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アルテミス(下) の商品レビュー

3.6

55件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2018/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SF。サスペンス。 月面都市アルテミスを舞台に進行するサスペンス。 まあまあ、というのが正直な感想。 ポジティブな主人公のキャラクター、仲間たちとの愉快な会話には好感。 主人公が追い詰められていく場面はスリリング。 と、良い部分もあるが、どうも勢いに乗りきれない。 主人公がお金のために破壊工作をするのが事件の発端な訳で。自業自得というか…。 『火星の人』では事故で取り残された主人公のサバイバルだったので、主人公を全力で応援できたが、今作では主人公に感情移入して読むことができなかった。 かるい娯楽小説として悪くはないと思うが、『火星の人』での感動と比べてしまうと不満が残る。☆2.5。 SF初心者の自分としては、月に都市ができたらこんな感じ、というビジョンを持てたのが一番の収穫。

Posted byブクログ

2018/08/16

面白かったー!めちゃくちゃ期待して読んだけれど面白かった。 前作「火星の人」とは趣が違うので好みの差はでるかも。前作のゴリッゴリSFサバイバルを期待するとちょっと違う。わたしはこっちも大好きです。 軽快な語り口は健在。とても読みやすくて、気負わずにさくさく読める。 観光業で成り立...

面白かったー!めちゃくちゃ期待して読んだけれど面白かった。 前作「火星の人」とは趣が違うので好みの差はでるかも。前作のゴリッゴリSFサバイバルを期待するとちょっと違う。わたしはこっちも大好きです。 軽快な語り口は健在。とても読みやすくて、気負わずにさくさく読める。 観光業で成り立っている月面都市アルテミスを舞台にした陰謀の物語。ヒロインが元気で口が悪くてちょこちょこ動いて凄くいい感じ。 荒唐無稽なSFも勿論最高に楽しいけれど、このSFは現実の延長線上にある感じがある。いつかこういうふうに月に旅行するような世界が来るのかなと思うと浪漫がある。 物凄く楽かった。 アルテミスを舞台にした別の話も執筆中だそうで、そちらもすごく楽しみ。

Posted byブクログ

2018/08/04

トラブルは溶接で乗り切るぜ! っていうSF。 いやー、痛快活劇で良かった。 火星の人のワトニーと違って屈折した若者なジャズも好きよ。

Posted byブクログ

2018/06/10

難しい化学的なお話や技術的なお話は置いておいて、実はたくさんの裏があるお話、という構成が面白かった。 物語の動き始めが遅く、月の生活紹介の場面が長かったけれど、後半の勢いはすごかった。

Posted byブクログ

2018/06/14

下巻読了。 上巻で主人公の雇い主だった実業家が殺害され、いくつかの謎が残されたまま下巻に進むが、予想外の展開もほとんどなく拍子抜け。 SF小説だから謎解きが主眼でないのはわかるが、もう少しひねった展開があって欲しかった。 この小説はアルテミスという架空の月面都市が主役であり、完全...

下巻読了。 上巻で主人公の雇い主だった実業家が殺害され、いくつかの謎が残されたまま下巻に進むが、予想外の展開もほとんどなく拍子抜け。 SF小説だから謎解きが主眼でないのはわかるが、もう少しひねった展開があって欲しかった。 この小説はアルテミスという架空の月面都市が主役であり、完全に映像化を前提にして書かれていると思う。それ故、月での物理現象や、装置、機材の説明がやたらと多い。 映画化されるのは作者として狙い通りだろうが、ストーリーがそれほど面白いものでは無いのが残念で、あまりヒットしない気がする。

Posted byブクログ

2018/06/09

アンディ・ウィアーのアルテミスを読みました。 月面に建設された宇宙都市アルテミスで生活している少女ジャズことジャスミン・バシャラがヒロインの物語でした。 火星の人のマークと同じように、いろいろな障害にぶつかりながらもポジティブでへこたれない主人公が活躍します。 人類初の月面都...

アンディ・ウィアーのアルテミスを読みました。 月面に建設された宇宙都市アルテミスで生活している少女ジャズことジャスミン・バシャラがヒロインの物語でした。 火星の人のマークと同じように、いろいろな障害にぶつかりながらもポジティブでへこたれない主人公が活躍します。 人類初の月面都市の成り立ちや経済自立の方法などが語られていて、それも面白く読みました。

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2018/05/31

下巻も読了。後半ぐいぐい読まさるし、アマー…!(泣いた) なんとなく最後にモヤモヤが残るのは、もともとそんなに強くない立場の主人公が序盤~中盤でさらに神経ギリギリまで追い詰められてくシーンがつらかったからです。もっと派手に幸せになったっていいんじゃん…?

Posted byブクログ

2018/05/09

『火星の人』アンディ・ウィアーの第2作。観光を主産業とする月面都市を舞台に、元気なイスラム系ヒロインが暴れて、 いや痛快、爽やか。ふてくされ気味な彼女が能力とガッツ、そしで周囲の愛情・友情を利用しつつ助けられつつ、過去の傷を乗り越えていく姿はジュブナイルと呼んでもいいのでは。も少...

『火星の人』アンディ・ウィアーの第2作。観光を主産業とする月面都市を舞台に、元気なイスラム系ヒロインが暴れて、 いや痛快、爽やか。ふてくされ気味な彼女が能力とガッツ、そしで周囲の愛情・友情を利用しつつ助けられつつ、過去の傷を乗り越えていく姿はジュブナイルと呼んでもいいのでは。も少しアダルトだけどね。リズムよい翻訳も奏功。

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2018/04/28

この作者の前回の小説は男性でしたし、物語の性質上、今度も男性かなあと何となく思っていたらところがドッコイ、女性。それも飛びっきり跳ねっ返りのジャスミンという女性でした。 彼女(通称ジャズ)は、幼少の頃から地球の6分の一の重力しかない月で暮らしているので、地球ではもう暮らせない身体...

この作者の前回の小説は男性でしたし、物語の性質上、今度も男性かなあと何となく思っていたらところがドッコイ、女性。それも飛びっきり跳ねっ返りのジャスミンという女性でした。 彼女(通称ジャズ)は、幼少の頃から地球の6分の一の重力しかない月で暮らしているので、地球ではもう暮らせない身体になっています。優秀な溶接工の父に何かと反抗的な行動をとっているものの、心の中では尊敬しています。地球からの密輸品などの運び屋、ポーターとして稼ぐ毎日ですが、なかなか目標の額まで貯まりません。そこへ、月では大物の実業家トロンドから、秘密裡の仕事を頼まれます。かなり危険を伴う非合法的な仕事です。彼女は高額な報酬に引き寄せられ思わず受けてしまうのですが… 火星の人では、陰謀などの人間臭さのないサバイバルな内容でしたが、今回は正反対の殺人も登場する陰謀渦巻くストーリーで、人間関係も良く書けていて作者の力量にびっくりです。物理学、化学など専門的な知識が満載で、その上ハードボイルド的要素の濃い場面で、ジャズが瞬時に決断する頭の回転の良さには、唯々呆気に取られるばかり…絶体絶命のピンチに手に汗握る後半のストーリーです。

Posted byブクログ

2018/04/04

ジャズとの付き合いが長くなる(=読み進めていく)と、なるほど彼女がなんだかんだで周りのひとに恵まれる理由がわかる。いいこ。これの前に『スタートボタンを押してください』所収の『ツウォリア』読んだときもおもったけど、ウィアーいいひとだよね…。根がすこやかでやさしい。 まあなんにせよ、...

ジャズとの付き合いが長くなる(=読み進めていく)と、なるほど彼女がなんだかんだで周りのひとに恵まれる理由がわかる。いいこ。これの前に『スタートボタンを押してください』所収の『ツウォリア』読んだときもおもったけど、ウィアーいいひとだよね…。根がすこやかでやさしい。 まあなんにせよ、おもしろかったです。

Posted byブクログ