10万個の子宮 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
色々と騒がれていた中、イギリスで賞をとったとのニュースを聞きました。 子宮頸癌ワクチンの問題は、医療の問題ではなく日本社会の縮図であるという著者の考えに賛同できます。 年ごろのお子さんをお持ちの方には、ぜひ読んでいただきたい一冊。そして、お子さんのためにご家族で考えて見る必要がある課題だと思いました。
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日本人初の受賞も国内メディアはあまり取り上げず。深すぎる闇。もう国内の報道には触れんでもええんかもしらん。
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反HPVワクチン運動の実情を描いた、医師によるノンフィクション。ミスリーディングな統計データの公開や、ワクチン接種後10年後に発症する心体的な症状すべてを副作用とする「HANS」症候群など、非科学的な議論が存在すること。ネットで同じ話題を検索すると、感情的な議論が散見される。皆、...
反HPVワクチン運動の実情を描いた、医師によるノンフィクション。ミスリーディングな統計データの公開や、ワクチン接種後10年後に発症する心体的な症状すべてを副作用とする「HANS」症候群など、非科学的な議論が存在すること。ネットで同じ話題を検索すると、感情的な議論が散見される。皆、自分の子供の安全が一番であり、危険なものは限りなく取り除こうとするのが親心、それをエビデンスに基づき真実でないと一方的に批判するのは間違いである。医師として、患者の不安を取り除く対話を行うこと。正しく、理解される内容を手元に届けることの重要さを改めて自覚させられる
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子宮頚がんワクチンに薬害があるとする主張に対して、この本は色々な観点から科学的、医療的な観点から丁寧に反証していきつつ、薬害問題が起きる社会的な背景を鋭く指摘している。 世のニュースやらsnsやらで薬害を主張する人は須らく陰謀論的で大雑把であることと比べると、筆者はとても誠実で公...
子宮頚がんワクチンに薬害があるとする主張に対して、この本は色々な観点から科学的、医療的な観点から丁寧に反証していきつつ、薬害問題が起きる社会的な背景を鋭く指摘している。 世のニュースやらsnsやらで薬害を主張する人は須らく陰謀論的で大雑把であることと比べると、筆者はとても誠実で公正である。 自分は医療について専門知識を持っていないので、やはり誠実で公正な人の主張が正しいのだろうなと思ったりした。 あとがきで、子宮頚がんワクチンの問題は医療問題では無く社会問題であると書かれていた。政治家や政治的な活動をしている人のごく一部には、お金のため、もしくはやりがいとか趣味という意味のライフワークとして社会問題を生活の糧として必要としている人がいる。 思春期の女の子で色々な理由で体調を崩して苦しんでいる人が、そういう人たちの食い物にされているというのは義憤に堪えない状況で、そういう状況を良くするために、あらゆる障害に負けず、長年に渡って地道な取材を続けている筆者には尊敬の念以外は抱きようが無い。 とにかくとても良い本でした。子宮頚がんワクチンの問題のみならず、日本社会、もしくは人間社会全般を考えるヒントにもなった。
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科学誌「ネイチャー」などが主催しているジョン・マドックス賞を日本人として初めて受賞した著者渾身の一冊です。タイトルの「10万個の子宮」には、日本だけで、毎年3000の命と1万の子宮が子宮頸がんにより失われており、ワクチン被害者の会による国家賠償請求訴訟が終わるまでに10年かかると...
科学誌「ネイチャー」などが主催しているジョン・マドックス賞を日本人として初めて受賞した著者渾身の一冊です。タイトルの「10万個の子宮」には、日本だけで、毎年3000の命と1万の子宮が子宮頸がんにより失われており、ワクチン被害者の会による国家賠償請求訴訟が終わるまでに10年かかると言われていて、つまり、国賠が終わり子宮頸がんワクチンが最短で接種されるようになっても、それまでに10万個の子宮が失われるという意味でつけられたそうです。 テレビや新聞などでよく見られた車椅子の少女たちの症状が子宮頸がんワクチン接種による被害というニュースは、全く科学的な根拠のない事だということが、本書を読むことでわかります。 特に2章で読むことのできる信州大学の池田修一氏による子宮頸がんワクチンが脳に障害を与えているという捏造には、本当に呆れかえりました。終章の間違った治療法に翻弄された少女たちのインタビューでは、実態がよく分かり胸を突かれる思いがしました。 この本がきっかけになって、日本の女性たちに明るい未来がくることを願っています。
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ワクチンの副作用も一部にあるけど、全体では益がある、という話かと思ってたら、ワクチンなくても発生する症状がワクチンのせいにされている、というもっと深刻な話だった。著者はややエキセントリックな方なのかと遠巻きに見ていたが、これはやむを得ないと思った。官も学もメディアもなかなか強くポ...
ワクチンの副作用も一部にあるけど、全体では益がある、という話かと思ってたら、ワクチンなくても発生する症状がワクチンのせいにされている、というもっと深刻な話だった。著者はややエキセントリックな方なのかと遠巻きに見ていたが、これはやむを得ないと思った。官も学もメディアもなかなか強くポジションを取らない状況を声の大きい活動家が悪用する。どうすれば防げるのだろうか…
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