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許されざる者 の商品レビュー

3.8

47件のお客様レビュー

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2018/07/06

7月-1。3.5点。 元警察庁長官。脳梗塞で車椅子となるが、昔の未解決事件を捜査。少女の強姦殺害。 時効を迎えた事件だが、犯人を追い詰めていく。 まあまあ。ラスト100頁辺りからスピード感あり。 結末は結構「あっ」という感じだった。

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2018/06/28

時効を迎えた犯罪の犯人を罰することはできるのか。これを主題にしてラーシュ・マッティン・ヨハンソンは捜査に取り組む。ラーシュはすでに引退し、しかも脳梗塞で死の縁から甦った老人。彼を中心にしたチームが、25年前の幼女強姦殺人事件の犯人を追い詰める。健康に不安を抱えた探偵が膨大な資料か...

時効を迎えた犯罪の犯人を罰することはできるのか。これを主題にしてラーシュ・マッティン・ヨハンソンは捜査に取り組む。ラーシュはすでに引退し、しかも脳梗塞で死の縁から甦った老人。彼を中心にしたチームが、25年前の幼女強姦殺人事件の犯人を追い詰める。健康に不安を抱えた探偵が膨大な資料から推理をし、仲間の助力もあって解決へと相成るのだが、その過程の描写が素晴らしい。緊迫と弛緩の間で、緊張感を持ちながらテンポ良く読める。犯人の確定はあっさりしているが、それ以上に登場人物のドラマに目が釘付けになる。

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2018/06/20

脳梗塞で倒れた元犯罪捜査局長官が未解決で時効を迎えた女子殺人事件の捜査に乗り出す北欧ミステリー。登場人物が多く冗長なので、読了までに大分時間を要した。解説を読むと本作は著者の初邦訳作品ながら、長らく続いたシリーズの完結作らしく、集大成のオールスター作品ゆえの密度のようだ。序盤〜中...

脳梗塞で倒れた元犯罪捜査局長官が未解決で時効を迎えた女子殺人事件の捜査に乗り出す北欧ミステリー。登場人物が多く冗長なので、読了までに大分時間を要した。解説を読むと本作は著者の初邦訳作品ながら、長らく続いたシリーズの完結作らしく、集大成のオールスター作品ゆえの密度のようだ。序盤〜中盤は話が動かずじれったいが、重要参考人に繋がる中盤からギアが入り、犯人との直接対峙に臨む終盤の高揚感は心地良い。主人公のヨハンソンが500頁超の本編を経て導き出した犯人への制裁を一気に覆す結末だが、この無情さも味といえば味なのか。

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2018/05/05

面白かった。幕切れも潔いです。リスベットみたいに、とかカッレくんとか、ミレニアムネタが放り込まれるところなど、北欧ミステリーの懐の深さを感じました。しかし、北欧ものにはこういう犯罪ストーリーが多いですね。陰鬱になります。目には目を、で終わらないところも印象に残りました。この作者の...

面白かった。幕切れも潔いです。リスベットみたいに、とかカッレくんとか、ミレニアムネタが放り込まれるところなど、北欧ミステリーの懐の深さを感じました。しかし、北欧ものにはこういう犯罪ストーリーが多いですね。陰鬱になります。目には目を、で終わらないところも印象に残りました。この作者の初の邦訳とのことですが、また読みたいです。

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2018/04/08

国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン。脳梗塞で倒れ、命は助かったものの麻痺が残る。そんな彼に主治医が相談をもちかけた。牧師だった父が、懺悔で25年前の未解決事件の犯人について聞いていたというのだ。9歳の少女が暴行の上殺害された事件。だが、事件は時効になっていた。ラーシュは相棒だっ...

国家犯罪捜査局の元凄腕長官ヨハンソン。脳梗塞で倒れ、命は助かったものの麻痺が残る。そんな彼に主治医が相談をもちかけた。牧師だった父が、懺悔で25年前の未解決事件の犯人について聞いていたというのだ。9歳の少女が暴行の上殺害された事件。だが、事件は時効になっていた。ラーシュは相棒だった元刑事らを手足に、事件を調べ直す。スウェーデンミステリの重鎮による、CWA賞インターナショナルダガー、ガラスの鍵賞等五冠に輝く究極の警察小説。 これは収穫。ユーモラスな筆致が、事件の悲惨さや理不尽さを和らげている。他の作品もぜひ。

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2018/04/03

定年退職した老刑事が、時効を迎えた殺人事件の謎を解く。犯人は分かっても、その先がスリリング。なかなかの収穫だった。

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2018/03/27

時効が成立した事件。元国家犯罪捜査局長官ラーシュは、犯人を見つけ出すことができるのか?そして犯人は裁かれるのか? 物語の始まりから、ラーシュは危機的状況である。 「状況を受け入れろ」彼は戸惑いながらも、順応し仲間達と捜査を開始する。 北欧ミステリらしい作品ではあるのだが、ウィッ...

時効が成立した事件。元国家犯罪捜査局長官ラーシュは、犯人を見つけ出すことができるのか?そして犯人は裁かれるのか? 物語の始まりから、ラーシュは危機的状況である。 「状況を受け入れろ」彼は戸惑いながらも、順応し仲間達と捜査を開始する。 北欧ミステリらしい作品ではあるのだが、ウィッドに富んだ会話、ユーモアセンス、読み心地が抜群にいい。 お気に入りの介護士マチルダ(家庭的な刺青っ子)も含めた彼ら彼女らの正義。それに向かうまっすぐな希望と断罪の戦い。 幼女殺害、時効成立、初動捜査の失敗。スウェーデンの社会問題に言及し、現実感のある事件。 安楽椅子探偵、名探偵の挫折と復活。 着実に証拠を集める。読者は終盤における決断に期待するだろう。 私としては、展開の落とし所が予想通りだったので、そこまで過度な期待はしてはいけない。 なんと母国では、派生したシリーズがたくさんあるらしい。翻訳が望まれる。

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