家でたのしむ手焙煎コーヒーの基本 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『中川ワニジャズブック』を入手したくて、あちこち本屋を見て回るがどこにも置いていない。 そうこうするうちに著者の書いた珈琲関連書籍が目に付くようになり、「手焙煎」という単語に惹かれて本書を手にしてしまっていた。 焙煎機で行う工程を、ガスコンロ、金属製ザルで行えるよう、丁寧に解説している。 さて、実際に20分以上にも及ぶその工程を、生豆購入の段階からやるかどうかは、我ながら疑問だ。が、秒ごと、分ごとに色合いが変わっていくコーヒー豆の様子を丁寧に追っている多くの写真を見てるだけで、香ばしい香りが漂ってきそうでいいものである。 また、終盤、淹れ方まで写真と解説で実に丁寧に見せてくれている。最後の第Ⅲ章は、すぐに役に立ちそう。 一方、第1章は著者の珈琲にかける並々なる思いが語られているが、Ⅱ章Ⅲ章と違って観念的、思索的。要は、こだわりのウンチクとでもいおうか、ちょっと煩いかな。 それでも、豆選びの最終段階で、「豆全体の雰囲気を見る」というクダリは良い。「近視眼的に見て」、豆をひとつひとつチェックしていくことはしないという。 「となりととなりの関係性で見つめてみると、違う有り様に触れられる。そもそも豆ひと粒だけを使って飲むことはありえないのだから。」 みんな違って、みんないい。 多様性礼賛の今の世相にも合っていそうな、楽しい発想だ。
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自宅でコーヒー豆の焙煎を自分でやってみたくて、焙煎人として全国各地で根強いファンを持つ中川ワニさんの本を読んでみる。 焙煎にはまだチャレンジできてないけど、ペーパードリップのやり方も写真付きで詳しく紹介されていて、実はこの本を読んでいる間にワニさんから淹れ方のコツを学べるワークシ...
自宅でコーヒー豆の焙煎を自分でやってみたくて、焙煎人として全国各地で根強いファンを持つ中川ワニさんの本を読んでみる。 焙煎にはまだチャレンジできてないけど、ペーパードリップのやり方も写真付きで詳しく紹介されていて、実はこの本を読んでいる間にワニさんから淹れ方のコツを学べるワークショップにも参加したことで、タイミングよくご本人を前に実践できたことが大きな収穫だった(本の感想ではないですけど…)。 単なるノウハウ本ではなく、コーヒーに対する愛情溢れる文章も記されていて、自分もますますコーヒーが好きになりました。
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文章は下手くそと言わざるを得ない。人生感を押し付けられる感じは辛いかも。ただ自分で珈琲を焙煎したかっただけなのに。
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国立新美術館でビュールレ・コレクションを鑑賞したのち、ふと立ち寄ったミュージアムショップで偶然この本に出会った。 自家焙煎を堂々と謳う本を、こんなところで見つけてしまうとは、これは運命…… 半年くらい前から、ネットを頼りに自家焙煎をはじめ、正直、自分にはそこそこのコーヒーは焙煎で...
国立新美術館でビュールレ・コレクションを鑑賞したのち、ふと立ち寄ったミュージアムショップで偶然この本に出会った。 自家焙煎を堂々と謳う本を、こんなところで見つけてしまうとは、これは運命…… 半年くらい前から、ネットを頼りに自家焙煎をはじめ、正直、自分にはそこそこのコーヒーは焙煎できても、美味しいと思えるコーヒーは一生できないのではないかと諦めていた。 だが、間違えてはいけない。 この本には、作者である中川ワニさんのレシピがたくさんの写真とともに記されているに過ぎない。そもそも私とは道具も、豆の量も違うので、同じようにやってもおいしいコーヒーができる保証はどこにもないのだ。 だが……焙煎中の豆の色の変化をおおよそ15ページにわたって写真で見せられて、嬉しそうに身を捩っている私は十分にコーヒーの変態である。 たかだか半年ぐらいで大きな壁にぶつかったと思い込んでいた私にとって、この本は、今後、試行錯誤を繰り返し、いずれは美味しいコーヒーを手に入れる大いなる可能性を示してくれたのである。 その後、ペーパードリップ中の泡が踊る写真まで延々と見せられたら……それはたまらないだろう!
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