もっと知りたいベラスケス の商品レビュー
後に世界を席巻するフランス印象派の成立にスペインの宮廷画家ベラスケスの影響があったというのは非常に興味深かったです。 この本ではそんなベラスケスの作品をたっぷり味わうことができます。解説もわかりやすく、当時の時代背景も学ぶことができるのでとてもありがたい入門書でした。
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スペインの宮廷画家としてその名を馳せたベラスケス。彼の有名な傑作ラス・メニーナス、一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 この解説本によって、一枚の絵にどれだけの技巧が凝らされているか、単なる技術的なテクニックのみならず、人間関係を巧みに表す構図、絵画の背景にあるストーリ...
スペインの宮廷画家としてその名を馳せたベラスケス。彼の有名な傑作ラス・メニーナス、一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 この解説本によって、一枚の絵にどれだけの技巧が凝らされているか、単なる技術的なテクニックのみならず、人間関係を巧みに表す構図、絵画の背景にあるストーリー、全ての配置、全ての描き方に意味がある。そこまで(ある種画家にしてみれば当然なのかもしれないが)こだわり抜かれた作品ということに、ただただ圧倒される。サインを残さず、画家自身を絵画の中に描いた点は、個人的に「その手があったか」とはっとさせられた。 ちなみに、プラド美術館は閉館2時間前になると入場が無料になる。マドリードに行った際、その無料になるタイミングを狙って行こうとしたら恐ろしい長蛇の列で結局目の前で入館ならず。涙 ベラスケス作品を肉眼で拝めなかった後悔が絶えない…… 必ずリベンジしたい場所。
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マネはベラスケスの事を「画家の中の画家」と呼んだ。天才的な画家は数多いけれどベラスケスほどの天才は一握りだと思う。きちんとした画集買おうかな・・。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
17世紀、スペイン文化の全盛期に、その画業のほとんどを宮廷画家として活躍したバロックの巨匠ベラスケス。エル・グレコやゴヤとともにスペイン絵画を代表する画家のひとりで、印象派の父・マネは「画家たちの画家」と絶賛しました。ベラスケスが西洋絵画史上で傑出した存在とされる理由とは何か。近世・近代をも凌駕する彼の芸術の秘密とは何か。本書はさまざまなテーマを設け、その芸術の革新性に鋭く迫ります。時代背景、出自、同時代の画家たち、イタリアやフランドル絵画との関係など、最新の研究成果も盛り込まれた充実の評伝画集です。(アマゾン紹介文) 綽名がマネからってのは意外。 有名どころだけど、『ラス・メニーナス』『教皇イノケンティウス10世』がやはり良い。 今夏に兵庫県立美術館でベラスケス展が行われるのでとても楽しみです。
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