけれど、さらさらとした文章で、どこかふわっとしていて、しみじみしている、そんな不思議な作品集です。 静かな...

二十年間に書かれた掌編小説とエッセイが収録されています。 江國さんの著書は過去に何冊か読ませて頂きましたが本作も江國ワールド満載でした。 文字にすると上手く表現出来ないけれど、さらさらとした文章で、どこかふわっとしていて、しみじみしている、そんな不思議な作品集です。 静かな波に身体を預けている様な感覚になりながら読了しました。 >「かわいそうに、というのは危険な言葉だ」 私も以前からその言葉の使い方に慎重になっていたので共感しました。

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2021/08/20

いつも通りの江國香織の随筆集。たくさん眠り、読み、とてもおいしいものをたんと食べ。そういう風に、生きてゆかれたらいいのに(そうはできないから、ちゃんと働く)。

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2021/01/04

散文集とのことで、掌編小説から随筆まで筆者の文章が収められた1冊。 読むたびに、あらためて自分はこの人の言葉が大好きなんだなと実感する。 江國香織という女性が、この世界で言葉を綴っている。 そんな時代に生きることができている奇跡に、今年も感謝だ。

Posted byブクログ

2020/08/29

敵わないなぁと思う。 そりゃあ私は自分の文章を愛しているしそれは私にしか書けないものでもある。それでも、それは私がしたいこととこんなに違う。自分の文章に疑いの気持ちを向けてしまうのはこういう時だ。もしかしてすごくありふれてしょうもないものなのかもしれない。悲しくはないけれど少し絶...

敵わないなぁと思う。 そりゃあ私は自分の文章を愛しているしそれは私にしか書けないものでもある。それでも、それは私がしたいこととこんなに違う。自分の文章に疑いの気持ちを向けてしまうのはこういう時だ。もしかしてすごくありふれてしょうもないものなのかもしれない。悲しくはないけれど少し絶望する。‬ しかしながら、自分の中で渦巻く言葉や感情を文章にして外に出すことを教えてくれたのは江國さんだし、私はそうせずにはいられない。江國さんの物語に出逢っていなくても書いていただろうけれど、それは文中の言葉を借りるなら「辞書なしで、いきなり世界と向い合う」ことになっていただろう。 どうせやめることなんて出来やしないから。素晴らしい文章を読んで自分のしていることに疑問を抱きそうになった時、噛んで含めるようにそう言い聞かせる。 ------------------ 見返しの青が美しかった。これは江國さんか編集者さんかこの本を作るのに携わった誰かが選んだ色なのだろうけれど、表紙よりもこの本を表しているような気がする。 私は青という色に憧れがある。それは私の肌にはっきりとした青が似合わないせいもあるだろうし、単純に青の持つ静謐さと凛としたたたずまいを昔から好んでいたこともある。 この見返しの色合いは完璧で、美術館でただこの青に塗られた一枚の絵があったら買っていたかもしれない。 そういえば家の壁に飾っている絵葉書のうち2枚は青を基調としているし、海や空を眺めるのも好きだ。気づかないうちに青は私の一部となっていたのかも。それにしてもいいなぁ、この青。切り取ってこれだけ飾ろうかしら。見返しを眺めながら少し得をした気分になった。

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2020/02/13

【読むこと】についての項目があったんだけど、人の書評って、どうしてもその本を読んでない場合頭に入ってこない… その本を読んでいたのなら共感したりできたのに、どうしても読んでない本について語られても私はついていけないなあ、と思った。 旅ドロップの方がずっと面白かった。

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2019/09/03

この人の言葉の選び方が好きです。 日本人作家で、その文体とか言葉の選び方とか書き方のくせが心底好きだと思える人が私には今のところあまりいないので、とても貴重。 江國さんの散文は詩みたい。もしくは雨音。 全然うるさくない。というか、すごく静か。 そして、とても女っぽくて湿っていて...

この人の言葉の選び方が好きです。 日本人作家で、その文体とか言葉の選び方とか書き方のくせが心底好きだと思える人が私には今のところあまりいないので、とても貴重。 江國さんの散文は詩みたい。もしくは雨音。 全然うるさくない。というか、すごく静か。 そして、とても女っぽくて湿っていて、たまにちょっと湿り過ぎててこわいときがある。(目がいっちゃっている変な人を前にした時のような怖さ) しかし、今回の本を読んで、思ってた以上に乙女な人だと思った。 お風呂に二時間、とか、朝食は果物(いちじくが多い)、とか、まとめて読むと、乙女心の食べ過ぎで、ちょい胸やけが・・・ もし私が男だったら、あんまり近寄りたくないタイプかもしれないとも思う。 あとがきに、「エッセイよりも小説の方により自分が露呈する」と書いてあったけど、読んでいる私もそう感じた。

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2019/03/22

エッセイと若干の掌編小説からなる。まさか離婚されていたとは。1人暮らしですか。いつ読んでも江國の文章には透明感と毒がある。エッセイでは生き様、感じ様がより鮮明である。独身となり、今後の作品にもその影響があると感じる。放たれたものはやはり毒であったのだろうか。

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2018/10/22

さまざまな新聞や雑誌に掲載された、「書くこと、読むこと」に関する散文集。江國ファン必読。あとがきに笑ってしまいます。また読みたい本が出てきて、生き延びた。

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2018/10/17

感想書くのがもったいないくらい、一つ一つの文章が心の中に染み込んで、言葉にできない満足感でいっぱいになった。 雑誌などに掲載された短い文章(エッセイも小説も)を集めたもの。 江國さんのデビュー当時の不安を綴った文章もあって、新鮮だった。 好きな本もたくさん紹介されていたので、読...

感想書くのがもったいないくらい、一つ一つの文章が心の中に染み込んで、言葉にできない満足感でいっぱいになった。 雑誌などに掲載された短い文章(エッセイも小説も)を集めたもの。 江國さんのデビュー当時の不安を綴った文章もあって、新鮮だった。 好きな本もたくさん紹介されていたので、読みたい本がいっぱいできた。

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2018/10/02

いつも2時間お風呂に入って朝昼はたっぷりフルーツを食べるとか、一日のほとんどの時間を物語の中で過ごしているとか、自分が想像しているよりもっと江國香織さんは江國香織さんらしい人だった。

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