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シャーデンフロイデ の商品レビュー

3.7

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    15

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2024/03/16

シャーデンフロイデは、「対話」と逆位置にあるものだと思い込んでいたが間違いだった。どちらもオキシトシンを媒介に起きる一直線上の事象というのは興味深い。 愛や正義は塩梅が難しい…だからこそうまく行かないことも多いのだろう。愛=神、正義、英雄といったものがいかに生存戦略上有意であった...

シャーデンフロイデは、「対話」と逆位置にあるものだと思い込んでいたが間違いだった。どちらもオキシトシンを媒介に起きる一直線上の事象というのは興味深い。 愛や正義は塩梅が難しい…だからこそうまく行かないことも多いのだろう。愛=神、正義、英雄といったものがいかに生存戦略上有意であったか、これらが個の生存にも種の繁栄にも多大な影響を及ぼしてきたのだということは、とても重要な知見であるように思う。 戦争と平和は対極ではなく、同一軸線上の出来事として捉えなければ、真の平和は見えてこない。

Posted byブクログ

2024/03/08

異なる切り口で同じテーマの書籍を量産しているイメージがある。本書も類似の内容を読んだ記憶があるのだが、「シャーデンフロイデ」という角度からの知識が欲しくて読んでみた。 著者のクオリティーは安定していて、一冊読むと初心者がそれなりの情報を得られるようになっている。 「対象人物と同...

異なる切り口で同じテーマの書籍を量産しているイメージがある。本書も類似の内容を読んだ記憶があるのだが、「シャーデンフロイデ」という角度からの知識が欲しくて読んでみた。 著者のクオリティーは安定していて、一冊読むと初心者がそれなりの情報を得られるようになっている。 「対象人物と同じように苦しむことが正しいと信じている」や「庇護欲がオキシトシンの分泌を促す」、という見解にはハッとさせられた。 また、「周囲から承認を得る、ということは、社会的な文脈で考えれば、自らの順位が上昇するということ」だと考えれば、そのような共同体に属するかは人生において重要な決定だ。間違った価値観の共同体に属すれば、間違うほど順位が上がるということなのだから。 <アンダーライン> ★★★★★ 「自分が我が子と同じように苦しんでいる」ことこそが、母親として正しいあり方だと信じている ★★★ 不安型の愛着を持つ母親たちは、人と親密な関りを持ちたい、いつも感謝されていたいという欲求でいっぱいです。 ★★★★ 向社会性が高まると、合理的な判断はしにくくなる。「人間性」を重視すると、それをないがしろにしたり、切り捨てたりするような、反社会的に見える選択をとりづらくなっていく ★★★ ベッキーさんは「正しい一夫一婦制グループ」の一員だと信じていたのに、「内輪から足をすくわれた」感が、多くの人たちの向社会性を刺激した ★★★★★ 男性はテストステロンの分泌量が多いために、前頭葉が担っているブレーキの機能が脆弱になっていると、心ゆくまで他者を攻撃し、ボロボロに傷つけて快感を覚える、ということをやめられなくなります ★★★★★ (他人を攻撃することで)想定できる利得は、制裁を加える本人の脳内に分泌されるドーパミンだけなのです ★★★★★ 集団において「不謹慎な人」を攻撃するのは、「不謹慎な誰か」を排除しなければ、集団全体が「不謹慎」つまり「ルールを逸脱した状態」に変容し、集団そのものが崩壊してしまう恐れが出てくる ★★★★★ 標的を「発見」するのは妬み感情 ★★★★★ 周囲から承認を得る、ということは、社会的な文脈で考えれば、自らの順位が上昇するということ

Posted byブクログ

2024/02/05

面白かった。ネットでの匿名での誹謗中傷等がメインの本かと思っていたが、もっと幅広い、人としての話で奥が深かった。 最近本を読んでよく思うのは、人とは、日本人とは、今までの遺伝子というか、そういうレベルで刻み込まれている部分が多いのだなということ。

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2024/01/31

え、「人間性=良いもの、望ましい特徴」なんて思ったことなかった 人間性=性格、パーソナリティみたいな、単にその人がどういう人かっちゅーことかと思ってた 良い人間性しかないと思ってる人が大多数っちゅーのがめっちゃ衝撃なんだが、、 だって性格悪い奴がいるんだから人間性終わってる奴が...

え、「人間性=良いもの、望ましい特徴」なんて思ったことなかった 人間性=性格、パーソナリティみたいな、単にその人がどういう人かっちゅーことかと思ってた 良い人間性しかないと思ってる人が大多数っちゅーのがめっちゃ衝撃なんだが、、 だって性格悪い奴がいるんだから人間性終わってる奴がいるのも当たり前と思わんの?不思議 シーナ・アイエンガーのジャムの実験おもろい バリー・シュワルツ 「選択肢の多さが幸福度を下げる」

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2023/09/04

シャーデンフロイデには愛を深める脳内物質オキシトシンが深くかかわっている。 人間は社会的生物であるため、社会的ルールを破る相手を攻撃することで自分の所属する社会への愛を感じ、同じようにオキシトシンを分泌してしまう。オキシトシンは性行為にも匹敵する快感をもたらすのだ。これにより社会...

シャーデンフロイデには愛を深める脳内物質オキシトシンが深くかかわっている。 人間は社会的生物であるため、社会的ルールを破る相手を攻撃することで自分の所属する社会への愛を感じ、同じようにオキシトシンを分泌してしまう。オキシトシンは性行為にも匹敵する快感をもたらすのだ。これにより社会的である人ほど正しくない行為を行う人を攻撃したくなる。ネット上でのサンクション、不寛容が増えている原因もこれである。また日本人は特に社会のルールから逸脱した人に対する不寛容な遺伝を持っている。とのこと。 さて、内容的には非常に面白かったのだが、文字数がかなりスカスカ(まぁこれは良いだろう)。また、先天的な遺伝が原因であれば、万人が意識しない限り手の施しようがないではないか。 脳科学者に対してはまだまだ個人的には懐疑的なところもある。

Posted byブクログ

2023/05/31

シャーデンフロイデとは、他人を引きずり下ろした時に感じる快感のこと。 特にこれには、オキシトシンというホルモンが関係している。 オキシトシンとは愛のホルモンと呼ばれ、

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2023/05/05

第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」1時間目 生活で紹介された本です。オンライン開催。 2021.05.03

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2022/11/29

シャーデンフロイデとの題名ではあるが、それ自体の話は少なく、オキシトシンを中心とした心理学に関する話題を扱った本。心理学の基礎講座みたいな感じである。

Posted byブクログ

2022/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嫉妬や妬みを感じる人の失敗に快感を覚えるような状態がオキシトシンと関連しているという内容の本です. 本に出てくる科学的な内容の解釈に極端な部分があります.例えばDRP-2の多型が保守的かそうでないかという人の性格を決定するような記述がありますが,DRP-2の多型一つでそう言ったことが決まるわけではないと想像します.これがアメリカの二大政党制と絡めて書かれているので,こういったところは賛同しかねる部分です. しかし,日本社会の生きづらさの原因の考察であったり,日本が国際社会で存在感を示すための方向性であったり,そういった内容には納得されられるところがありました.

Posted byブクログ

2022/09/24

面白かった。SNSでよく見かける光景の裏側にある人間の感情の動きが、オキシトシンを中心に作られてきた人間社会の維持という仕組みから、どう強化され今に至るのかという流れが面白く、興味深かった。愛情深く社会的な人ほど、同調圧力に流されやすかったり他罰的になるというのが、とても皮肉が聞...

面白かった。SNSでよく見かける光景の裏側にある人間の感情の動きが、オキシトシンを中心に作られてきた人間社会の維持という仕組みから、どう強化され今に至るのかという流れが面白く、興味深かった。愛情深く社会的な人ほど、同調圧力に流されやすかったり他罰的になるというのが、とても皮肉が聞いている。

Posted byブクログ